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 午前中は穏やかに晴れた春分の日でしたが、お昼を過ぎた頃から俄かに暗くなり、雨が降り始めました。雨は一旦止みましたが、夕方には雷鳴も轟く程の悪天候。夜には雨も上がりましたが、明け方迄強風が吹き荒れ、気温もぐっと下がりました。冬の寒さに震え乍らの通勤になりました。

 

 しかし、そうは言っても3月も下旬。寒の戻りでサクラの開花が去年より遅くなるのではないかと感じているところですが、3月21日付東京新聞Tokyo Webには、名勝小金井桜指定100周年の記事が掲載されていました。

 記事には《2024.4.4 小金井仮乗降場 開業100周年》の横断幕の下に錦絵や古地図が展示されたJR武蔵小金井駅構内の写真が掲載されていました。記事によると、「ポスター展には市が協力。市所蔵の歌川広重の作品など、小金井桜が描かれた浮世絵を中心に、ポスター約50点を展示している」とのこと。
 
 名勝小金井桜について記事は「1924(大正13)年12月9日、小川水衛所(小平市)から境橋(武蔵野市)までの6キロが国の名勝に指定された」と紹介していますが、戦後五日市街道が拡幅されたことも在って、上水堤に嘗ての面影は在りません。お花見の場所はヤマザクラ中心の上水堤からさまざまな品種を集めた小金井公園に移り変って仕舞いました。
 
 小金井公園の桜の園に向うには武蔵小金井駅北口から花小金井行の西武バスを使って西口から入るのが便利ですが、大島桜の巨木などのさまざまな品種のサクラは公園東側にも沢山在りますから、武蔵境駅北口から向台町五丁目行の関東バスを使って東口から入るのも良いかも知れません。
 
 この日は午前9時過ぎに結構大きな地震も在りましたので、施設の点検や怪我人の有無の確認のためにこの日もやっぱり走り回りました。
 
 ところで、出掛ける前に録画して置いたNHK-BS《英雄たちの選択》を視聴しました。

 前日は再放送された《キネマの夢を追いかけて 〜日本映画の父 牧野省三〜》を観ましたが、この日採り上げられていたのは日本栄養学の父・佐伯矩(さいき・ただす)博士(1876-1959)。ナビゲーターの磯田道史先生も余り良く知らないと仰っていましたが、佐伯栄養専門学校の開設者であり、その卒業生に栄養士という資格を初めて授けたことで知られています。

 

 佐伯博士は京都帝国大学で医学を修めた後、内務省伝染病研究所で北里柴三郎に師事し、ダイコンに含まれる消化酵素を発見。Wikipedia《佐伯矩》の項目は、このダイコン・ジアスターゼの発見によって「一般大衆が好んで大根を用いるようになった」と記述していました。

 

 消化酵素と聞いて真っ先に思い出すのは高峰譲吉博士(三共製薬創始者)が発見したタカジアスターゼですが、これもWikipedia《アミラーゼ》の項目で確認すると、タカジアスターゼは麹菌から抽出した消化酵素だそうですが、ダイコンに消化酵素が含まれていることは高峰博士も知っていたようです。

 

 佐伯博士は1905年から1912年迄イェール大学大学院で学んだ後、東京に栄養研究所を開設し、胚芽米の普及によって国民の栄養改善を推奨。

 栄養研究所は七分搗きを《標準精米》として普及に努める一方、タンパク質や脂質の摂取を促進するために、低価格の献立表を新聞に連日掲載する取組を行っていました。

 更に、番組では家事労働に従事する主婦の消費カロリーを呼気から推測する動画映像を紹介していました。

 献立表の発表や学校給食の普及という着眼点も素晴らしく思います。23歳年下の香川綾博士は丁度1年前にテレビ朝日が放送したドラマ《キッチン革命》で採り上げられましたが、佐伯博士と香川博士をダブル主役で《いだてん》のような大河ドラマにしたら面白いのにと感じました。

 最後迄視聴出来なかったので、来週の再放送も録画して置くことにします。願わくはBSの番組もHNK+で視聴出来るようにして下さると有難いのですがね。

 

 NHK制作のドキュメンタリーの面白さを採り上げると切りが在りませんが、3月15日にNHK-Gで放送された《アナザーストーリーズ》には驚きました。

ミュンヘン五輪テロ事件 “平和の祭典”は問い続ける - アナザーストーリーズ 運命の分岐点1972年のミュンヘンオリンピック開催中、パレスチナの過激派「黒い九月」が選手村に侵入し、イスラエル選手団11人を人質にとり立てこもった。襲撃を受けた選手やその家族、救出に当たった西ドイツの警察官が体験を語る。事件は人質と警察官合わせて12人が死亡する最悪の結末に。五輪は中断か続行か、IOC会長は決断を迫られた。国際紛争が絶えない中でパリ五輪の開催を迎える今…リンクwww.nhk.jp

 ガザ地区に於ける即時停戦提案に対してアメリカが拒否権を行使する中、NHKは良いタイミングでミュンヘン五輪テロを採り上げたものです。

 知らない人のほうが今では多くなったことと存じますが、日本に初めてパンダがやって来たのは1972(昭和47)年10月28日。しかし、この年は2月に札幌冬季オリンピックが開催される一方、同じ月にはあさま山荘事件で国民がTVに噛り付いた年でも在ります。更に、西ドイツのミュンヘンで開催された夏のオリンピックでは選手村をパレスチナゲリラが襲撃する事件が発生しました。

 

 番組HPは番組内容について、

 

「1972年のミュンヘンオリンピック開催中、パレスチナの過激派『黒い九月』が選手村に侵入し、イスラエル選手団11人を人質にとり立てこもった。襲撃を受けた選手やその家族、救出に当たった西ドイツの警察官が体験を語る。事件は人質と警察官合わせて12人が死亡する最悪の結末に。五輪は中断か続行か、IOC会長は決断を迫られた。国際紛争が絶えない中でパリ五輪の開催を迎える今年、改めて平和の祭典の意義を見つめる。」

 

と紹介していました。

 《黒い九月》というネーミングはヨルダン政府がPLOを弾圧した事件に付けられた名まえで、1970年に発生した事件では首都アンマンの難民キャンプが戦場となり、多くのパレスチナ市民が犠牲になったということです。レバノンの首都ベイルートに拠点を移したPLOから過激派組織ファタハが生れ、この事件の報復として1971年にヨルダン首相を暗殺しています。

 

 今ではパレスチナ自治政府与党となってすっかり穏健派になったファタハですが、ガザ地区では選挙でハマスに破れ、影響力は低下した侭。ヨルダンに見放されたPLOが世界の注目をパレスチナ難民に向けさせるために起こしたのがミュンヘン五輪テロ事件ですが、アメリカがいつ迄もガザ地区に於ける即時停戦を阻害し続けていると、同じようなテロがまた発生しないか危惧を覚えます。

 一方、3月18日にNHK-Gが放送した《映像の世紀バタフライエフェクト》《ロシア 暗殺と粛清》と題して、レーニンとスターリンによる粛清、プーチンによる暗殺に焦点を当てて過去100年の歴史を振り返っていました。重い内容ですが、胸糞ですので敢えてこの場では触れたく在りません。

【3月27日付後記】3月30日と言えば、フォーミュラE第5戦がビッグサイト周辺で開催される日ですが、関東ローカル乍ら14時35分から16時30分迄フジテレビで生放送されるそうです。イグゾーストノイズが無く、モーターのキュルキュル音しか聞こえないのが今一つですが、面白くない訳ではありませんので、録画して置こうかなと考えています。