小学校の音楽の授業で歌った曲が不意に脳裏に蘇って来ました。
♪一丁目の子供駆け駆け帰れ
♪二丁目の子供泣き泣き逃げた
♪四丁目の犬は足長犬だ
♪三丁目の角でこっち向いていたぞ
何十年経っても覚えていたこの曲を知ったのは、小学校低学年の音楽の授業。教科書に載っていたのですが、野口雨情(1882-1945)作詞・本居長世(1885-1945)作曲とは知りませんでした。
同市内に在る野口雨情記念館が纏めた年譜によると、1919(大正8)年に詩壇に復帰した雨情は、同年《枯れすすき》を作詞し、中山晋平に作曲を依頼。大正10年には童謡集《十五夜お月さん》、童謡《七つの子》・《赤い靴》を発表と在りました。
大正9年に発表されたこの詩について、雨情自身は
「よく吠えるあの四丁目の犬が三丁目の角でこつちの方を見てゐるから、一丁目の子供たちも二丁目の子供たちも吠えられないうちに急いでお家へかへんなさいといふ町中でよくあるかうした事をうたつたのであります。この童謡は最も無邪気に子供と犬とを取り合せたところに、童心の境地があるのであります。」
と書き残しているそうです。簡単で短い歌詞ですが、こういう情景だったのですね。わたしはてっきり、一丁目や二丁目の子どもをびびらせたいじめっ子が三丁目で野良犬に凄まれてびびっている様子かと思っていました。
別のブログは国語学者の金田一晴彦さんの解釈を紹介していました。金田一先生によると、この歌の舞台は雨情が中学時代に住んでいた文京区本郷なのだとか。湯島と本郷の区別も付かない位わたしには土地勘が無いのですが、今はすっかり都心になっている辺りにも野犬が居たのでしょうか
100年以上も前、しかも、七つの子や赤い靴よりも前に作られた曲だと知って少々驚きました。
この日・・・・・・、
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