4月1日(月)から始まった令和6年度上半期の連続テレビ小説《虎に翼》。
これ、わたしも気付きました
多摩ニュータウンの長池公園に移築された四谷見附橋ですよね。記事によると、
「『長池見附橋(旧四谷見付橋)』は1913年(大正3年)に現在のJR『四ツ谷駅』に掛かっていた跨線道路橋で、1993年(平成5年)に現在の長池公園に移築復元されています。劇中では橋の上には当時走っていた路面電車がCGで再現されていますね。」
「実は昨年秋ごろに橋の上で撮影しているところを多摩ポン編集部も偶然見かけていて、ずっと気になってましたが、まさか朝ドラの第1話で出てくるとは今後の放送でも出てくるのか気になるところです。」
ということです。Wikipedia《四谷見附橋》の項目によると、甲武鉄道を跨ぐ橋が架けられたのは1913(大正2)年で、新宿と月島とを結ぶ東京市街鉄道(街鉄)が走っていたそうです。四谷見附橋架橋の翌年、《虎に翼》のヒロイン寅子のモデルになった三淵嘉子先生がお生れになっています。
女学校に行き帰りする寅子の姿を、お茶の水のニコライ堂を背景にした四谷見附橋で表現するなど、演出の見所満載の朝ドラになっていますね。近頃の朝ドラ、昔のように音だけ聞き乍ら家事をすることが出来ない凝った作りになりましたね。寅子の実家って四谷近辺だったのでしょうか
明律大学の校舎外観のセットも「非常に凝っているな~」と思っていたら、つくばみらい市内に在る《ワープステーション江戸》というオープンセットらしいですね。
オープニングのアニメーションも、女学校に通う寅子が本を開いて知識を浴びて法服を纏うようになり、肉体労働をする同時代の女性の姿から医師、学校の先生、カフェの女給、バスガール、銀行員などさまざまな職業婦人が寅子を囲むモブへと展開して行きますが、オープニングを観ているだけで女性の権利拡張の歩みを突き付けられて泣けて来ます。最近の朝ドラは、《舞いあがれ》のようにオープニングのアニメーションにプロットを暗示する仕掛けが多いですね。
第1週目第4回では親友の花江ちゃんと兄の結婚式で父の指示によって歌を披露することになった寅子。熱唱したのはエノケン(榎本健一さん)の《モンパパ》でした
「おお、此処で出て来たかエノケン 」
益田太郎冠者が作った《コロッケー》の大正時代から、新中間層の核家族では女性上位が当り前になっていたにも拘らず、民法上の妻は準禁治産者と同等の《無能力者》で在って、夫の後見が無ければ法律行為を為し得なかったことに代表される閉塞感に対する怒りを披露宴での熱唱によってぶちまけたシーンは見事でしたし、只管家事に勤しむ母の後ろから自らの思いを語る寅子のシーンも良かったですね。
寅子を指導することになる穂高先生のモデルは穂積重遠と思われますが、穂積家と聞くと重遠先生の叔父の穂積八束が真っ先に脳裏に浮かびます。
穂積八束は「民法出デテ忠孝亡ブ」という論文を遺したり天皇機関説を否定したりした憲法学者ですから国家主義者のイメージが強かったのですが、穂積家には日本の家族法の父と称される重遠先生のようなリベラルな方もいらしたことも改めて知りました。
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この日は昨年5月11日に16歳で亡くなったそら の17回目のお誕生日。此処暫く、生前のそら
が遺した写真を見ては懐旧に浸っていたため、お誕生日だからと言って特別なことはしませんでした。
この日はスナップエンドウを塩茹でし、ソラマメを莢ごと焼き、冷奴にチャンジャを載せて軽い夕食にしました。