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 帰りに東京駅に入構して来た武蔵小金井行に乗ろうとして頭上の電光掲示板を見上げたところ、《京王線は柴崎駅での人身事故で・・・》という表示が目に入りました。

 

 素直に調布市柴崎に存する駅を思い浮かべれば良いようなものですが、根が大阪人のものですから、阪急千里線の柴島(くにじま)駅を思い浮かべて仕舞いました。

 

 大阪府下の近代水道発祥の地柴島浄水場の在る柴島の地名は柴島神社に由来するようですが、くにという読みに柴という字を当てた理由は諸説在るようではっきりしたことは判っていないようです。同じく難読地名で在っても、杭全(くまた)や放出(はなてん)などは一応由来がはっきりしていますから、府下で最難読かつ理由も判らない地名は柴島がいちばんなのではないでしょうかはてなマーク

 

 尤も、駅名・町名レベルは元より、自治体名にも枚方市や交野市のような難読名が存在するのが大阪のややこしいところ。枚方市は嘗ては白肩津と呼ばれていたようですが、「布団を敷く」を「布団を引く」と言いがちな関西人がいつしか《ひらかた》と言うようになり、ひとひら、ふたひらの枚の字を当てるようになったのでしょうかはてなマーク

 

 この日も職場に出れば課題山積で1日が速いので、世の中の動きにどんどん取り残されるような気がしました。
 通勤途中に漸く目にした東京新聞Tokyo Webの《ぷらっとTOKYO》は新井薬師を採り上げていました。

 このブログでも巽聖歌作詞の《たきび》の舞台となったお屋敷を訪問した写真や採り上げたニュースを紹介したことが在ります。

 

 こくらげ宇宙人姉妹1号2号が幼かった頃は家族でパパブブレでキャンディを作る様子を見に行ったり、お土産にキャンディを買って帰ったり、はたまた新井天神に合格祈願に行ったりもしましたが、最近はとんと途絶えております。

 

 この辺りは土地区画整理事業を行っていませんので、記事が掲載した上高田氷川神社から《たきび》発祥の地を辿って新井薬師に行こうとすると、結構道に迷うのですよ。中野区には訪ねてみたい場所が沢山在りますから、事前に予習して置かなければ見逃しそうです。

 一方、昨日の東京新聞Tokyo Webでは《JR東日本が高輪築堤を一部保存》というニュースを採り上げていました。羽田空港アクセス線(仮称)の建設に伴って解体する予定だった高輪築堤を、ルート変更によって「解体する範囲を60mに短縮」するとのこと。残念乍ら「保存される約100メートルは東海道線や山手線などの線路の下にあり、当面は見られない。薩摩台場も記録保存する見込み」ということです。

 

 記事によると、「JR東の有識者委員会で委員長を務める谷川章雄・早稲田大元教授は『アクセス線の計画を止めない限り、築堤をこれ以上、現地で保存するのは難しく、記録後に一部を解体するのはやむを得ないと考えている。薩摩台場の様子が明らかになる点は期待したい』と話している」ということです。

 

 都内の地面を掘れば、新石器時代から明治大正時代に至る迄、さまざまな時代の遺跡が発掘されるのは必定ですから、記録保存後に埋め戻して再開発事業を行うのが止むを得ないことは理解している積りです。が、鉄道事業者が自らのルーツである創業の遺産を自ら破却して顧みない姿勢には今以て釈然と致しません。

 

 井上勝鉄道卿は東海道線の見える墓所から鉄道の行く末を現在も見守っていますが、さればと言って、自ら計画した高輪築堤がわざわざ掘り起こされた挙句、わざわざ破却されるのを見たかったとはなかなか思えません。