続いて、読売新聞オンラインは西新宿の淀橋浄水場の歴史を振り返っていました。
新宿駅西口を出て都庁方向に地上を歩いて行くと、京王プラザホテルの前を南北に走る東通りにぶつかって道は途切れます。東通りに面するフロアは京王プラザホテルが3F、議事堂通りに面する住友三角ビルが2Fとのこと。その理由について記事は
「都水道歴史館などによると、浄水場があった場所は、もともと畑や雑木林が広がる土地で、土地の高さは新宿駅西口前と同じだったが、池を造るため、4~7メートルほど掘り下げられたという。」
「『高層ビルは浄水場の池の底から立っているので、駅と同じ高さのフロアが2階や3階になるんです』。同博物館(注☞新宿区立歴史博物館)の学芸員を務める後藤理加さん(47)が種明かししてくれた。」
「さらに、駅と同じ高さの道路の一部は、浄水場の池のへり(土手)を利用して造られたものだという。浄水場の面影が、実は今でもあちこちに残っていた。」
と記していました。
記事は淀橋浄水場について「浄水場は1898年(明治31年)、新宿駅の西側から約400メートル先に造られた濾過施設だ。東京ドーム7個分にあたる約34万平方メートルの広さで、玉川上水から引き込んだ水を処理した」と説明していましたが、改めてこのように説明しなければならない程、西新宿に大規模な浄水場が在ったことや、浄水場に玉川上水の水を供給するために掘られた新水路(水道道路)が在ったことを知らない人のほうが多くなって仕舞ったということなのでしょうね・・・・・・。
わたしは《西新宿》と呼び慣わすよりも寧ろ、今でも《角筈》とか《十二社(じゅうにそう)》と呼ぶほうが余程ぴんとくるのですけれどね。
お次は以前も何処かで触れた記憶の在る《漫画で読む小平開拓史》の話題。
記事によると、昨年3月にこだいら観光まちづくり協会が製作した市のガイドブックに小川村開拓者小川九郎兵衛のイラストを付けて小平市の歴史を紹介するページを設けたところ、小学校から「送って」と依頼を受けたとのこと。
そこで、改めて児童向けの漫画を企画。イラストは市内に在る武蔵野美大OGのお二人(非常勤講師棚橋早苗さん・イラストレーターワカめかりさん)が担当、「2人は小平市史を読み込み、歴史の専門家らの助言を受けながら、約1年かけて漫画を完成させた」と言うことです。
シリーズタイトルは《七つの村と開拓者たち こだたん 小平誕生物語》。全12巻の予定で、現在3巻迄完成しているそうで、同協会HPでも読むことが出来るそうです。
さて、このほかに少し紹介して置きたいのがこちらの記事。
11月7日付で《不動産投資と収益物件の情報サイト健美家》に掲載されていたのは【1筆20万円で相続土地放棄可能に!国庫に入るので不動産投資家は注意を!】と題する記事。サブタイトルには【「相続土地国庫帰属制度」、スタートは2023年4月27日 遺贈された土地も対象 申請し法務大臣が承認】と在ります
記事は冒頭で「政府は9月下旬、国に申請し、原則20万円を支払えば、相続土地の所有権を放棄し国庫に納められるとする新法の詳細を定めた施行令を閣議決定した」と記載。例えば、宅地に関しては、市街化区域や用途地域が定められている地区を除いて原則1筆20万円の負担金を納めれば相続したり遺贈を受けたりした土地の所有権を放棄し、国庫に帰属させることが出来るとのこと。
所有者不明土地の増加を食い止める目的のようですが、記事はこの制度と併せて《相続不動産の取得を知ってから3年以内に登記することの義務化》や《土地が遺産分割されないまま10年たてば、法律で定めた割合に応じて自動的に分割される制度》の開始も伝えています。国庫に納められた土地が随時増えて来れば、もっと利用され易いようになって行くのでしょうか
それにしてもこの制度、国土交通省と財務省との間でどんな交渉が繰り返されたのか興味深いところです。良く財務省が受け入れたな~というのが正直な感想です。