木挽町のあだ討ち
永井沙耶子 著
いつも読んでるブロガーさんのオススメ
だった本で、図書館で予約したら
(今はスマホ📱で出来るから便利)
直ぐに借りられた!
…オススメという以外、予備知識ゼロ0️⃣
で読み始めたのですが、
面白くて2日くらいで読了。
面白いはず🤣
第169回直木三十五賞・
第36回山本周五郎賞 W受賞作!!
今年の春には歌舞伎にもなり、
⤴︎ワァ〜美しい😍✨✨
来年には映画上映も。
映像化も
面白そうだけど、
本で読むだけで、私の頭の中には
それはもう美しい情景が
出来上がっていました。
もちろんオールカラーで。
それだけ描写が完璧ってことなん
でしょうね。
なので、先に本を読んでおいて
良かったと思いました❗️
📕📕📕📕📕📕📕
ときは、江戸時代の、老中が田沼意次から
松平定信に変わる頃なので、
NHKの「べらぼう」と同じ頃
ですね。
睦月晦日の雪の降る中、
若い武家の菊之助が、木挽町の芝居小屋の
裏手で、父親の仇討ちを果たす。
その2年後、初の江戸番で江戸に来たという
18歳の総一郎が、木挽町の芝居小屋の中の
人達から、仇討ちの件について尋ねて
回る…という物語で、
尋ねる相手ごとに第○幕となっています。
総一郎は、仇討ちの話から、その語り部の
今までの人生についても聞いて回っています。
幕は第五幕まで。最後に終幕 国元屋敷の場
で終わります。
これってミステリーなんですかね。
確かに謎が解ける感はあるんですけど。
江戸市井のことを書いた物語が大好きな
ワタシはかなりのめり込んでしまいました。
(宮部みゆきさんの江戸モノが大好き)
第五幕の中で私が一番好きな章は
第二幕で。。。
長い宮仕で、武士としての志も清廉さも
失った父に、
「清濁併せ呑む覚悟を持て」と言われ、
心折れる与三郎。(第二幕稽古場の場)
このシーンでは、私も心折れる思いでした。
大人になり、色々経験を重ねるうちに、
真っ直ぐな思いも消えていくのか。
その辺を読んでいた時に
たまたま行った新大久保にて。
日本のプロテスタント教会で、
「清濁併せ呑む!」が説教のテーマ。
福音教会でされるのはどの様な
お話なのかなぁ?
ほぼ無宗教の心地爽も
とても気になったのでした。
この物語は、最後に大ドンデン返し?
があるんですが、私は最終章が近づくにつれ
もうだんだんと、「そうなるんじゃないか?」
と思い初めていました。
これ以上書くとネタバレになりそうなので
この辺にしますが、
読了後に思うのは、
「あだ討ち」と、仇を漢字で書かず、平仮名
なのにも意外に深い意味があったのですね。
そして、
とにかく、人殺しはいかん!
武士が乞食を切り捨てるのも、
父親の仇がいようとも、仇討ちは
いかん!(仇討ちの話なんですけど💦)
命は大切。という事です❗️
(江戸時代では、人の命があまりにも軽く
扱われているんだなぁと思わざるを得ない)
本当に面白かったです。
この永井沙耶子さんという作家さんの作品は
初めて読みましたが、他の本も読んでみたい
と思いました。