今日で私の「アルファロメオ ジュリア クアドリフォリオ」のオドメータが10,000kmを超えた。

正直に言おう。

「ジュリア クアドリフォリオ」は「名車」だ。

私は随分と長い間、30歳の時に購入した「アルファロメオ164クアドリフォリオ」に囚われていた。

このクルマほど私とシンクロした車はなかったのだ。

あらゆるシチュエーションで最高のパフォーマンスを感じられたクルマは、今も乗り続けている「フェラーリ328」と「マセラティクーペGT」、そしてこの「164クアドリフォリオ」だけだった。

だが、「ジュリア クアドリフォリオ」を10,000km乗ってみて、私はさっぱりと「164クアドリフォリオ」を忘れる事が出来たと思う。

クルマが自分の意志のままに動く、もしくは自分の意思を読み取って、先に動く、そんなイメージを抱かせてくれるのだ。

「ポルシェ997カレラ4S」がまさしくそうだった。

だが、残念ながら「ポルシェ」は、どれもこれも筋肉質の男を感じる機械で、イタリアンカーのような女性を感じさせるクルマではなく、何度購入しても、都度、手放すことになっている。

私はこの「ジュリア クアドリフォリオ」との人生の旅は、どうやら長く続きそうな気がして来た。

結局、私はイタリアのクルマが合っているようだ。