民主黨政權の登場は、國民に次の選擇をつきつけてゐる。日本は民族や傳統文化からニュートラルな地球政府の日本支部を目指すのか、または日本人に住み良い大和民族の國民國家を目指すのか。


東亞細亞共同體も、結局は日本人ではなく亞細亞人に成りたいといふ事なのだらう。「日本國」ではなく「極東共和國」にでもしたいのではないか。


歐羅巴の基督教文化に違和感を抱き續けたユダヤ人は、パレスチナでユダヤ人の爲の民族國家を造つた。ユダヤ人にとつての基督教以上に、支那文明は日本人にとつて異質である。


何故こんな連中と無理して同化・共生する必要があるのだらう。共通の文化基盤の無い人達との共生は、無用で多大な緊張を住民に與へるだらう。


だいたい民主主義とも法治主義とも基本的人權とも無縁な生活をして來た人達を大量に日本に受入れて、我々の亞細亞では比較的(といふか奇跡的)近代的な社會を維持出來るのか。


僕は日本民族が普通に住みやすい社會を、日本國は目指すべきだと念ふ。傳統的な慣習に公金を當てれば宗教の自由に反すると見做されるやうな社會は、多くの日本人にとつて住みにくい筈だ。


イスラエルはアダムの誕生に始まるユダヤ暦を使用してゐるが、その暦では新しい一日は夕方六時から始まる。ユダヤ人にとつて新たな一日は、日没から始まるからだ(要するにさういふ文化なのだ)


民族國家とはかうした傳統的な文化や慣習を、そして自國民や自國語、自國の歴史や權益を保護すべき存在ではないのか。多民族社會に住みたい人はアメリカに移住すればよい。


大事な事は、日本人の民族國家を作れる場所は世界にこの日本列島しか無いのだ、といふ事である。此處を地球政府日本支部にしてしまつては、日本人にとつて快適な社會は何處に作れば良いのか。


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