未来を拓く君たちへ | あるがまま今を生きてみる。
- 未来を拓く君たちへ―なぜ、我々は「志」を抱いて生きるのか/くもん出版
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田坂さんが書かれた名著
未来を拓く君たちへ
読まれた方も多いと思います。
私もだいぶ昔に読みました。
このブログでも紹介したことあるかもしれませんが
また改めて紹介したくなりました。
私は昔本を読んだ時に印象に残ったところをノートに書き出すようにしていた時期がありこの本はちょうどその時期に読んだ本でした。
そのノートを見返していたらやっぱいいこと書いてあるなぁと思おう事も多くその一部をご紹介したいと思います。
これは若者に向けて書かれた本ではあると思うのですが、人生折り返しを過ぎた私でも心に響く言葉で溢れています。
○その言葉をいま君に送ろう
過去はない
未来もない
あるのは永遠に続く今だけだ
今を生きよ
今を生き切れ
○使命感とは何か
それは一つの自覚の事
自分の人生が
多くの人々のため
そして世の中のため
大切な何かをなす為に与えられた
その自覚の事
○旅人がある町を通りかかりました。その町では新しい協会が建設されるところであり、建設現場では二人の石切職人が働いていました。
その仕事に興味をもった旅人は一人の石きり職人に聞きました。
あなたは何をしているのですか?
その問いに対して石切職人は不愉快そうな表情を浮かべてぶっきらぼうに答えました。
このいまいましい石を切るために悪戦苦闘しているのさ。
そこで旅人はもう一人の石切職人に同じ事を聞きました。
するとその石切職人は表情を輝かせ生き生きとした声でこう答えたのです。
『ええ、今、私は多くの人々の心の安らぎの場となる素晴らしい教会を創っているのです。』
この寓話を聞いて君は何を感じるだろうか?
この寓話は大切な我われに教えてくれる。
どのような仕事をしているか
それが我われの仕事の価値を定めるのではない。
その仕事の彼方になにを見つめているか
それが我われの仕事の価値を定める。
○人生の意味とは
君が何を成し遂げたのかで決まるのではない。
何を見つめてきたかそれが君の人生の意味を定める。
だからたとえ君が日々街の片隅でささやかな仕事に取り組む人生を送るとしても、もし君が広い世界を見つめ遠い彼方を見つめてその仕事に取り組んでいるならば、君の人生には素晴らしい意味がある。
○仏教 天台宗開祖 最澄が残した言葉
『一隅を照らす、これ国の宝なり』
たとえ、この世の中の片隅を照らすささやかな仕事でも
その仕事に心を込めて取り組むならば
それは国の宝と呼ぶべき尊い仕事である。
○ヴェクトールフランクルの言葉
自分の人生の意味は何か?あなたは人生にその意味を問うべきではない。
そうではない。人生があなたに意味を問うている。
あなたの人生の意味は何か?
その問いを問いかけられている。
だから君は誰に教えられるのでもなく、自らの力で
君の人生の意味を見出さなければならない。
○自分の人生を大切にするとは何か
それは自分の人生で巡り合った人々を大切にすること
何故なら我われの人生とは『人との巡り合い』に他ならないからだ。
人生の全ての出来事は、人との巡り合いによって導かれてゆく。
日本に古くからある言葉を使うなら縁を大切にするということ
○『人を大切にするとは何か』一言でのべよう
それは互いに成長するということ
だから人生で巡り合った人と、時に心のまさつがあってもよい
時に心の衝突があってもよい
それによって心が離れてしまう事がなければ互いの心に葛藤が生まれても良い。
その葛藤を通じて互いの心が成長していくことができる。
ならば互いが人間として成長していけるならば素晴らしい事だ。
○ではどうすれば人生で巡り合った人と互いに成長していく事ができるのか
そのために大切な心得は正対することだ。
相手の心に正面から向き合うことだ
どうせわかりあえない、どうせ好きになれない
決して斜めに構えず、相手の心に対してこちらの素直な心で正面から向き合うことだ。
正直に誠実に真剣に
相手の心の接することだ
もしそれが出来たら
かならず何かがかわるだろう。
○与えられた人生において、己のためだけでなく
多くの人々の為にそして世の中の為に
大切な何かを成し遂げようとの決意
若き日にその志を抱く事
それが山の頂を刻む事だ
○命尽きるそのひまでどこまでも成長していきたい。
心に響く本ですね
いつの間にか私たちは、損得や利益なんかを教え込まれて、効率よくお金を稼ぐ事が一番偉いかのように思っている。出世して社会的に偉い言われている地位につくことが、良い事であると思い込んでいる。
しかし人生はそれだけではない。
今というこの時をいかに心をこめて生きるのか
その大切さを改めて思いださせてくれる。
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