朝のラジオから映画《エデンの東》のテーマが流れて来ました。ヴィクター・ヤングの作曲でしたっけね。
東洋史学者の宮崎市定先生は「史記に描かれた古代の物語は司馬遷がさまざまな地方で目にした演劇を下敷きにしたのだろう。」というようなことを仰っていましたが、古事記に描かれた日本神話も同じような成立ではないでしょうか 燃え盛る火の中を「うちはほらほら、そとはすぶすぶ」と言い乍らネズミが走ったり、ウサギが泣いていたり、特に出雲神話はお神楽の演目のよう。
どうにも纏まりの無い中国日本神話に比べると、カインとアベルの物語は深刻です。
尤も、この説話も古事記の《海幸山幸》のように、遊牧民と農耕民の対立を表しているという解釈も在るようですが、「あなたが良いことをしているのなら、受け入れられる。」という神の問い掛けに対する悔い改めの問題だからです。