身長が180cm以上ある方や、背の高いご夫婦・カップルにとって、毎日の睡眠における「ベッドの長さ」は切実な問題です。一般的なベッドで横になった際、「かかとがベッドの端から飛び出してしまう」「足元が寒くて布団から足が出てしまう」「枕を高くすると足が余計に押し出される」といった経験をされたことがある方も多いのではないでしょうか。

通常、二人で寝るサイズとしてポピュラーなダブルベッドですが、実は長さの規格(丈)に注目して選んでいる方は意外と多くありません。高身長の方が二人で快適に眠るためにぜひ知っていただきたいのが「ダブルベッドのロングサイズ(長身用ベッド)」です。

ベッド販売歴18年の経験から、なぜ背の高いお二人にロングサイズが必要なのか、その圧倒的な快適性や選び方のポイントについて徹底解説します。

通常のダブルベッドとロングサイズの違いとは?

まず、一般的な標準サイズのダブルベッドと、ロングサイズのダブルベッドでどれくらい長さに違いがあるのかを正確に比較してみましょう。

一般的なベッドフレームおよびマットレスの長さ(丈)は「約195cm〜200cm」で作られています。一見すると「195cmあれば、身長180cmの人でも15cm余るから十分なのでは?」と思われがちです。しかし、ここには大きな盲点が存在します。

実際に人が寝る際、頭のてっぺんをベッドの最上部にぴったりくっつけて寝る人はいません。通常は枕を置くスペースとして頭上に約15cm〜20cmほどのゆとりを必要とします。さらに、うつ伏せや仰向けでリラックスして足を伸ばすと、つま先がピンと伸びて体長(全長)が数センチ伸びます。その結果、身長180cm前後の方であっても、195cm丈のベッドでは足元がすれすれになるか、完全にはみ出してしまうのです。

これに対し、「ロングサイズ(長身用)」のベッドは、マットレスの長さが「約206cm〜211cm」と、通常より約10cm〜15cm長く作られています。

たった10cm強の差に思えるかもしれませんが、実際に横になってみるとその違いは歴然です。足元に十分な余白が生まれるため、足先までしっかりと掛け布団に包まれ、冬場でも寒さを感じることなく全身をゆったりと伸ばして眠ることができます。

長身のお二人にダブルベッドロングサイズが選ばれる理由

ダブルベッドのロングサイズは、高身長なお二人の暮らしにおいて数多くのメリットをもたらします。ベテラン店員としてお客様から喜ばれているポイントをまとめました。

最大のメリットは「自然な寝姿勢を保てること」です。足元が狭いベッドで寝ていると、無意識のうちに膝を曲げたり、体を斜めにして丸まった姿勢(エビ丸まり姿勢)をとってしまいがちです。このような姿勢が毎夜続くと、腰痛や肩こり、血行不良の原因となります。ロングサイズであれば、体格の大きな男性でも足をまっすぐ伸ばして体圧を均等に分散させることができるため、朝起きたときの体の軽さが劇的に変わります。

第二のメリットは「二人の就寝リズムが干渉しにくいこと」です。二人でダブルベッドを使う場合、足元のゆとりがないと、お互いが無意識に足を曲げて相手の足に当たってしまったり、布団を引っ張り合ったりする原因になります。縦方向にゆとりがあるだけで、お互いの存在を感じつつも、それぞれのパーソナルスペースが確保されて快適性が大幅に向上します。

第三のメリットは「お部屋の横幅を圧迫しすぎないこと」です。ゆったり寝たいからといってクイーンサイズやキングサイズを選ぼうとすると、今度は「横幅(幅160cm〜180cm)」が広すぎてお部屋に入らないことがあります。ダブルベッドのロングサイズ(幅約140cm×長さ約211cm)であれば、横幅はダブルのまま縦方向にだけ伸びるため、寝室の横ラインの動線を邪魔することなく設置できるのがスマートな点です。

購入前にチェックしたい注意点とレイアウトのコツ

ロングサイズのダブルベッドを購入するにあたり、事前に知っておくべき実用的な注意点も解説します。

最も注意したいのは「シーツや掛け布団のサイズ選び」です。マットレスの長さが206cm〜211cmになるため、一般的な標準サイズ(197cm用)のボックスシーツや敷きパッドを無理やり装着すると、角が合わなかったり生地が引っ張られてめくれてしまったりします。購入する際は、必ず「ロングサイズ対応(210cm丈用)」のカバーリングをご用意いただくか、伸縮性のあるストレッチタイプのシーツを選ぶのがおすすめです。

また、掛け布団に関しても「シングルロング(150×210cm)」や「ダブルロング(190×210cm)」といった、丈が210cm以上ある掛け布団を選ぶことで、足元までしっかり布団が届き、冷気の侵入を完璧に防ぐことができます。

次に「設置スペースの縦幅の計測」です。フレームの種類によっては、ヘッドボードの厚みを含めると全長が220cm近くになる場合があります。寝室のドアの開閉軌道や、クローゼットの扉、テレビ台までの歩行スペースが確保できるか、お部屋の「縦方向の寸法」を念入りに採寸してください。

身体に合ったベッドサイズを選ぶことは、質の高い睡眠と健康的な毎日を手に入れるための第一歩です。高身長で窮屈な睡眠に悩まされていたお二人は、ぜひ「ロングサイズのダブルベッド」で、身体を思い切り伸ばせる至福の寝心地を体験してみてください。

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