今更夏期志、そして、これからのSSについて、少々
一部の土特の先生がすでにやっていますが
クラス内順位を発表することが多いです
お子様のクラス内での立ち位置などの情報を確認しましょう
麻布・開成・桜蔭は、記述の難易度が高いです
(駒東は、実際の入試問題のそれより高いです。正直、駒東のSSは、国語だけ見れば難しすぎて、あまり効果的でない、という印象があります)
(あくまで、国語だけ、大きくずれている、という感じですが)
この三校は、いずれもクセがあります
その点を踏まえて、復習します
① 麻布
文章の読み込みを、最も求められている学校です
あるいは、パターンの把握、とも言えそうです
幼さを感じさせるお子様、国語が苦手なお子様であれば、この学校ほど苦戦を強いられる学校はないでしょう
お子様に馴染みがない概念・考え・環境を土台とした文章が多いです
また、答えに求めらるモノが、直接文章中になく、推測するものが出題されます
他に、象徴的なものから意味を読み取る、というものも定番です
馴染みがないもの・推測するもの・象徴解釈
この三つをクリアすることが求められます
いずれも、知識の補充・訓練による解法に還元できうるものです
ただし、推測・象徴解釈は国語で稼ぐお子様が習得すべきことで
国語が苦手なお子様は、馴染みがないものの蓄積をBテキスト・SSの復習で行います
(というか、Bテキストに関しては、5年生のときが最も重要でしたが……)
設問の多くの記述はサピックス生であれば、すでに何度も見たような、基礎的な構造を書くだけで十分なものです
難しいものに目が向きがちですが、まずは記述の型の定着が必須です
(どのような型があるのか、また、その設問の言い回し・解答欄の大きさからどの型を使うのか判別すること、を意味します)
文章内容の理解・どう答えるのかのパターン
それらの習得を目的として復習を行います
② 開成
数年に一度、どんと平均点が下がることがあります
はっきり言って悪問の類とも言えるのですが……
その年に受験できれば、国語が苦手であっても逆転は狙えるのですが
そんなラッキーは期待しない方がいいです
地道に、地力をつける学習を目指しましょう
文章で(よく?)出題されうる傾向のものは、SS教材や学校別SOに任せて、まずは答え方の訓練が必要です
文章表現がどのような意味があるか
(あるいは差異があるのか)
全体を俯瞰できているのか
細部・大意の両方を問われます
前者は今後少しずつ蓄積し
(あるいは、どのように解くのか、考え方を習得する)
後者は、これまで通りのBテキストなりを通した型の習得を行う
それらを目指した復習を行います
③ 桜蔭
おそらく、最もSSの効果が発揮される学校です
国語が上位のお子様であっても、この学校の過去問・SSはまず点数が低く出ます
理由は単純
学校側が設定している解答に、強烈なクセがあるからです
これまで通りの国語の解き方で、この学校の問題を解くことは難しいです
(これはサピックスさんに限らず、どの塾の教材にもあてはまりますが)
学校側が設定しているパターンをいかに覚え、使うか
その点のみを習得する学習になります
この学校のSSは、必ずノートをしっかりととるようにしてください
先生が板書したもの以外の、口頭説明もです
「この種の文章は、こういう切り口で答える」
その内容を理解し、定着することのみを目指し、復習します
他のあらゆる学習よりも優先される、と思ってください
それくらい、普段の授業で習っていることと異なる考えが提示されます
※ どの学校にも共通することですが、まずは、答え方、記述の型の習得がメインです
これまで、なんとなく、感覚的にこなしてきたものを、理屈だてて行うことを、まずは目指しましょう