おはようございますJinです。
今日は僕の劣等感の話をしましょう。
ここまでアルバムを5枚作ってきて
今回が6枚目のアルバムになるのですが
ほんとに、
音楽のことは知らない世界ばかりで
レコーディングの時に使われる専門用語に翻弄され
ライブの時に飛び交う専門用語に翻弄され続けてきました。
僕の偏見ですが(笑)
「音楽好き」「プロミュージシャン」は「洋楽好き」
かな、と。
会話の中で海外のアーティストの名前やフレーズやらやってること、変遷などの話が飛び交い、音楽性やらが飛び交うわけですが、まったくついていけんのです。
ま、言えば
こういう会話も続くわけです
わ、わからん、、、、
分かるようで、実は全然わからん、、、、
大縄跳びにいつまでも入れない子、みたいな。
親戚の集まりで大人がしてる会話に入れない子ども、みたいな。
初めてカリフォルニアのナパバレー(ワインの名産地)にひとり旅したときに、縁あってオーパスワンという名ワインのワイナリー見学に行けることがあって、そこでは説明が全部英語で、おまけに酒が飲めないので試飲の時間も全く分からなかった、みたいな(長いな
そんな感じ(笑)
とはいえ、今回を含めてここまで6枚のアルバムを作り、Zeppを4周し、武道館も、、、という「経験」から、経験値はあげたけど、なんか、まだまだ道は遠いな、と感じる(笑)
最近では、どの現場に行っても最年長で、もうただのおっさんで、洋楽も聞かないし、音楽の世界ではルーキーで
なのだけど
「好き」「やりたい」「やってみたい」だけで、ここまでやってきた。よく知らんのにやってきた。
レコーディングしてても、僕の説明や要求はとてもファジーで曖昧で、イメージでしか伝えられないもどかしさ。だけど、それでもまた、やる(笑)ここは諦めない。自分が自分のアルバムをいちばん好きでいたいから。
そして、そんな「なんも知らんやつ」の言うこと、やりたい、いやだ、を「熟練のプロ」たちが、通訳し、意訳し、理解してくれようとし、そして最後には僕のイメージを、それ以上のものを目の前で音として再現してくれる。
「問答ライブ」としてZeppを3周したとき、照明を担当してくれた方は、「すけべ染」と言って(笑)渋めの大人なライティングで定評のあるかたでした。
もちろんすごーく綺麗で、かっこよかった。でも、僕はもう少し派手なカラーが欲しかった。でも言ってなかった、言えなかった。
それを、四周目の「アマノイワト」のときに、もっと華やかな、キラキラな、カクテルな、、、、と思い切って伝えたら、こんな感じにしてくれた。
何が言いたいか、というと
「詳しくなくてもやっていい!!」
てことだ(笑)
洋楽も聞かない
専門用語も知らない
よく分からない
楽譜も読めない
このライティングも「プロからしたら、これがいいんだ」「キラキラなんて何にも知らない素人がやることだ」なんて言われるんじゃないか、という怖さ。
でも
「好き」「やりたい」「やってみたい」だけで、やってもいいのだと思う。
そんな僕個人の恐れなんてカンケーないんだと思う。
その、僕の「好きやりたい」と「プロ」「職人」が組んだ時に、何かが出来上がる。
専門的に伝えられないし、よく知らないけど「なんとなく、こうしたい」「なんとなく、それは嫌だ」と伝え続けるのは実は結構しんどい。
できるかできないかも分からないし、それでも違うもんはちがうし、やりたいもんはやりたいのだ。
そして、プロの職人(ミュージシャン)は、逆に、「言ってもらわないと困る」わけで、出来上がった時に文句言われても困るし(笑)
言い方はアレだけど、中卒の「面白いことやりたいカリスマ」が、東大卒の優秀な人たちを集めて大きな何かを作り上げる、みたいな。
それぞれの能力と興味がちがうからこそ成り立つのだと思う。
だからこそ、こちらも「プロとして、コレがいい!」ということも、抵抗しながらも飲み込んできた。もう今回は喉がヒリヒリするくらい飲み込んだ。そしたら、やっぱり新しい扉が開いた。
今回出来るアルバムも、もう、その戦って、殻を破って、新しい風をお互いが通していく、そんな作業だったのかと思う。
きっと彼らにとっても、僕と言うよく分からんことを言うやつ、がいたからこそ、の部分もきっとあると思うのだ。
だから
詳しくなくても、よく知らなくても、やっていい、のだ。
詳しいプロがよってたかって助けてくれるのだ
「こいつはいったい何を言ってるんだ、、、」と頭を抱えながら
でもみんな優しいのだ
ここで気を遣って、詳しくないから、よく分からないからと言葉を飲み込んでしまうことは逆に失礼だと思うのだ。
彼らをナメちゃーいかん、音楽でメシ食ってる一流の人たちなんだもの。どんどんコレからもぶつけてキリキリ舞いさせてやる(笑)
わからなくても伝え続けたら、スーパープレイを繰り出してくれるのだ。
そういう意味でもホントすごいアルバムが出来上がる。(もちろん今までのアルバムも、プロデューサーという名通訳を通じて作ってきた)
だから先日の「コーラス」の参加の人たちも、少なからず「訳の分からないまま」「ひとり1マイク」というプレッシャーの中よくやってくれたと思う。お陰でいいの録れた。
詳しくない、と言えばコレなんかも怖い話だ。
僕も実はギター7本持ってますけど
実は全然詳しくない。
正直、音の違いもほぼ分からない。
だから、選ぶ基準は弾きやすさ、と
大きさとか、見た目とかで決めます。
これなんかネットで一目惚れしたデザイン
ただ、手触りも大事で、いろんなギターを触ってきてこの「Tyler(テイラー)」がいちばんしっくりきたので、テイラーであればもう安心、ネットで買う!(笑)
ギターショップ行っても
この小渕くんみたいなカッコいい試し弾きとかできない(笑)
ギターショップでの試し弾きほど
怖いものはないよね(笑)
じゃらーーーん、
ふむふむ、みたいな(笑)
それ以上のカッコいいフレーズなんで弾けないし分からないし。
そんな僕が
そんな僕でも
今回はそんな
音楽に詳しそうな人の作るようなアルバムに挑戦しました。
あ、正直、歌ってる音が外れているところもたくさんあるけど、それも科学技術がカバーしてくれるのです。
禁断の音程調整
だけど、出来上がりのアルバムでは、「それでも音程が外れている」ところが正直、あります。
そこも直して、というのですが、プロデューサーもエンジニアも直してくれないのだ(笑)
それが「味」だって言って直してくれない((+_+))
そのひとの「声」「歌う癖」「かすれ」「外れ」それが、味、なんだと。
完璧な音程が好みなら機械に歌わせておけばいいんだ、と、直してくれない(笑)
「みんな違ってみんないい」って、こういうところでもあるんだな。完璧、ミスのない、っていうのは「味がない」んだな、と。
もちろん「完璧という味」の人もあるんだろうけど、そこは目指したら死んじゃうよね。
てことで、
よく知らなくても、完璧じゃなくても、全然できなくても、やりたけりゃーやっていいよ、というお話でした。(あー恥ずかし😮💨
あ、あと、ど最後に大事なこと。
それだけプロを動かすにはお金がかかる。
だからーーー!お願いしたいのだ。
残り11日!だ!
それはドブに捨てることになるかもしれない。お金をかけたからと言って何かがなせるわけでもない。でもかけないと、これまた何もなせない。
そのあたりが、本文は「キレイゴト」になってしまう。だから、やりたいことのためにはお金を貯めたりこうやって助けてもらったり、という勇気もいるのだと思う。
ホントコレは、ただ、ただ、勇気、だ。
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