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 再放送されたNHK-G《アナザーストーリーズ 運命の分岐点》で、アメリカの漫画家チャールズ・M・シュルツさんの生涯を振り返っていました。

 わたしが《ピーナッツ》を読み始めたのは1971年頃でしたから、シュルツさんが地方紙を皮切りに連載を開始してから21年目に当ります。それから暫くの間、ピーナッツの季節感や世界観にどっぷり浸っていたものです。

 

 春はピッチャーマウンド、夏はサマーキャンプ、秋はカボチャ畑、冬は生垣沿いの帰り道。季節と人間の感情や生活がこんなにシンクロしていることを理解したのはこの漫画を通してのことだったでしょう。

 

 尤も、英国空軍の戦闘機ソッピーズ・キャメルを操るエースパイロットやトルストイもどきの小説家に扮して屋根の上に座ったりタイプライターに向ったりするスヌーピーの描写も好きでした。人間の感情や生活とは異なる時間を生きていたかのように見えるウッドストックとスヌーピー。

 

 番組内で紹介していたエピソードの1つに、ルーシーがスヌーピーを抱き上げて

 

"Happiness is a warm puppy."

 

と呟くシーンが在りました。スヌーピーがキスをするといつも「ぎゃああああガーンビックリマークと大騒ぎするルーシーにしては珍しいと思ったのですが、この科白と同じく"Happiness is・・・"で始まる科白を集めた本も在るんですね。

 

 小学生の頃に買い集めた月刊スヌーピー、いつ捨てたのかもう定かでは在りません。原作の下に谷川俊太郎さんの日本語訳が掲載されたカートゥーンは元より、そのほかの記事も読んでみたくなりました。

 

 土曜日。職場が変って10箇月経過しましたが、名ばかり管理職でデスクワークの日々の所為か、頚椎がまたまた脊髄神経を圧迫し始めました。主に左腕を中心に激しく痛むと姿勢を維持することも辛くなるので、以前治療して頂いていたペインクリニックを予約して出掛けることにしました。

 大井町から歩けば近かったのですが、勝手知ったる大崎で下りて喫煙所を確認して置こうとしたところ、嘗ての喫煙所は悉く撤去され、居木神社の周りでも遂に市街地再開発事業が始まっていました。目黒川の氾濫原から舌状台地へと繋がる坂を上って百反通りに向います。
 
 百反通りからはトット文化館に向う坂を上り、急な坂を下って今度は三ツ木通りに出ます。嘗て舌状台地の間を縫って藪の水という沢が流れていたので、この通りで一旦標高が下がります。三ツ木通りを渡ればまた上り坂。苗木原踏切を渡るとしながわ中央公園です。
 残念乍ら此処でも喫煙所が撤去されていました。
 区役所通り側のモクレン並木の蕾が随分大きくなっていました。時間を見計らってクリニックに向い、EMSで10分間程背中と肩を揉んで貰い乍ら、鎖骨の辺りにレーザー照射。その後は背中と腕に10箇所程神経ブロック注射をして頂きました。今回はステロイドとボツリヌス毒素の注射だったようです。
 
 治療の後、鮫洲大山線を通って大井町駅に向っても良かったのですが、大崎高校の地下を潜るふたばトンネルを見て置くことにしました。

 鮫洲大山線は品川区の八潮橋から中野通りを経由して板橋区大山に向う都道420号線(都市計画道路名は補助第26号線)。2022年10月26日付乗りものニュースがこの補助第26号線の進捗状況を紹介していました。

 ふたばトンネルは車道のみで、歩道はトンネルの上に上がって行きます。道なりに上がって行くと、東急大井町線下神明駅前に出ました。折角なので、此処から少し坂を下って古戸越(ことごえ)川の暗渠を通り、蛇窪3段立体交差を見て置くことにしました。

 これが蛇窪3段立体交差。地上を湘南新宿ラインをはじめとするJR東日本の在来線が走り、その上を東急大井町線が横断。更にその上をJR東海の東海道新幹線が走って行きます。
 暫く待ってみましたが、3つの路線はおろか、2つの路線を列車が通過する様子には出会えませんでした。
 この賑やかな場所に面して民家が経っているのは一寸した驚きです。
 鮫洲大山線を陸橋で渡り、湘南新宿ラインの踏切を渡って区立豊葉の杜学園の前を通って再び下神明駅前へ。タコ公園(神明児童遊園)の大小2つのタコの山は健在でした。
 鮫洲大山線に沿って歩きます。
 区役所通りを横切って左側に目を遣ると、大井町線の高架下のサンピア商店街の一部が取り壊されて、東京総合車両センター内の御料車庫の姿が見えました。いつも区役所の中から側面を見ていた御料車庫ですが、こんな屋根の形だったのですね。
 ラヴィアンタワーと住友大井町ビルの間を通り抜けて鮫洲大山線から1本南の立会道路へ。暗渠の蓋の上に設けられた遊歩道は大井町緑地児童遊園、左側には大井一丁目の自治会館と大井蔵王権現が見えて来ました。
 その侭立会川の流れに沿って大井町駅前迄歩いて行くと、前橋から上京したばかりの萩原朔太郎が大井町で妻子と生活していたことを記念した《太郎と花子》像を見ることが出来ます。
 治療のために暫く大井町に通わなければならないようですから、次回の治療の帰りには東口に回って、何とかゼームズ坂を歩いてみようと思っているところです。
 8時過ぎから外出したので、この日のお散歩は夕方。
 そらわんわん の脚への負担を考えて短めのお散歩でした。
 この日のおさんどんは、ミツカンのお出汁を使ってダイコンとブリを煮た《ブリダイコン》。醤油や味醂は使いませんでしたので随分薄味です。
 それから、残り物のレバニラ炒めを使って、カレーを少し作ってみました。
 

【3月2日の後記】号外ネット品川区によると、3月1日から東急バスが井50系統武蔵小山駅~高輪ゲートウェイ駅井51系統武蔵小山駅~東急大井町駅の運行を開始しているとのこと。

 ふたばトンネル開通によって補助26号線を通ることが出来るようになったことによるそうです。そう言えば、タコ公園から大井町駅に向う途中、KBCほいくえんの前にシートにくるまれたバス停が在ったなと思ったら、井50・51系統の下神明駅入口の新しいバス停だったのですね。
 
 大井町から先は仙台坂を通って青物横丁を経て第一京浜沿いに高輪ゲートウェイ迄行くようですね。反対方向の武蔵小山駅迄は距離こそ短いのですが、従来は東急大井町線で一旦区外に出なければならなかったので、ぐっと利便性が高くなりますね。乗ってみたいなぁ。