社会の大多数を占める、一般的な生徒の方に私は目を向けています。

 

 

 

 

27歳で数学の国際賞を受賞し京大准教授となられた方の話が載っていました。

私の技量では、このタイプの子の指導はできません。

 

 

いわゆる「天才」と一般的な生徒とを、集団授業の中で同時に指導することは不可能です。

 

個別指導や家庭教師だったらともかく。

数十人を相手にいっぺんに授業をしていくのであれば、そんなことはできません。

 

これは教職にある人、集団授業をやったことのある人なら納得していただけるのではないでしょうか。

 

 

似たような話で、藤井竜王が小学生の時の有名なエピソード。

「5分で分かることを、なぜ

 45分もかけてやるの?」

と思っていらしたんですか。

 

で、それに対して

「その通りだ、5分でやってしまえ」という意見があった。

 

それをすると、5分の説明だと分かんない人。

クラスに30数名いたら30名程の扱いはどうなるんですか?っていうことになります。

 

飛びぬけてよくできる人を伸ばすのはいいけれど。

そうでない人が全員放り出される世界になります。

「飛び抜けてよくできる人」って、一体どのぐらいいるのでしょうか?

 

 

ごく一握りの人を伸ばすために、その他大勢を全部捨ててしまう。

そんな指導で本当にいいの?

私なんかは疑問に思っています。

 

ここまであれこれ考えついた理由はとてもシンプルです。

私自身が、その他大勢・切り捨てられる側の能力しか持ち合わせていないからです。

 

 

でも、「一般的な人」の底上げをするのも大事な役目でしょ?