「その0」、つまり、その1の前、大袈裟にいえば序みたいなものですね。
 参議院の予算委員会が二日前の3月27日水曜についに終わり、その日のうちに本会議で採決されて、新年度予算が成立しました。
 1月に通常国会が始まってからまいにち、まいにち繰り返されてきた予算審議の暗黒、その断片をすこしづつ地味ブログに残しておこうと思います。


▼いまは金曜の午前3時すぎ、きょうも本会議があります。朝早くに国会に向かいます。
 そして今、ぼくが大切にしてきた原稿の改稿を進めていますから、ごめんなさい、今夜はブログに書く時間がありません。
 しかし、まず何より大切なことをひとことだけは記しておきます。

★新年度予算に、消費増税の対策が盛り込まれているからと言って、新年度予算の成立を持って増税が確定したわけではありませぬ。
 消費増税を正しく見送るために、実るかどうか分からない努力であっても、他のすべてのささやかな努力と同じく、まだその細い道は続きます。

★★新年度予算の成立を受けてオールドメディアはNHKを筆頭に、「これで消費増税は決まった」というキャンペーンを始めています。
 これに騙されないようにしたいですね。
「消費増税が最終的に確定」といちばん書きたいはずの日経新聞が「増税回避の余地はまだ残されているから警戒が不可欠だ」という趣旨の紙面を作っています。これが物語るように、確定ではないのです。
 これは、その1を書くときに、具体的に記します。

▼さて、先のエントリーで、予算委員会の終幕近くで、これだけは許されないという真昼の暗黒が起きたことを書きました。
 根本的な人権に関わることなので、具体的にどう記すべきか、その書きぶりをじっくり考えているところです。
 みなさんからは、「この野党質問ではないか」というコメントを、ちょっと意外なほどいただいています。関心の高さがうかがえます。
 しかし、ちょっと時間を要しても、きちんと正確に記したいと考えています。

▼この地味ブログ、そして4月1日朝8時に久しぶりに復帰する見通しの「虎ノ門ニュース月曜版」は、いずれも公開情報です。
 公開情報には、おのずから限界があります。
 オフ・ザ・レコードの絶対原則のもと、非公開情報をみんなと一緒に考える独立講演会@神戸にできればおいでください。
 よろしければ、この下の青いボタンを押してください。


 初めて参加を検討されていて独立講演会の全体を知りたいかたは、ここをご覧ください。

▼そして、ぼくにとって原点中の原点は物書きであることです。
 やっと完成した新刊、ぶと単ことぶっとい単行本の「不安ノ解体」 ( 飛鳥新社 / 例えばここ ) が都内の書店を皮切りに、みなさんの前に現れ始めました。
 ぶっとくなるまで書き込むと、価格が当然ながらふつうは上がってしまいます。
 それに、この「不安ノ解体」には、これまでと同じくカラーの写真ページもたっぷりです。
 価格はもっと上がるはずです。

 しかし版元の飛鳥新社には、良心派の編集者が複数いらっしゃいます。
 祈る気持ちで価格の引き下げをお願いし、ぼく自身の努力として、物書きになる前からの希望だった「ハードカバー」を積極的に捨てて「ソフトカバー」とし、信じがたい廉価が実現しました。
 あらためて版元、編集者への感謝を捧げます。

 よろしければ、手に取ってみてください。
 ぶっといために、読者のみなさんの人生のかけがえのない時間を余分にお借りすることになります。
 それは胸の裡 ( うち ) で正直、申し訳なく思っています。
 ただ同時に、人生の時間をこれで少しでも長く、みなさんと共有できるという明るい気持ちもいっぱいです。
 
 午前4時を過ぎています。正確には4時7分です。
( このブログは、仮の書き込みをまず最初にアップしたその時刻が、日付として記録されます。そこからぼくはさらに、こんな地味なブログの地味な書き込みでも、文章をブラッシュアップしていきます。だから、記録されている日付からさらに時間を要してエントリーのアップが終わります )
 さぁ、朝日と産経の朝刊に目を通します。
 できれば仮眠したかったですが、気力と体力できょうもしっかり乗り切ります。