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 立春になりました。東京は雪の予報も出ていますが、土曜日の午後から雨になりました。

 植木鉢のスノードロップも次々と花を付け始めています。
 毎年のことですが、ジンチョウゲの蕾も膨らんで来ました。

 

 昨日、マックスバリュで買った恵方巻はまだ冷蔵庫の中に居ます。

 

 この日は1月23日に放送されたNHK-BS《新日本風土記》を観ました。途中迄視聴していたのですが、録画を消されて仕舞ったので、再放送を録画したのでした。

 番組HPは

 

「戦後、在日朝鮮の人々から広がり、今や外国人旅行客にも大人気の『焼き肉』。漁師町のホルモン、大阪の焼きトン、信州のジビエ、ブラジル流…。日本各地、焼き肉の旅へ。 ご褒美に、家族のために、自分のために…元気を出したいときに食べるのが『焼き肉』。信州の山奥・遠山郷では古来、さまざまな獣の肉で人々がうたげを開く。ボクサーが人生を懸けた試合後に食べる焼き肉の格別な味。宮城・気仙沼では遠洋漁業の漁師が愛する『気仙沼ホルモン』が名物に。老夫婦が営む大阪市内唯一の養豚場、夫婦愛の詰まった焼きトンの味。おいしくて、元気が出て、時に切ない思い出も。人生が詰まった焼き肉の旅。」

 

と紹介しているとおり、歌舞伎町の焼肉店から始まって、信州遠山郷の山猟師、元ボクサーの経営する東京大塚の焼肉店、祖母が開いた東京立石の焼肉店を受け継いだお孫さん、立石生れのシンガーソングライター、日系ブラジル人、東日本大震災で被災した精肉店の女性店主、大阪市内最後の養豚場、など、さまざまな人々が登場します。

 

 信州遠山郷の山猟師たちが仕留めた獲物を持ち込む肉屋さんは、山奥のダム工事に従事した朝鮮人労働者が肉にタレを揉み込む料理法を教えて呉れたことを話して呉れました。そうか、在日朝鮮人の多い大阪から広まったというよりも、日本各地の現場で働く朝鮮人が広めた食べ方だったのですね。立石のおばあちゃんは

 

「朝鮮人が一人でやった時にはと思ったけど、みんなが協力して大丈夫大丈夫ってずっとやって来たからここまで来れた。」

 

と言ってTVカメラに頭を下げていました。

 

 同じく立石で育ったシンガーソングライターの李政美さんはバタ屋から這い上がって成功した横暴な実父との葛藤を語り

 

「親がやっている商売も恥ずかしい。朝鮮人であることも恥ずかしい。そうじゃない私になりたかった。」

 

と音楽大学に進んだ頃を思い出していました。大阪ではこのような沢山の個人史が街の歴史の一部を作っていますが、東京にも同じような個人史が存在することに気付かされました。

 

 災害による被害、外地出身者や在日外国人などに対する過去現在の差別に触れざるを得ない難しいテーマですが、そのことも含めて日本の風土として意欲的に纏めたドキュメンタリーでした。

 

【2月8日付後記】番組は大阪市内最後の養豚場を紹介していましたが、2月7日付産経新聞は【アフリカ豚熱 畜産警戒】という見出しを打って、釜山港近くで野生イノシシのASF感染が確認されたと報じていました。記事は、春節の大型連休によって訪日客がASFウイルスを持ち込むことを懸念していました。

 2月7日付のNHKニュースでも、「日本の豚の飼育数でおよそ3割を占める九州などに向かうフェリーターミナルの近くでも野生のイノシシからアフリカ豚熱の感染が確認された」と報じ、水際対策が強化されると伝えていました。具体的には「空港や港で入国者の靴底の消毒を徹底するほか、カーフェリーで入国する場合は、車や二輪車などの消毒も実施」するとのこと。CSFのときは訪日客のお弁当の食べ残しからセントレア周辺のイノシシに感染したのではなかったでしたっけはてなマーク 検疫探知犬ももっと充実させるべきでしょうね。