国語力向上! 理解させたいことば

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責任3

例文とともに意味を理解できたら、今度は自分で例文をつくってみましょう。これはなかなか骨の折れる作業ですが、効果は絶大です。逆にこれを怠り、意味を覚えようとすると泥沼にはまります。


意味は覚えるものではなく、理解するべきものです。


例文を作る際のコツは、なるべく具体的な内容にするということです

「責任を取りなさい」「責任が重い」などは例文とはいえません。実際の状況を詳しくすればするほど理解が簡単になります。


「例解」をうたった辞書でも具体的な例文を載せている例は意外に少なく、せいぜい、「句例」というレベルです。どうせなら辞書よりも面白くてうまい例文を作ってやりましょう。


例文を作ったら、今度は漢字一字一字の意味を、漢字辞典を使って納得のいくまで調べます


まず「責」は、「とげとげの物体をかたどったものと、貝(お金)を合わせた字」であることが調べるとわかります。そこから「お金のことでチクチクといじめられること」の意味が出てきます。「責める」という訓読みの動詞があることもヒントになります。


次に「任」。これは「妊婦」の「妊」と通ずるところがあるらしく、お腹の中の赤ちゃんのように産まなければならないこと→しなければならない仕事、の意味が出てきたようです。


さあ最後はこれら二つの漢字がどういう関係にあるかを理解して、完全な理解を手に入れましょう。


「責」は「チクチクいじめられて、何かをせざるを得ない」という意味です。「任」は「やるべき仕事」です。両者の関係は?もちろんほぼ同じ意味です。同じ意味の漢字を組み合わせて二字熟語にしてあるのです。この類はいっぱいあり、たとえば「湿潤」「創造」などがそうです。


以上!今日の授業はお終い。しんどかったかな?(^^ゝ

NHK受信料金不払い

教育に携わる人間から見て、NHKの番組は非常に良質。いい仕事してると思います。

これからも良い番組を作ってもらうために、料金はきちっと払いたいと思います。

我思うに、安いよね、視聴料金。収入の低い私でもあれくらいなら払っていい額だなと思う。

対策を明示すれば視聴者も納得してくれるのではないでしょうか??


責任2

今日は一昨日までとは打って変わって暑かった。日中外に出てると夏を思わせるような熱気。いや、それでも夏の暑さに比べれば格段に涼しいですね。それに風邪を引いていた身にとってはありがたい暑さだったかも。



さて、前回の「責任」という言葉の定義をやってみましょう。


①クラスを静かにさせるのは学級委員の責任だと思います。


こっちの「責任」は「やらなきゃいけない仕事・義務」の意味ですね。よく言う「無責任」というのもこっちの意味でしょう。ただし、「無責任」と言った場合、やるべき仕事を「重んじない」の意味が付加されます。

「言い訳はどうあれ、一度やると言ったことをやらないのは無責任といわざるを得ない。」という具合でしょう。・・・自然と厳しい例文になってしまいますな。(^^ゝ;


②クラスが騒がしいという問題がいつまでも解決されないのは誰の責任なんだ?


本当に厳しくてイヤな状況で使われるのはこちらの意味でしょう。この言葉を聞かないために人は仕事をがんばるのかもしれません。「何かをやった結果、怒られること。引き受けなければならない罰」といったところでしょうか。「食い放題だからって取りすぎだ!残した分は料金払わなきゃいけないんだから、責任取って全部食べてよ!」・・・焼肉店で心当たりありませんか?



次回はもう少しこのネタで、さらに勉強のやり方について書きます。

責任

さあ、今日から私がこのブログで意図していたことを書いていきますよ。一発目は「責任」です。


①クラスを静かにさせるのは学級委員の責任だと思います。

②クラスが騒がしいという問題がいつまでも解決されないのは誰の責任なんだ?


どちらもよく似た状況ですが、①と②では意味に違いがあるの

に気づきましたか?


それでは問題です。両方の責任の意味を定義づけしてみたください。正確であることが望ましいですが、せっかく小学生の教科書を扱っているわけですから、小学生にもわかるような簡単な説明がいいですね。


せっかく涼しくなったのに、今度は体調をくずしてしまいました。
季節の変わり目は気をつけないとだめですね。

やい、とかげ

舟崎 靖子, 渡辺 洋二
やい トカゲ

秋雨前線も近づいてきて、すっかり秋らしくなりました。


涼しくなって、コンピューターの前に座るのが苦痛でなくなってきたのでブログ更新です。


このブログの目的は重要度の高い言葉を取り上げ、その解説をすることです。


まず使ってみたいのが、小4の教科書「広がる言葉 上」です。


この教科書に最初の方で紹介されているのが、舟崎靖子氏の「やい、とかげ」という作品。うーん、いい内容ですね。受験向きの国語の文章もいいものはあるけれど、普段仕事では出くわさないタイプの物語文です。

大まかな内容はこうです。


ぼくはある日、店先にとめておいた自転車を盗まれてしまいます。カギをかけていなかったから、それは自分のせいです。もちろんお母さんに怒られて悲しい気持ちになるのですが、それ以上に、今まで当たり前にできていたことができなくなる自分にぼくは気付きます。友達が野球やろうと誘いかけても自転車がないから行けない。自転車がないためになにもできないつらさを、身をもって理解します。そして、ひとりぼっちになったぼくのところへ、題名の『とかげ』が登場します。


この『とかげ』が『ものをなくして不便を味わったこと、もののたいせつさ』をうまく象徴してくれるんですね。うーん、上手です。


ところで、この物語には大切な概念が二つほどあることに気付きました。それは「責任」と「後悔」です。次回からはこの二つの概念を具体的な例文を使って説明してみようと思います。








動機

動機


火曜日の小4の授業のこと。


授業の最初は家庭学習で漢字の練習をやってきたかどうか確認するためテストを行うことになっています。漢字が書ければいいのですが、私は言葉の意味も確認するようにしています。



Me「それでは、『犯行の動機』の『動機』とはどういう意味だろうね?」


M井くん「どうやって犯罪をやってしまったか、そのやり方?」


F川くん「どんな犯罪をやってしまったかということだと思います。」



両方とも違うことを告げるとそれ以上の発言はありませんでした。
そこで私は「動機」という言葉の簡単な意味と具体的な例文を教えました。



Me「『動機』というのは、何かをやった時の、心にある原因のことだ。なぜそんな悪いことをやってしまったか

という理由のことだね。たとえば、ある人がお店のパンを盗んでしまった。捕まって、その人に理由を聞いて

『3日間なにも食べていなくって・・・そしたら目の前においしそうなパンがあったので』と理由が返ってきた

ら、それが『動機』だ。『窓をわざと割ったことの動機をたずねたが、Aくんはなかなか答えようとしなかった』

のように使うぞ。」



ここで興味深いのは、小4とはいえ、このクラスは地区で1,2を争うほど優秀なクラスです。
そして「動機」の意味を答えたひとりは推理小説をよく読む子でした。おそらくは読んでいる本に「動機」という言葉は出てきていると思うのですが、それでも意味を正確に言い当てることはできませんでした。


よく、国語の学習において「言葉の意味は文脈から考えなさい」と言われます。
これは正しいでしょうか?私は不正確だと思います。「~の意味を言ってみなさい」とよく質問してみるのですが、正解が返ってくる率はかなり低いです。いや、言葉の意味を曲りなりにも答えられるのならまだいいほうです。多くの生徒は全く答えられません。これは言葉が抽象化されていない証拠だと思ってます。国語力をつけるなら、この、言葉の抽象化と具体化が自由自在でなければならないでしょう。「文脈から考えなさい」というのは、その後に「正しい言葉の意味を確認する」という行動が付け足されて初めて正しいと言えると思います。


さあ、上記の話は何も小学生だけに限った話ではありませんよ。子供から「~ってどういう意味?」
と聞かれてうまく言えますか?例文をすぐに作れますか?抽象化と具体化が自由自在であるというの
はそういうことです。


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久々の更新

ふうー。やっと終わった夏期講習。1日あたり6時間の授業は当たり前。中には9時間授業の日まであって、それが続いたお盆休み直前はのどがつぶれる始末。お盆休み、ブログの記事を投稿しようと思ったらコンピューターが故障。クーラーなしの2階部屋の暑さも響いて、ついに今日まで来てしまいました。


夏期講習は小4・中2・3がメインでした。特に中3は受験学年であるため、1日あたり4-6時間の授業と、相当に大変だったようです。中3に限りませんが「授業を受ける」というのは骨の折れることですね。
「受ける」という言葉どおり、「話を聞く」「板書をノートに写す」などが授業の中心的な活動です。生徒の態度が受動的になるのは教師がもっとも警戒しなければいけないことです。そこでわれわれは興味を引く発問をしたり、指名をしたりして生徒の態度を能動的にしていきます。
それでも・・・2時間以上じっと授業を受けるというのは大変なことです。
彼らはほんとによくがんばりました。


この記事を書いている時点で、選挙の結果が出てきてます。自民圧勝のよう
です。マニフェストを聞いている限りでは、政策に具体性がある民主に
1票かなと思ったのですが・・・。与党自民は国民の信託を得て、是非
よい政治をやってもらいたいものです。


ブログ方針

続くかどうか疑問ですが、今日からしばらく、教育出版さんが出している教科書「ひろがる言葉4年 上」を使ってブログを書いてみようと思います。


そもそもこのブログを書こうと思ったきっかけは、「学力低下を引き起こしている要因のひとつに教科書の内容削減があげられるようだが、この薄くなった教科書でも深く掘り下げれば学ぶことが出てくるんじゃないか」と思い至ったことです。最近の教科書は(国語とかね)確かに、私が学生だったころよりも絵が多く、読ませる文章も簡単かなーと感じます。それじゃ、生徒は削減された分、内容の多くを理解しているのかと思いきや、「何でこんなこと知らないかな。教科書に出てくるのに」と思うことが結構ある。つまり、教科書には出てきているけれど、生徒が理解していないことの多い概念・言葉を取り扱ってみようという企てです。


最近特に思うのは「語彙力の低下」なんですよね。


辞書はあまり引かないみたいだし、学校でもあまり言葉そのものを教えていないようです。いや、学校でも先生方は教えているのかもしれません。けれど扱い方が軽いせいで生徒には身についていないケースがいっぱいあるのではないか。そういった問題をこのブログでフォローしてみようと。まあ、ちょっと生意気な試みかもしれませんが・・・

明日から夏期講習・・・7月中は授業コマが少なめなのでまだ楽だが、暑さが心配。あまり暑くなりませんように!


さるも木から落ちる

月曜日の小4の授業でのこと。


Me  「はい、正解は『さるも木からおちる』だ。意味わかるひと?」


S藤くん「はい、さるのように木登りがうまくても失敗することがあるという意味です。」


Me  「その通り。この場合『さる』は何かがうまい人のたとえだ。何かに優れた人でも失敗することがあるという意味だね。同じようなことわざがあるんだが、知ってる人いるかな?」


10人いる生徒の中でひとりくらいはいるかなーと思っていると誰も手を挙げない。


Me  「それじゃ、先生がヒント出すから考えてみなさい。『〇。〇の川流れ』これの空欄に入るものを聞いたことないかな?『川流れ』というのは『川でおぼれること』を言うんだ。さっきと同じように、この場合は泳ぐのがうまいものが川でおぼれてしまうことを言うんだ。」


そこまで説明するとひとり自信なさげに手を挙げた。


H畑くん「はい。『しゃけ』?」


3文字なうえに、促音か拗音が間に入るという条件ならおそらく一発ででるかなと思ったが、意外に手ごわい。せっかく答えてくれた彼を傷つけまいと一応ほめてみる。


Me  「うーん、なるほど面白い答えだね。しかしシャケは泳ぎがうまいというよりは泳ぐことしかできないからもうちょっとふさわしい答えがありそうだね。」


そこまで言うと、E原さんが手を挙げた。手の挙げ方は右斜め上80度くらい、ピンとまっすぐに伸びた手はいかにも自信たっぷりといった感じだ。しかし、この子、目標とする学校がなく、受験に対する意識もほとんどないせいか、とにかく家では勉強していない。成績的にも振るわず、クラス最下位あたりをうろうろしている。嫌な予感を感じつつもあててみると、


E原さん「はーい!ラッコでーす。聞いたことありまーす!」


どっかーん!!げえええー!?らっこぉぉぉ?!しかも聞いたことあるだとぉぉぉ?
確かに3文字で真ん中が促音で泳ぎのうまい動物だが、ラッコはないだろう???このことわざは、いつだかはわからないけれど昔から使われてきたものだぞ。それを昭和の、しかも後期になって入ってきたであろう動物がことわざとして使われるかぁ?もう少し合理的に考えてみようよ・・・と思ったけれど、これが現実だ。説教しても始まらない。私は心の中では、これから始まる夏の講習での苦労を思い遣り、表面では生徒たちの勉強する意欲をそぐまいとにこやかに授業を続けたのであった。


前ふりが長くなりましたが、このブログでは国語力の低下を憂い、それの向上を念頭に置き書いていこうと思います。みなさまよろしく・・・