いち県立高校に入学し、
土のグラウンドで左足でボールも蹴れない先輩のころころシュートの球拾い。
別に下手な人が嫌いな訳ではなかったが、
シュートを外しへらへらしては、
後輩に威張ってボールを取らせる。
さすがに、やっていられなかった。
だから正直な話、彼らの最後の大会では、初戦敗退を心底願った。
なぜ、だと思いますか???
同じ境遇にある人はすぐに分かるでしょう。
なぜならば、奴らがいなければボールが蹴れるようになるから。
言葉が汚いですが、率直にそう言う事です。
彼らの、華やかな引退??
あんな適当な練習に涙もあったものじゃありません。
しかし、最悪な事に2連勝し、
僕の球拾い生活が2週間も延長していったのです。
そしていつの間にか県大会出場まで、残り1試合になっていました・・・