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 《ニンニクを世界一美味しく食べる料理》と言われるシュクメルリですが、シュクメルリを日本風にアレンジしたシュクメルリ鍋定食に続いて、松屋の一部店舗では《ポーランド風ミエロニィハンバーグ》のテスト販売が始まっているそうです。

 これを受けてジョージアのティムラズ・レジャバ駐日大使が早速反応。2月28日にポーランド共和国のパヴェウ・ミレフスキ駐日大使を誘って松屋でお互いのお国に因んだメニューを食事した様子をSNSにアップ。「これも日本で起きた外交史の1ページです。」とコメントしていました。

 

 投稿を目にして松屋の公式アカウントも「ポーランド大使さんとジョージア大使さんが同時にいらっしゃってくれるとは。震えます。」と喜んでいましたが、ヤフコメの中には、「政治利用が露骨になってきたので素直に食文化を楽しむ気になれない。」という批判も見受けられました。対ロ警戒の強い両国ですから、両国連携に日本を巻き込むなという批判なのでしょうかはてなマーク

 

 この日、意外なニュースを目にしました。

 2月27日付NHKニュースが報じたところによると、国立科学博物館つくば研究施設の一般公開で、保管されている《ヤマイヌの一種》の剥製が実は

 

「ニホンオオカミなのでははてなマーク

 

と疑問を抱いた小学生が専門家とともに調査を進めた結果、体の大きさやはく製のラベルに基づく過去の記録などから100年以上前に現在の上野動物園で飼育されていたニホンオオカミの可能性が高い」ことが判明。更に2年掛りで論文を作成して、2月に発表したそうです。

 

 小学校2年生のときにニホンオオカミに関心を持ち始めた女子児童。4年生のときに一般公開で剥製を目にした瞬間、「額から鼻にかけての形が平らになっていることや、前足が短く、背中に黒い毛があるといった特徴を見つけて、これはニホンオオカミだなとレーダーみたいな感じでピピッと」来たそうで、そのときの感情を
 
「すごい頭の中で、踊り出したいというか、舞を始めるというかそんな感情でした。」
 
と表現していました。

 

 専門家と相談し乍ら公開記録を調査して5年生のときにリポートを作成したところ、このリポートが図書館振興財団が主催するコンクールで文部科学大臣賞を受賞。記事によると、「相談していた専門家の1人で、標本の歴史に詳しい千葉県にある山階鳥類研究所の研究員の小林さやかさんから『この調査結果をぜひ学術論文として世に残して欲しい』と提案を受けることにつながり、論文の作成を目指すことになった」のだそうです。そして、2年掛りで分析・検討を重ね乍ら執筆を進め、専門家による査読を経た後、2月22日に国立科学博物館の電子ジャーナルに発表したということです。
 

 記事を読んで、最近すっかりご無沙汰にして仕舞いましたが、Eテレで放送されている《ザ・バックヤード 知の迷宮の裏側探訪》でその初期に科博のバックヤードを訪れていることを思い出しました。

 確認したところ、放送年月日は2022年2月17・23日。

 つくば研究施設では、只管剥製を作成して未来に残す研究者の姿が印象的でしたが、論文共著者の1人、国立科学博物館動物研究部研究主幹の川田伸一郎さんは今回の研究を振り返って、

 

「100年前の標本を調べて今回の成果が得られたわけですが、ニホンオオカミに限らず素性がわかっていない標本は結構あります。できるだけ未来につないで、これから新しい技術の発達でもっと別の方面から調べていくことも可能になってくると思うので、未来のために標本を残していくことが大切なんだなと改めて感じました」

 

と取材に応じていました。

 

 川田さんは、最初に「ニホンオオカミではないかはてなマークと直感した小森日菜子さんについても、

 

「ちゃんと学んでいくプロセスを歩めば、研究というのは小中学生でも高校生でもできるのだと思います。小森さんは今後もいろんな発見をするだろうなとこれからが楽しみです。」

 

と応援していました。

©NHK News

 

 この記事を読む迄、恩賜上野動物園にニホンオオカミの生体が飼育されていたことを知りませんでしたが、関心を持って調査すると、必要な公開データを次々に見付けることが出来るのですね。頭が柔軟で集中力も続くうちに、こくらげ宇宙人姉妹2号にもこのような研究をして欲しかったのですが、上手く指導出来なかったようです。

 

 因みに、《ザ・バックヤード》では2022年3月27日に京都府立図書館に出没していました。

 向いの京都市美術館が京セラ美術館にリニューアルしたお蔭で周りの景色も変ったようですが、桜の時季に平安神宮の大鳥居越しに上る満月が綺麗でした。予備校生の頃は良く此処で自習したものです。京都府立図書館のバックヤード、見てみたかったなぁ。