グルっぽを作成しました。
「国語指導｣という名称です。
国語(日本語)についてなら、なんでも語り合っていきたいと思います。
お陰様でたくさんの方にご参加いただいています。
関心のある方は、どうぞご参加お待ちしております。
この土地での講師人生も３０年以上になりました。
地元で元教え子に遭遇するケースも少なくなく、そのたびに彼ら彼女らの成長に目を細めております。
そんな中の１人がHくんです。
浦和の某所で偶然知り合い、あちらから「先生ですよね？」と声をかけられました。
申し訳ないのですが、私は覚えていなかったのです。
だって、私が教えたのは中学生の彼、紅顔の美少年です。眼の前にいるのは、髭をはやした立派な大人でしたから。
それでも、私を覚えていてくれたことは嬉しかったし、共通の行きつけの店もあり、交流が始まりました。
年明けに会ったときは、高校時代のお友達と昼間から飲んでいたとのこと
かなり隊長が悪そうで、すぐに帰るよう言い聞かせました。いくつになっても私は「先生」ですから
律儀なHくんは、ぞのときのことをずっと気に病んでいて、先生にもお店にも申し訳ない、ぜひもう一度機会を作ってくださいといい続けていました。
１度２月に約束したのですが、お子さんがインフルエンザに罹患。
またまた日延になりました。
その間も、フレンドになったフェイスブックではずっといいね！を下さり、先日はコメントも。
それをきっかけにさっそくその日の夜会うことになりました。
と言っても、私の授業がある日なので２２時近くからですけどね。
お店は、共通の友人が経営するこちら。
炭火焼鳥ちきちきさんです。
https://chikichiki.owst.jp/
授業終了後電車に飛び乗ってひと駅
地元は便利です。
車内でHくんからメールが入りました。
「雨が降っています。先生、傘をお持ちですか？
駅までお迎えに行ったほうがいいですか？」と。
「持ってますよ」と返事すると「り」と（笑）若者語ですね。
北口を出ればすぐ、傘を開く必要もない程度の小雨でした。
なんと、途中まで傘をさしたHくんが迎えに来てくれました。
紳士に育ってくれて先生は嬉しい
夜遅い＆Hくんは翌朝早いので短い時間でしたが、思い出話も含めてたくさんの話ができました。
前回は殆ど食べられなかった焼鳥もね
授業終了後でお腹が空いていたので、短時間でたくさん食べちゃいました。締めの雑炊まで。
食べながら飲みながら話したこと。
自分は勉強嫌いで成績もよくなく、偏差値が高い学校に進んだわけでもない、大学も出ていない。
先生にとっては、良い生徒ではなかったと思う。今になってみればもっと勉強しておけばとも思うけど。
そう話すHくんに、いやそんなことはないわよ。立派に育ってくれて先生としても嬉しい、と熱を込めて伝えました。
彼は、高校卒業後すぐ修行に出て、今は一人親方として工務店を経営して立派に独り立ちしています。
そして、結婚して３人の子供の父親として、家族を守っているのです。
誰に対しても胸を張っていいことだと思います。
そしてこうやって、もう３０年も前にたった１年ほど関わっただけの私のことも忘れずに、礼儀正しい言葉で対してくれる。
さらに「自分も一人前ですから。」と言って、前回も今回もごちそうしてくれたのです。
その好意に甘えるのも彼の気持ちに報いることだと、ありがたくいただきました。
何より感動したのは、帰り道です。
Hくんの家は店から我が家までの途中にあります
雨もやんで気候もいいので、ぶらぶら歩いて帰ることにしました
浦和は治安がいいので、深夜の女性の独り歩きも怖くないのです。
翌朝現場に行くので５時起きだというHくんに送ってもらうわけには行きませんからね。
Hくんの家の前で「また飲もうね！」と言って別れ歩き出した私を、すぐに家にはいらずにずっと見送っています。
何度か振り返って手を振りましたが、まだ家の前にいるのです。
私の後ろ姿が見えるまでは、と思っているのでしょうか？
朝早いのだから一刻も早く休みたいでしょうに
その律儀さに感動するとともに、少しでも早く家に入ってほしくて、私は足を早めたのでした。
Hくん、私は心から君を誇りに思います。
１流の大学を出て有名企業に就職したひとだけが偉いのではありません。
キミのように、年長者への礼儀を忘れずに、民としての義務を果たし、円やかな家庭を営み、次代を背負う子どもたちを真っ直ぐに育てている、
人として、こんなに立派なことはあるでしょうか。
私は、そんなキミを誇りに思うとともに、これからもそういう「目立たなくてもまっとうに生きる人間」を育てていきたいと、改めて誓いました。
Hくん、ありがとう！
これからもよろしくね。
私にできることなら何でも相談してね。
私が理事を務める「社団法人日本Webライティング協会」授与の資格。お勧めです。
それからWOHASをより多くの方に知っていただきたいと思っております。
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