山城と館巡りのバイブル本、
『信濃の山城と館 安曇・木曽編』に安曇野市堀金にある『岩原城』が載っている。
壮大な遺構の残る山の麓に安楽寺跡というのがあって、そこには豪壮な石垣が残っているとか。

石積み好きとしては、いつか見に行きたいなーと思ってた。

今日は貴重なお休み。明日から暫く連勤だと思うと既に気が重くなってる。
こんな事じゃいけないわ、と敢えて気持ちがわくわくする事をしようと思って出掛けてみた。

山麓線を走り、岩原の信号を左へ。
先ずは堀金霊園を目指す。
そこなら駐車場もあるし、車を停めて歩ける様なので。
登り坂の狭い道をコロコロと登る。
左に見事な段々畑。今は耕作していないけれど。国営あづみの公園の敷地になっているらしい。

霊園の駐車場発見。車を停めてバイブル本の縄張り図を見る。
ここから少し登れば良いのね?(`・ω・´)

徒歩で道を登る事僅か、直ぐ左手に倒れてる標柱発見。



‥うん。間違い無さそう。根本からばっきりいってるけど。

倒れてる標柱から少し先を見回して、
思わず『おぉー…』と声が。



更に見回して、『おぉおおー…』



何て立派な石垣。
石積み好きとしては堪らんです。

嬉しくなって奥へ進む。




凄いなぁ、車で少し走っただけでこんな場所があるんだもんなぁ。

倒れていない標柱発見。



更に奥。やっぱり広い。
ここに建物があったのかな。ここは祈りと信仰の場所、当時の人達はどんな願いと祈りをこの地に捧げていたんだろうね。



そんな事を考えながら、
ふと足元を見て気がついた。
落ち葉と土の上に真新しい足跡が残ってる。
誰か先に来てたのかな‥?と思いながら奥へ進んだら、
その足跡に何かを真っ直ぐ引きずったような跡が加わった。

……奥へ進むの止め(´・ω・`)
同好の士とはお知り合いになりたいけど
山中での突然の出会いはちょっと遠慮したい。

戻って石垣を探す。
石垣の奥に池を発見(*^^*)




このショットも良いよね。



山の麓にあった説明板。




見事だねー…。



帰りに安楽寺の事を調べてみようと思って図書館へ。
お世話になります、某市立図書館。


安楽寺 信府統記
当寺ハ往古臨済宗ナリシガ後二曹洞宗トナル、開山ハ南浦玄清大和尚ニテ…

三代までの住職の名が載っている。
明治四年の松本藩の廃仏毀釈によって廃寺となる。
江戸末期の安楽寺は弟子七人、下人三人で、門前二三人、旦那数四〇〇軒余といわれており、檀家は‥。

私の住んでる地域にも檀家があった事が載っていた。

お寺の見取り図みたいなのがあればと思っていたんだけど‥
あの石垣の上に建物があったのかな、やっぱり。

またゆっくり見てみたい。