あなたもスタンプをGETしよう6月22日の朝。

 

 前日の夕刻に届いた国土交通省のメールマガジンによると、《応急危険度判定士》の資格を有する近畿地方整備局職員6名が高槻市の要請を受けてテック・フォースとして派遣されたそうです。

 

 大阪北部地震に伴う高槻市立寿英小学校の事故を受けて、現在会期中の東京都議会でも早速質問が出たようです。事故翌日に行われた代表質問に登壇した都民ファーストの会に所属する都議会議員の質問に対し、東京都教育長は

 

 「ブロック塀の状況は耐震調査の対象外であり、現在のところ把握出来ていない。」

 

 と答弁。学校建築物については耐震診断を踏まえて耐震補強工事はほぼ完了している筈ですが、わたしも

 

 「いやぁ、ブロック塀は建築物ぢゃないしなぁ・・・耐震診断の委託契約対象になっていないかも。」

 

 とは思っていたのですが、矢張りそのようでした。高槻市でも学校建築物の定期点検結果を改めて確認したところ、ブロック塀については「─」と記載されていたとか。定期点検を受託した事業者が点検項目として認識しなかった疑いがあります。

 

倒壊した塀の点検結果「業者の記憶があいまい」高槻市長】朝日新聞619

https://www.asahi.com/articles/ASL6M621QL6MPTIL052.html

 

 抑々ブロック塀の倒壊による死者が出た熊本地震以降も公立学校のブロック塀の危険性が議論されなかったことに改めて驚かされましたが、独自に調査を開始した杉並区でもどの程度ブロック塀が使用されているか判らないため、全小中学校65校全てで金属探知機を使って鉄筋の有無を確認したそうです。

 

 大阪の毎日放送は、卒業制作としてブロック塀に絵を描いた寿英小学校の卒業生にも取材していましたが、

 

 「これがずっと残っていくなんて楽しみだなとワクワクした想いで描いていました。僕らの思い出が崩れてそれで人が死んだとなるとショックです。」

 

 と答えていました。

 

倒壊したブロック塀、内部も危険な状態】毎日放送620

https://www.mbs.jp/news/kansainews/20180620/GE000000000000023144.shtml

 

 今回の事故報道を受けて、わたしも当該小学校のHPを覗いてみましたが、保護者や地域の方々と協力して作成した《安全マップ》が掲載されていました。マップには、学校の周りの交通量の多い道、セイフティボランティアのいるポイント、学区内の通学路などが掲載されていました。このようなマップを作製・周知している小学校は多いと思いますが、このような取組みにも拘らず、結局、学校の施設自体がいちばん危険だったことは残念でなりません。

 

モーニングショー ブロック塀の下敷きになった三宅璃奈さん 防災教育では「近づくな」、通学路には「ここを歩け」と表示J-castテレビウォッチ

https://www.j-cast.com/tv/2018/06/19331695.html

 

 間も無く7月1日から今年も《全国安全週間》が始ります。職場でも労働災害防止の観点から、危険個所の点検が行われますが、今回の事故を受けて、今迄形骸化していなかったか、改めて注意喚起しなければなりませんね。