一日ずつ冬になっていく。

シンガポールやマレーシアで仕事をしていると、季節感がなくなってしまいがちだ。

むしろ、熱帯なのに落葉する木々を不思議に思いながら、日本を思うこともある。

いつもの日曜日の朝に、私は「フェラーリ228GTS」を2時間ほど走らせる。

それは毎週日曜日の早朝の大事な儀式だ。

日本にいて、日曜日に出張が重ならない限り、私は当たり前のようにガレージから「フェラーリ」を出す。

同じ時間、同じルート、高速道路と山の中のワインディング、そして、曲がりくねった海沿いの道。

もう20年近く私の手許にいて、お互いのクセをしっているはずなのに、今朝はまた新しい発見をさせてくれた。

80年代最後のフェラーリ。

いつまでも、そして、いつでも新鮮な感動を与えてくれる。

こんなクルマ、そこいらにゃ、ちょっといないぜ。