五感紹介文の学習では「観察をする」練習をしています。五感などを駆使しながら、対象をしっかりと「見る」練習です。


ちなみに、この「観察力」と似た言葉に「洞察力」というものがあります。観察は「事物を自然のまま客観的に見る」行為のことで、洞察は「見えていない深部まで見抜く」行為のことです。


観察力は身近な対象や出来事などを注意深く見ることによって、その変化や現状に気づく力。

洞察力は、物事を深く観察した上で、その深部…本質をも看破する力。

一言でいうと、そんな感じでしょうか。まだまだわかりにくいと思いますので、両者の違いを例を挙げて説明しますね。


何か失敗をしたときに、「具体的にどんなミスをしたのか」「その結果、どんな事態に陥っているのか」などと、五感で感じ取って客観的に現状把握できる力が観察力です。一方で、「なぜそんなミスをしてしまったのか」「どうしたら解決できるのか」と、失敗という結果に潜む背景や原因を考察し、把握できる力が洞察力です。


洞察は、よくよく観察をしないとできないものなので、観察のその先に洞察があるとも言えますね。


目標は、本質を汲み取る「洞察力」を身につけること。その第一歩として観察力を磨いていきましょう。