遂に《学校給食甲子園》にTVカメラが入りました BSプレミアムの《ニッポン知らなかった選手権 実況中》です。
「企業や業界団体が内輪で開催するスキルアップのための知られざる技術大会に大量のカメラを投入!!▽戦いの現場を勝手に高速実況!その超絶ワザのすごさと魅力に迫ります」というこの番組。今回の内容は、
「全国から選ばれた栄養教諭と調理員コンビ7組が、所定の時間内に自慢の給食メニューを作り上げる▽主食、主菜、副菜、汁物、デザートなどのコンビネーション。子供たちの好む味はもちろん、食材の切り方や、塩分や、色合いなども厳しく審査される。さらに世界一厳しいといわれる衛生管理も重要課題▽地域の食材を取り入れる工夫や、制限時間1時間の中で6セットを用意する手際とチームワーク。給食作りの頂点に立つのは」
1食予算中学校で350円・小学校250円という予算の壁 1食に使用する塩2gという減塩の壁 そして、減塩のための丁寧な出汁取り。宍粟のイノシシ、五島のかんころ芋、地元の食材やメニューから地元の歴史文化を学ばせる食育の観点。しかし、更に気を付けなければならないのが衛生管理、食材中心温度75℃が守られているか温度計を刺して確認していましたそして、最後に待ち受けるのが衛生的な後片付け
2022年12月11日、女子栄養大学駒込キャンパスに集結したのは全国の応募献立1,249件の中から書類審査をパスした7校の栄養教諭と調理師のペア。余りに厳しいこれらの壁を毎日越えている栄養教諭と調理師の皆さんを改めて尊敬するとともに、これらを午前10時からのたった1時間で作業をこなす7組14人の戦いがとても濃密でした。
調理開始早々に各出場者が減点されたのは、いつの間にかフロアに零れた水滴。放置すれば細菌が繁殖するし、靴で踏めば細菌が拡散することが減点の理由なのだとか。
そして、優勝校と準優勝校を分けたのは調理台に直接置いた菜箸 このような不注意を防ぐためには、栄養教諭と調理師のペアが作業の開始や終了などをパートナーに知らせるために声掛けすることが重要なのだそうです。チームワークと言っても精神論ではなく、具体的な行動を通じて確保しなければならないのですね。
これ程迄に衛生管理に厳しいのは、2000年に発生したあの雪印乳業事件を踏まえて2005年に定められた食育基本法のお蔭なのだそうです。大規模な食中毒事故の再発を防止することを目的として政治と行政が動き出した結果がこんなにしっかりと学校生活に浸透している事例を今迄実感することが余り在りませんでしたので、後からじわじわと感動して仕舞いました。
前回放送されたトリミング競技会もコロナ禍のための中止を挟んで久々の開催でしたが、学校給食甲子園も実に3年振りの開催。従来12組が出場していましたが、女子栄養大学の感染防止規定に従って、第17回は出場者を絞ったのだとか。お蔭で審査員と出場者がほぼ同数という厳しい大会になりました。
番組の最後では優勝した宍粟市立山崎学校給食センターの優勝報告給食の様子を放送していましたが、2022年12月20日付NHKニュースでも栄養教諭の世良光さんと調理員の安原風花さんが宍粟市役所に報告したことを記録していました。
話は変るのですが・・・・・・。
昨日の帰り、武蔵境のイトーヨーカドーで近大生れの真鯛と愛媛県産の真鯛を買って帰る関東バスが五日市街道に入って境橋で乗客を下ろした直後、妙な衝撃。暫くして運転手さんが後部座席の乗客に
「今、追突されませんでした お怪我のお客様はいらっしゃいませんでしょうか」
と尋ねていました。