「あなたが男の子だったらねぇ…。」
なんて言葉を幼子に呟いたとしたら、子どもの心には何が残るか?
これを呟く大人は間違いなく相手(幼子)を傷つけるつもりなどないだろう。
ふとそう呟きたくなる何かがあって、その何かはどうしようも無さを伴っていて、思わず吐き出した“ため息”のようなものだったかもしれない。
だけど…
言われた側と言うか、聞いた側は自分の存在否定のように聞こえる。
幼子は、笑って否せるほど人生を知らない。
とは言え、その言葉に対して、すぐに泣き出したり、怒りだしたりするわけではないので、誰もその言葉の重みをそのときには気づかない。
長年かけてじわじわと「存在否定」がしみこんでしまうからこわい。
言う言葉に気をつけましょう!
それだけが言いたいのではなく、無意識にポロリと言ってしまうかもしれないことを含めて、愛しい我が子をしっかりと抱きしめること。
目を見て話すこと。
ちゃんと話を聴くこと。
これをしていたら、ポロリと出た無意識の呟きに生涯かけて心傷め続けることはない。