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 いつもついつい見逃して仕舞っていたのですが、今年は観ようかな、と思っていたのが《競技かるた名人戦・クイーン戦》。でも、観始めると物凄く疲労するのですよ。

 クイーン戦と言えば、昨年11月22日18時10分にBSプレミアムで再放送された《にんげんドキュメント 100分の1秒にかける》(初回放送2002年1月31日)で、渡辺令恵永世クイーンの11連覇のドキュメントを視聴したばかり。上掲ブログ記事の中で、渡辺永世クイーン11連覇の後、荒川裕理クイーンが3連覇と書いていますが、改めて確認したところ、2連覇(2004-2005)の誤りで、2006年からは楠木早紀永世クイーンが9連覇していました。

 競技かるたのTV放送は長らく目にしておりませんが、名人戦・クイーン戦は全日本かるた協会がYouTubeでライブ配信しますので、この日はじっくり観戦することにしました。

 今年、29歳の川瀬将義名人に挑戦するのは、東京大学かるた会所属の堀本秋水六段26歳と若いのですが、現役の医師とのこと。一方、32歳の山添百合クイーンに挑戦するのは、早稲田大学かるた会所属の井上菜穂六段23歳で、こちらは現役の大学院生だそうです。

 

 わたしが現役の学生の頃からその存在は知っていた早稲田大学かるた会ですが、当時はそれ程興味も無かったし、強いとも思っていませんでしたね~。

 けれども、改めて確認してみると、2000年から13連覇した西郷直樹永世名人は早稲田大学かるた会所属だったのですね。

 さて、YouTubeのライブのクイーン戦は、1回戦、2回戦、3回戦ともに1枚差の運命戦に縺れ込み、井上六段2勝、山添クイーン1勝という白熱の試合になりました。渡辺永世クイーン11連覇の頃3番勝負だったクイーン戦は、2019年から5番勝負に変更されていました。

 

 クイーンのお手付きという珍しいシーンも在りましたが、ともにお手付きの後の粘りとリカバリーが素晴らしく、目が離せません。2回戦の審判は山下恵令元クイーン、4回戦の解説は楠木永世クイーンと嘗てのクイーンも画面に登場して対戦を盛り上げていました。

 

 山添クイーンはいつものように暗記した札を右手を動かして確認する動作。わたしなどが見ていると、この動きが対戦相手にとってはマウントになるのではないかと気になって仕方無いのですが、対戦する井上六段は表情も姿勢も全く変らずポーカーフェイス。2回戦で序盤から飛ばしつつも最後は山添クイーンの怒涛の取りに追い付かれて対戦成績を五分にされますが、3回戦は運命戦を制して王手を掛けます。

 

 「果たして井上六段逃げ切るかはてなマークと手に汗を握りつつ観ていると、解説の楠木永世クイーンの《予言》が悉く的中ガーンビックリマーク 空札が読み進められ、場の札が減って決まり字の位置も変って来ると当然戦術を変えなければならないのですが、次にどの音(子音)から始まる札をどちらが取るというようなことも楠木永世クイーンには見えるのですね。恐れ入りました。

 

 中盤から終盤へと勝負が進むに連れてチャットのほうも盛り上がって行きましたが、挑戦者井上六段を「いなほ~」と応援するチャットもちらほら。成程~ビックリマーク 名前が井上菜穂だし、早稲田大学かるた会所属だし、「稲穂」に違い在りません。選手の仲間内でも「いなほ~」と呼ばれているのでしょうかはてなマーク

 

 更に、途中からチャットには《ちはやふる》原作者の末次由紀先生も参戦。先生も見たことが無いと仰る3連続運命戦、果たして次も運命戦で山添クイーンが巻き返すのか、と手に汗握りつつ試合に集中しましたが、最後は2枚差で井上六段が4回戦を制し、新たなクイーンが誕生することになりました。

 

 約3,000人が視聴する中、非常にスリリングな試合になりましたが、朝から夕方迄寝たり起きたりし乍らスマホで視聴していたので、観ているだけのこちらも随分肩が痛くなりました。

 それにしても、表情や姿勢に感情を表さないポーカーフェイスで、メンタル強いな~と思っていたら、井上六段の研究テーマは《映像視聴者の感情推定》だそうですよ・・・・・・。成程~。感情推定の研究をするうちに自分の感情を推定されないようになったのでしょうかはてなマーク 博士前期課程2年生とのことですので、修士論文提出が間に合ったのか、非常に気になります。

 

 因みに、早稲田学報2024年2月号のテーマは《こんなところにワセダ人》とのこと。果たしていなほちゃんは学報のグラビアを飾るのでしょうかはてなマーク 体育会ぢゃないから早稲スポは取材に来ないでしょうけどね。