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 連休中、再放送も含めてNHK-G《病院ラジオ》を立て続けに視聴しました。

 サンドイッチマンがDJになって院内だけで聴けるラジオ局を開設し、入通院中の患者さんのお話を聴いたりリクエストに応えて曲を掛けたりする番組。

 昨年の4月に終了したNHK-BSの《ガイロク》もそうでしたが、視聴していて「良くぞ話してくださいました。」と感謝したくなる番組ですし、同じ病院内で闘病生活を送る患者さんも「自分だけじゃないんだ。」と同感出来るお話が多いのではないでしょうかはてなマーク

 

 今回視聴したのは広島赤十字・原爆病院と九州がんセンターでしたので、普段なら聞くに聞けない思いお話ばかりで、泣けて来る場面も幾つか在りました。

 

 それにしても、広島市街地や福岡市街地にクルマを乗入れる度にサンドイッチマンの伊達さんが

 

「都会だねぇ・・・」

 

と驚くのが面白くも在り、意外でも在りました。仙台だって十分都会だと思うのですが、お二人はNHK仙台放送局のインタビューに対して

 

「天神のあたりを通って病院に向かいましたけど、福岡は大都会だなと。やっぱり華大(博多華丸大吉)さんにはかなわないなと思いましたね(笑)。これはね、規模が違うなと。仙台はね、去年、病院ラジオで大学病院に行きましたけど、一瞬で町がなくなるんだね(笑)。福岡は、街が長い、繁華街が長い。仙台の5倍(笑)」(伊達さん)

 

「悔しいですけど、大都市でもあり、街中に川が流れていて、山も近くて、すごくいい環境で。空港が街中にあってアクセスもよくて。おいしいものいっぱいあるし。」(富澤さん)

 

と話していました。

 ところで・・・・・・、

 連休前に4月22日付のリセマムが掲出した見出しに目が止りました。

 在学中に建学100周年記念行事が行われたばかりと言うのに、早稲田大学は早くも150周年に向けて基本計画を策定したとのこと。余り大風呂敷ばかり拡げて寄付金集めに血道を上げられるのがいちばん困るのですが、創立150年に向けた新たな基本計画《Waseda Campus Master Plan2023》では

 

「大学を中心としながら、まちと大学が共存し融合した地域を創ることをデザイン理念」

 

としているのだそうです。意外に感じました。

 

 60年代の学生紛争に懲りて休日には門を閉められるようにしたと聞いたことが在りましたが、それでも夏になると近所の子どもたちがキャンパスの中でごく自然に虫取り網を持って走り回っていました。ですから、今でも《無門の門》の伝統は生きていると思うのですが、《無門の門》にとどまらず、記事によると、

 

「新たなMaster Planでは、大学構内の研究や教育の環境だけでなく、まちと大学が共存し融合した地域を創ることをデザイン理念とし、将来のイメージを提示。早稲田大学が将来『門のない大学』を超えて、『まちと融合した大学』となることを目指している。」

 

「キャンパスの外周部、キャンパスとまちの両方にコモンスペースを創出し、学生・教職員だけでなく、地域住民や訪問者たちに開かれた環境を提供する。また、キャンパス周辺の街中に、小中規模の研究施設が展開するイノベイティブな“大学まち”の形成を企図している。」

 

とのこと。けれども、早稲田と言えば建築学科で今和次郎先生が長らく教鞭を執っていらした大学ですから、何となく今更感が拭えません。

 

 今回発表されたマスタープランでは

 

「創立150周年の大学のあるべき姿を定めた『WASEDA VISION 150 Next Stage』(2019年策定)が描いていた成長路線とは異なり、新たに大学に求められるキャンパスの環境として『ウェルネス(教育・研究の質を高める)』『オープンイノベーション(多様な主体が協働し新たな価値を創出する)』『ゼロエミッション(省エネ・創エネと脱炭素を実現する)』の3つの基軸を計画の核に据えた」

 

のだとか。具体的な姿は良く判りませんが、昔のように雀荘と下宿に囲まれた大学の侭では最早ないようです。

 

 それはそうと、戦前の女子学生に対する男子学生の偏見や差別を眼前に突き付けられて、視聴者が思わず憤然としたり不快になったり忙しい朝ドラ《虎に翼》をはらはらし乍ら視聴していますが、女子学生に門戸を開いた当時の早稲田もあんな雰囲気だったのではないでしょうか。系列校・付属校も共学化して久しいようですが、わたしたちのように公立共学校から進学した学生にとっては、附属男子校出身学生の女性感には唖然としたり憤然としたりしたものです。

 

 将来の学生の囲い込みが目的かも知れませんが、系列校を全国に増やして変なエリート意識が拡散するようなら考え物だとOBは警戒しています。