お風呂でラジオ深夜便2時台ロマンチックコンサートを聴き始めたところ、リチャード・ロジャース特集でした。
ロジャース&ハマースタインで知られるミュージカル界の超大物であることは言う迄も無く、50年代のミュージカルを余り観ていないわたしでも聴こえた曲を全て知っていました。ミュージカル《南太平洋》中の1曲という《ハッピートーク》も「CMで聞いたことが在るな〜」と思って調べてみたら、ファミマやキリン・スプリングバレーのCMで使われていたのですね。
オスカー・ハマースタイン2世とコンビを組む前は、作詞家のロレンツ・ハートと組んでいたロジャースが1934(昭和9)年に発表した曲に《ブルー・ムーン》という曲が在ります。ロジャースにしては珍しくミュージカルの曲ではないそうで、ラジオ深夜便ではメル・トーメのバージョンが使われましたが、わたしが真っ先に思い出すのは昭和11年の灰田勝彦さんのバージョンです。
昭和11年といえば、灰田勝彦さんのキャリアの初期だと思うのですが、Wikipediaで確認すると、この年に立教を卒業して日本ビクターと契約。昭和40年代にザ・ドリフターズがカバーした《真っ赤な封筒》は、昭和12年に灰田勝彦さんがリリースしたハワイの曲だったのですね。
2度も応召したにも拘らず、ハワイアンだったために何かと軍部から難癖を付けられた灰田勝彦さんはスクリーンの中でも航空兵や出征兵士を演じる人気者でしたが、終戦直後の昭和21年には、高峰秀子さんと組んだ公演で日劇を連日満員にしたそうです。
Wikipediaにさり気なく挿入された一文によると、保谷市が気に入って亡くなる迄保谷市在住だったとのこと。気になります。どうやらひばりヶ丘にお住いだったようで、もう少し調べてみたくなりました。
さて、話は変ります。
つい先日、ジェトロが国産ホタテをメキシコで加工、アメリカで販促するという話題に触れましたが、肝心のホタテ稚貝が海水温上昇の影響を受けて仕舞い、青森県では稚貝の53%が死んで仕舞ったとのこと。
今迄以上に資源確保の取組を進めて行かなければならないようですね。
昨日は、「福島原発処理水の影響で水産物が巨大化した」という内容のフェイクニュースを採り上げてみましたが、今日はフライデーの《刺激的な見出し》に釣られて、思わずクリックして仕舞いました
見出しに【7万頭大量発生キョンが泳いで東京へ】とか【「衝撃の繁殖現場」写真】と書いてあるので、《釣り》とは理解しつつも記事に目を通してみると、いきなり、
「千葉県で繁殖しているキョンですが、最近は県境を越えて茨城県でも確認されています。すでに千葉県内の問題ではなくなっているんです。このままいけば、都内に出没するのも時間の問題でしょう」(全国紙社会部記者)
という発言で始まっていました。
記事の中で柏市内の農園主は、2019年台風15号の後から柏市内でキョンやイノシシなどの野生動物の目撃回数が増えて来たと話していました。
仮令、キョンが柏から東京に進出するとしても、わざわざ江戸川を渡河したりはしないだろうと思うのですが、勝浦市内のマリンスポーツ従業員は、
「積極的ではありませんが、必要に迫られればキョンも泳ぐんです。勝浦では崖から落ちたり、動物に追われたりして海に飛び込んだキョンが泳いでいるのを見ることがあります。今年秋にも、太平洋の沖合350mを泳ぐキョンを岸に向かって誘導してレスキューしました。」
と目撃談を話していましたし、お馴染みの君津市の猟師工房代表の原田祐介さんは、
「キョンは犬かきのようにして泳ぎます。冒険心の強い若いオスは、縄張りを求めて移動します。千葉の江戸川沿いを移動中に犬などに追いかけられたら驚いて川に飛び込み、そのまま東京側の川岸まで渡っても何ら不思議ではありません。草むらが多く餌も見つけやすい川岸は動物が生息しやすい場所。そこから都内に定住する可能性はあります。」
と話していました。
しかし、記事を読んでも【7万頭大量発生キョンが泳いで東京へ】という事実は確認出来ませんし、【「衝撃の繁殖現場」写真】らしい写真も見当たりません 記事の3頁目に掲載していたのは、千葉県内の住宅街で見掛けるキョンの写真や茨城県内の道路を歩くキョンの写真ばかりでした・・・・・・
3頁目には、猟師工房さんの工房の中に吊るされたキョン皮の写真も掲載していましたが、確かに高級そうな毛皮でした・・・・・・
フェイクニュースとは言えないにせよ、この見出しの煽りよう、限りなくフェイクに近いのでは と感じ入りました。
果たして昨日目に止ったコヤツもまた限りなくフェイクなのか
掲載されていた図表1に目を通したのですが、神奈川県や滋賀県が意外でした。
《出典:プレジデントオンライン》
神奈川は横浜翠嵐か湘南かと思っていましたし、滋賀県は膳所(ぜぜ)と信じて疑っておりませんでした。山梨も甲府第一が旧一中と聞けばそうかと思いますが、「日川かも」とも思っていました。
こちらの認識の誤りを正して呉れたのは事実ですが、「だから何」という記事内容。果たして《旧制一中の栄枯盛衰》と唱える程の記事でしょうか