「迎春」とか「初春」とか。
前回の続き。
平安時代などでは、季節は月単位でしっかりと分けられていました。
1月 2月 3月 春
4月 5月 6月 夏
7月 8月 9月 秋
10月11月12月 冬
春夏秋冬の概念が月単位でかっちり分けられていることについて、生徒達はやはり気持ち悪さを拭えないようです。
特に小学生。
授業で説明すると、「それは変だ」と言い切ってくる。
まあやっぱり変だよね。
あなたの感覚と、向こうさんの感覚。
1000年前の人の感覚とは別に一緒とは限らないわけで。
それも話のネタとして、
『実は現代でもこの感覚は生きていますよ』
と話をしています。
まず、年賀状が家に来るかを尋ねます。
最近年賀状をやめたっていう家も珍しくなくなってきましたけれども。
『お家の人の年賀状、見たことある?』
結構みんな手を挙げるんですよね。
やっぱりデザインとか見るのが面白いんでしょう。
それから年始のお店のポスター。
シャッターを下ろして休んでます。
『そのポスターは見たことある?』
これも結構うんうんとみんな頷いてくれる。
ありますよね?
門松のイラストとか。
松竹梅の絵とか。
富士山に向かって鶴が飛んで行ったり。
そこで彼らに尋ねるんですよ。
『「新春」だの「迎春」だの書いてるけど、
思ったことない?』
この寒い真冬に
何が【春】だよ!?
「あ、そういえば」
てな感じで彼らの表情も変わります。
私の国語の授業での定番ネタの一つになっています。