不便なコンビニ
キム・ホヨン 著
米津 篤八 訳
著者のお名前見て分かる通り、韓国人作家
さんの著作です。今、51歳の作家の方。
読みやすい文章だし、面白くて
半日位で読了。
- ソウルの下町。亡き夫の遺産で建てたコンビニ「Always」を細々と営む元教師のヨムさんは、駅で無くした財布を拾ってくれたホームレスの男「独孤(トッコ)」と知り合う。記憶を失い言葉はたどたどしいが、誠実そうな独孤を見込んだヨムさんは、彼を深夜シフトの店員として雇う。
近隣のコンビニに押され気味で、狭い上に、品揃えが悪く、近所住人からは「不便なコンビニ」と呼ばれている「Always」の店員や客たちは、謎だらけで怪しげな独孤を警戒しつつ、一方でそれぞれに問題を抱えていた。
韓国でシリーズ累計150万部(2023年6月現在)、世界各国で出版され、舞台化、ドラマ化も進行中の大ベストセラー。誰もが生きづらさを抱えて生きるコロナ前夜のソウルを舞台に、人と人との関わり、罪と赦しを優しくユーモラスに描いた、8篇からなるKヒーリング小説の傑作
この本の舞台は、
みんなよく知ってるソウル駅西口近くから
南営(ナムョン)駅周辺。
青坡洞(チョンパドン)にある、コンビニ
「Always」。オーナーのヨムさんに見込まれ、
深夜シフトに雇われたトッコ氏が、主人公。
ソウル駅周辺が根城の、筋金入りの
ホームレスだったトッコ氏、最後の最後まで
どんな人物なのか分からなかった。
どうやら酒の飲み過ぎで、
アルコール性の認知症で、記憶喪失になって
しまったようで、以前どういう暮らしを
していたのかは勿論、名前さえ分からない。
長らくまともに喋っていないと、声帯も
閉じてしまい、すらすら喋る事も出来ない。
そんなトッコ氏の働く24時間営業の
コンビニ「Always」では他の2人の従業員
もいて、彼と彼女たちの絡みの描写が
まず面白くて、本を読みながら声を出して
笑ってしまった🤣
韓国によく行く人なら誰でも知ってる
KANU(カヌ)ブラックやそのCMに出る
コン・ユssiの事まで書かれてて、リアルに
本の中に入り込んでいったような気にもなり。
不便なコンビニ「Always」で働くトッコ氏、
記憶喪失な割には、学習能力も優れており、
仕事を覚えるのが異常に早い。
ホームレス生活を何年もしていた割には、
他の従業員などよりコミュニケーション能力
があったりする。世捨て人の様で、不良少年
の世話も焼き、慕われているみたい。
不思議なトッコ氏の魅力に取り憑かれて
しまった頃に、トッコ氏の秘密が暴かれます。
思ってもみない結末が待っています。
トッコ氏の正体もですが、私がつい
夢中になってしまったのは、ソウル駅周辺の
細かくリアルな描写。
この物語の舞台はこの周辺⤴️
次のソウルでは、時間があればこの辺を
歩いてみたいと思っています。
三叉路の突き当たり、
「Always」のドアを
チリン🔔と音させて開けたらば、
お弁当コーナーで
山海珍味弁当を買って、
飲み物はもちろん
トウモロコシひげ茶🌽。
チャム・チャム・チャムする為に
買うのは、
チャムケラミョン(ゴマラーメン)と
チャムチキンパ(ツナキンパ)と、ドリンクは
チャミスル…はやめて、
やっぱり、トウモロコシひげ茶🌽笑
考えたら、楽しくなってきます
また楽しみなのは、
ラ・ミランさんが出演するらしい
この本のドラマ化も
「ウヨンウ弁護士は天才肌」を制作した
韓国ケーブル局ENAが企画しているという
事も書いてあった事。
そして!
「不便なコンビニ2」も既に出版されており、
多分来週くらいには図書館で借りられそうな事。
待ち遠しすぎる!!