昨日、幼稚園からの帰り道。
ひかりとこんな話をしながら歩いていました。

「ママが子どもの頃は周りが山だったから、よく木の実とかを食べていたんだよ。」

するとひかりが羨ましそうに、
「いいなあ。ひかりも食べたいよ。そうだ!今度みんなで、木の実の食べ歩きツアーをしようよ!みがくのゼミでさ。」

…いや、それは無理。却下。
そんなゼミ、気味悪がって誰も集まらないから。

だけど、家族でなら面白いかもしれませんね。まだまだ北海道には自然がいっぱいですから、探せば多くの木の実があるでしょう。

どんな木の実を食べたの?
そう娘に聞かれたので、一つ一つ特徴を教えました。

ナワシロイチゴ。甘酸っぱい味の実です。宝石みたいな美しい見た目も大好きでした。

クマイチゴ。ナワシロイチゴよりも甘い実です。

グミ。指で押してみて、プニプニと柔らかかったら食べ頃…と覚えていたっけ。

オンコの実。甘い実です。

桑の実。マルベリーという名前がついているのだと言うことを社会人になって知りました。甘くて美味しいのですか、毛虫ちゃんがライバルでした…。

コクワ。熟れてから食べると、キウイフルーツのような味がします。

ヤマブドウ。よっぽど熟れていない限り、酸っぱくて生食はできません。父は沢山摘んでぶどう酒を作っていましたよ。

アカツメクサ。花びらを抜くと出てくる白い部分を吸っていました。甘くて好きだったなあ。

他にも、クルミや栗も家に持って帰って食べました。…あ、我が家は木の実生活をするほど食べるものに困っていた訳では決してありませんよ(笑)。しかし、私たちの住んでいたところ(札幌市清田区里塚)では割りと普通の行為だったのです。小学4年生から6年生まで「自然観察クラブ」に入っていて、野生の植物に詳しかったことも影響しているのかもしれませんね。アカツメクサやオンコぐらいなら今でも稀に舐めたりしますが、都会育ちのモヤシっ子であるダンナは絶対に無理みたい。野生の木の実を口にすることに強い拒絶反応を示すのですよ。洗わないの?と怯えながら聞かれたこともありますが、そんなのいちいち洗いませんよ。そもそも汚れていないし、フッフーっと土埃を吹いたらパクっ!…です。
完全なる自然の味だし、栄養だってぎっしり詰まっているし、安心安全な食べ物です。


ただ、私の母も良い顔をしていませんでした。むしろ「汚いからやめなさい!」と言っていたような気がします。その気持ち、自分も母になって初めて解るような気がするのです。ひかりが野草を食べてお腹をこわしたり、病気になったりするのは大変困ります。とは言え、禁止するほど野草や木の実は身近には無いのですけれどね。

何だか複雑な気持ちです。