録画した侭の番組は視聴することなく消去することも屡々なのですが、この番組は見て置いて良かったと思いました。サブタイトルにある《茜と亮一》というのは2016年に若くしてプリンシパルに抜擢された高田茜さんと同じ年に33歳という遅咲きでプリンシパルに上り詰めた平野亮一さん。
ロシアのマリインスキー劇場やフランスのオペラ座と並んで世界3大バレエと呼ばれるイギリスのロイヤルバレエ団。しかし、抑々は日本のバレエ団と同じくプライヴェートなカンパニーとして1930年台に設立され、勅許が下りたのは戦後のエリザベス2世陛下の治世になってからとか 意外でした。
番組を観乍らこくらげ姉妹1号と話したのですが、日本には潤沢な皇室財産というものがありませんから、皇室によるパトロナージュというものもありません。お陰で国立・新国立と名乗っていても、団員・楽員の身分が保障されている訳でもありません。戦争に負けたことは致し方ないにしても、これでは皇室を存続させた意義が半減です。
国とは別に天皇の統帥権の下に軍隊が在って、それがこの国を滅ぼした事実をわたしたちは忘れてはなりませんが、皇室に経済上の自由が殆ど無く、藩屏たる華族も無いとなると、こういう文化の保護育成にはその時々の民意に左右されることなく国がその役割を果たして行かなければならない筈ですが、状況は余り進んでいないように感じます。
番組ではロイヤル側の提案で、2人がお菓子の国の王子と王女を務める《くるみ割り人形》の実際の舞台もじっくりと放送。明け方のリビングでロイヤルバレエの舞台を鑑賞することが出来ました。クリスマスにまだ間がある12月の初め頃にこの演目が掛ると暮れの近さを一段と感じて華やいだ気分が高揚します。今年の冬にはまた以前のように、バレエを楽しむことが出来るでしょうか
この日は猫の日に因んで1日中猫だらけのテレ東が《今日の猫村さん》を一挙放送するというので、取り急ぎ録画してから家を出ましたが、あ゛~、しかしこの日はBSプレミアムで映画《博士の愛した数式》の放送もあったことをすっかり忘れていました。録画してもなかなか観ることが出来ずにいるので、録画するかどうかいつも迷っています。
ところで。