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 雨は上りましたが、風が強いので気温よりも寒く感じる朝でした。3月上旬ですが、春はまだ遠いですね。

 昨日、ロシアのフィギュアスケート選手カミラ・ワリエワさんを取材したNHKスペシャル《"絶望"と呼ばれた少女 ロシア・フィギュア ワリエワの告白》(3月3日初回放送)を観ました。

 番組HPは番組内容について

 

「今年1月、北京五輪の最中に発覚した過去のドーピング違反により4年間の資格停止処分などの裁定を下されたロシアのフィギュアスケーター、カミラ・ワリエワ。五輪当時、金メダル候補として注目を集めた15歳の少女は、一転、国際社会の非難の対象に。さらに、ウクライナ侵攻でロシアの選手として国際大会から除外されてきた。国家の資金でエリートとして養成され、その国家のもとで競技人生が暗転、表舞台から消えた少女が語る。」

 

と要約していました。

 

 2年前に北京冬期オリンピックを騒がせたワリエワ選手はまだ17歳。身長も伸び、体付きもがっしりした彼女は4回転が跳べなくなったため、ジャンプに拘らず新たに自分らしい表記力に磨きを掛けようと藻掻き苦しんでいました。

 

 ドーピング裁定結果もまだ出ず、ウクライナ侵攻に起因する国際競技会からのロシア排除も解除されていない状況下で、トゥクタミシェワ選手のように第一線を退く選択をする選手が居る一方で、ワリエワ選手やザギトワ選手はそれでも厳しい練習に明け暮れていました。

 

 身体が大きくなってもう無理かなというところから表現力を武器に成長したのがトリノ冬期オリンピック金メダリストの荒川静香選手でしたから、まだ17歳のワリエワ選手には焦らず次の選択に向って欲しいと願わずに居られませんでした。

 

 4回転は元より、まだまだ女子のトリプルアクセルも珍しかった頃は、今よりも選手生命が長かった・・・・・・。

 

 ラウル・ディ・ブラシオというアルゼンチンのピアニストによる《秋によせて(Otonal)》という曲を初めて耳にしたのはジョニー・ウィアーでも羽生結弦でもなくエレーナ・リアシェンコ選手(よりウクライナ語の表記に近い発音ではオレーナ・リャシェンコ)の演技のときだった気がします。

 確認したところ、1999年3月にヘルシンキで開催された世界選手権でマリア・ブッテルスカヤ選手が26歳にして優勝したときも、フリーでこの曲を使っていたことを知りました。

 

 彼女たちの試合を画面で観ていたのはもう四半世紀も前のこと。リャシェンコもブッテルスカヤも息の長い選手でしたが、ロシアではその後、チームトゥトベリーゼの若い選手が次々に現れては消え、余り記憶に残らなくなりました。

 

 トゥトベリーゼコーチも、イリーナ・スルツカヤ選手も、ブッテルスカヤ選手も、リャシェンコ選手もほぼ同世代ですが、終りの見えないウクライナ侵攻下で彼女たちがどのような日常を過ごして居るのか気懸りです。しかし、チームトゥトベリーゼの練習風景を垣間見る限り、モスクワはまだ平穏で、スケートの英才教育を受けるために全ロシアから若い選手が集まって来ていました。トゥトベリーゼコーチ自身も名まえから判るとおりジョージア系ですが、引き続きモスクワに留まることを選択しているようでした。

 

 もう随分昔からフィギュアスケートを観て来た気がしているのですが、現在のグランプリシリーズや四大陸選手権が始まったのは1998年、長野冬期オリンピックの後だったのですね。

 昔程熱心にフィギュアスケートを観ていないことに改めて気が付いたところですが、今年の世界ジュニアは台北で開催していたのですね。3月4日付フォーカス台湾は、民族衣装でエキシビションに出場したユーフォン・ツァイ(蔡玉鳳)選手の写真を掲載していました。