近年、ビジネスの場でレジリエンス(resilience)という言葉をよく耳にするようになりました。

レジリエンスは、「回復力」「弾力性」「復元力」「再起力」などという意味の言葉です。もともとは物理学用語で、圧力をかけられた物体が元の状態に戻ろうとする現象を指していましたが、看護学や心理学、ひいてはビジネスの現場でも用いられるようになったとのこと。

ビジネスでは主に「困難やストレスにさらされてもうまく対処し、回復させていく力」という意味合いで使われ、仕事をする上で必要な力であると注目を集めています。ビジネスだけにとどまらず、生きていく上でもこの「回復力」は必要ですよね。

このレジリエンスは、人間なら誰でも備え持つ力と言われています。本来であれば、私たちは自然に困難やストレスから立ち直るだけの力を持っていると言うことです。ただ、ストレスが強すぎたり、気持ちが弱っていたりしていると、受けたダメージからなかなか回復できないこともあります。

レジリエンスを高めるための方策として、「自己肯定感」を持つとか、「人間関係を大切にする」とか、様々な要素が挙げられていますが、みがくでは次の三つを特に重視しています。

⭐️自己管理力(セルフケア)
⭐️コミュニケーション能力
⭐️ポジティブ思考(「在るもの」や「良いところ」を重視する考え方)

みがくの学習を通して、今後もこれらの力を育て、伸ばしていく予定です。


生きていると悩みや悲しみは尽きません。それは誰しも同じ。ただ、そのマイナス感情を長く引きずらず、なるべく早く気持ちを切り替えることが肝心です。かく言う私も、すぐに不安になったり落ち込んだりする性質なので、気持ちが沈んだときは自分なりのセルフコントロールをしています。例えば、不安なんか覚える暇がないくらいに楽しい予定を入れる、意識して大きな声で話す、家族などの親しい人たちに話を聴いてもらう…などでしょうか。

大事なのは、暗闇ではなく「光」に目を向けることができるかどうかだと私は考えています。言葉でいうほど簡単でないにしても、「わたしが確かに持っているもの」「わたしの周りに在るもの」に視線を向けること。それがレジリエンスを高める第一歩だといつも思っています。