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 冷たい雨が降り続くこんな朝に限って4時過ぎに起きて来たそらわんわん でしたが、おやつをたんまりと与えると満足したのか、次にお外に出たときにはもう姿が在りませんでした。

 雨の所為で朝のお散歩を休み、録画して置いた1981年度下半期の朝の連続テレビ小説《本日も晴天なり》を観ていると、ナレーションの青木一雄アナウンサー(1917-2001)が顔出し出演して、戦後の世相やご自身が司会を務めた番組(NHK-R1《とんち教室》)を紹介していました。高橋圭三さん(1918-2002)とほぼ同い年だったんですね。

 

 1980年代は空襲を体験した方々がまだ今のわたしと変らない年齢でした。戦前戦後の知識をきちんと身につけていない中高年に辟易する度に、青木アナや高橋アナと同世代の方々がまだ達者なうちにお話を聴いて置いて本当に良かったと今になってしみじみと思います。《とんち教室》を紹介してところを見ると、時代は昭和24年になっているのかなはてなマーク

 

 この後、朝鮮戦争の勃発を契機に日本経済が息を吹き返し、高度成長に向って進んで行く反面、戦傷病者及び戦没者遺族等援護法の制定は昭和27年を待たなければならず、青木アナのナレーションの背景には白衣の傷痍軍人を撮影した当時のフィルムが映されていました。

 

  この日の東京新聞Tokyo webは「『開戦の日』の8日を前に、太平洋戦争の空襲被害者や支援者らでつくる『全国空襲被害者連絡協議会』が5日、東京都千代田区の衆院第一議員会館で集会を開き、超党派でつくる空襲議員連盟に対し、民間被害者救済法の早期成立を呼び掛けた。」と報じていました。

 足許のこの問題をきちんと取り扱わないと外国や旧植民地からは元より、内地の国民からも嘗ての戦争責任を曖昧にする国と見られないか心配に思います。

 この日また目を惹いたのは、慈恵医大が自前でセラピードッグを育成する取組。保健所に収容されていた引き取り手の無い保護犬を実験動物研究施設長の嘉糠洋陸教授が引き取り、施設職員や慈恵医大病院の協力も得て大学全体のプロジェクトとしてセラピードッグ育成を始めたのだそうです。

 

 教授によると、「いまでは犬を実験動物として使うことはなく、研究施設の犬舎が利用できる」とのことで、保健所に伝手の在った秘書の吉村彩香さんを通じて3頭の保護犬を相次いで引き取ったとのこと。記事によると、「3匹が訓練を続ける中、教授陣の妻でつくるボランティア団体『らんぷの会』が19年8月に結成され、活動をサポート。同年10月に病院運営会議と法人運営会議でドッグセラピーが承認され、3匹は活動をスタートさせた。翌年10月から小児病棟でのセラピーを始めたが、コロナ禍のため、リモートで行っている」ということです。

 
 嘉糠教授は
 
「動物介在療法(AAT)は患者の情緒、認知などの機能を改善する効果がある治療法の一つ。セラピー犬を自前で育成できれば大学病院で継続的にAATを行うことができ、患者の早期離床、退院につながる。保護犬を育てればその命を救うことにもなる。」
 
とこのプロジェクトの意義を語っていましたが、コロナ禍の今はまだ患者さんとの触れ合いは主にタブレットを通じて実施しているところ。但し、外来棟玄関での活動も並行して行っているそうで、3頭の出勤日に合せて通院する患者さんもいらっしゃるそうです。

 セラピードッグの活動を伝える報道は余り多くは在りませんが、愛媛県警の愛南警察署では犯罪被害者や遺族の心の傷を和らげる活動を去年から実施しているそうで、12月5日(月)には町内のスーパーで啓発活動を行ったとのこと。南海放送のニュースによると、「買い物客は、頭をなでたり話しかけたりするなど、触れ合いを楽しみながら、セラピードッグの役割を体感していました」ということです。

 同じく使役犬でも、11月8日に明治神宮外苑で実施された恒例の警視庁機動隊観閲式に出動した警備犬が如何にも楽しそうに行進している様子が話題になっていました。

 

 記事によると、機動隊に所属する警備犬は「爆発物の捜索や、災害現場での被災者捜索や救助、テロリストの突入・制圧なども行う使役犬界の超エリート」で、「『刑事部鑑識課』に所属し、犯人追跡などを行ういわゆる『警察犬』とは部署も任務も異なる」とのこと。ところが、1頭のジャーマン・シェパードだけが分列行進前の待機中から既にうきうき状態。分列行進が始まって観閲官の前を通るときもうきうきで目立っていたそうです。

 

 もう少し使役犬の話題が増えると良いですね。