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 何の疑問も傘も持たずに出掛けたら、お昼休みのアスファルトはすっかり濡れていました。

 この日は寝坊も二度寝もすることも無く、始発のバスに乗ることが出来ました。
 朝ぼらけの東の空に有明の月と木星が消え残っていました。
 こちらは昨日目にした記事。

 

 《性同一障害特例法廃止を求める》という文言を見る限り、一瞬、

 

「また産経新聞が偏った内容の記事を掲載したのかはてなマーク

 

と疑いつつ読み進めて行ったのですが、この団体代表の視点にはっとさせられました。

 性同一障害特例法は性的不合者の戸籍上の性の変更を可能にした法律ではありますが、そのための条件の1つが生殖能力を喪失させること、もう1つが外観を適合させることでした。

 

 しかし、女性の権利と尊厳を取り戻す会の青谷ゆかり共同代表は

 

「仮令2つの条件を満たしたとしても、この法律はその人と同じトイレ等を利用するサイドの羞恥心や恐怖感に配慮していないのではないかはてなマーク

 

という問題提起を行っていました。曰く

 

「要件を満たしても、骨格など体のつくりや遺伝子は男性と女性で異なる。男性器がなくても生物学的な男性と、トイレや銭湯、脱衣所、女子大など女性限定のスペースで望まぬ共有を強いられることに羞恥と恐怖を感じる女性がいることを知ってほしい。」

 

「私もsns(交流サイト)でLGBT関連の情報に接し、関心を持つようになった。最初はトランスジェンダーの女性が自身を女性と主張するならいいじゃない、と思っていた。でも、トランス女性の中には、女性に性的指向が向いたまま、女性トイレや女湯で撮影した自身の痴態などをSNSに投稿する人がいることを知った。」

 

「男性が女性用の服を着て、メイクをするのは個人の自由だ。ただ、男性はあくまでも男性で、女性にはなれない。生物学的男性が女性スペースを利用することには明確に線を引くべきだ。学校や職場など公共トイレは今でこそ男女別が当たり前だが、昭和の時代は違った。女性専用のトイレは先人が勝ち取った権利でもある。」

 

 確かに、性自認(ジェンダーアイデンティティ)と性的指向(セクシュアルオリエンテーション)とが一致するとは限りませんから、性自認が女性で在っても性的指向が女性に向う人も存在するでしょう。そして、もしその人が生物学的男性で在った場合、トランスジェンダーではない女性が恐怖を感じる感覚は理解出来ます。

 

 青山さんが語った「女性専用のトイレは先人が勝ち取った権利」という視点にわたしは気付いていませんでした。

 《戸籍上の性別》という個人情報が存在するが故に生じている《人権同士の競合》という気がしてなりませんが、もっと建設的な解決法は無いものでしょうかはてなマーク 法学・政治学・社会学等の分野で検討していかなければならない問題提起だと思いました。