今日は、私が食事の大切さを伝える理由について

 

少し詳しく書いてみようと思います

 

私は、管理栄養士を十数年続けていますが

 

最初からこんなに食事の大切さを

 

熱く患者さんに伝えてきたわけではありません

 

 

 

中学生の頃、私は運動部に所属していました

 

夏休みの部活中に顧問の先生が、私も含め何人かにウインドブレーカーを着るように言い

 

その日から炎天下の中、ウインドブレーカーを着て部活をする日々が続きました

 

とても厳しく無口な先生で、暑い中なぜウインドブレーカーを着るのかは説明しませんでしたが

 

“体を絞れ”という意味なのかな、と私は思い

 

そこから、私の勘違いダイエットが始まったのです

 

部活はとても厳しく、私も含めてウインドブレーカーを着るように言われた先輩や仲間は

 

特に太っているわけではありませんでした

 

 

当時はダイエット雑誌があって、雑誌に書いてあることを片っ端から試してみたり

 

テレビ番組も“○○を食べると痩せる”のような

 

ダイエットに関する番組が今よりも多く、そんな番組をよく見ていました

 

そんな偏った食生活が中学・高校と続きました

 

ウインドブレーカーを着るように言われた日から

 

“自分は太っているんだ”という考えで生きていて、それは大学に入ってからも続きました

 

食事が偏っているから、食べたい、食べたら太る、でも結局食欲には勝てず

 

自分で少なくした食事を食べた後に、家にあるお菓子をちょこちょこつまんだり

 

食事をしっかり食べた日には罪悪感を感じて、もうめちゃくちゃな食生活でした

 

 

大学に入学して、“もうダイエットやめよう、こんな食生活やめよう”

 

と、思ってもそれまでの習慣が染みついて、やめたいのにやめられない、という

 

どうにもできない状態でした

 

それでも、自分なりにそれまでの食生活をやめるために

 

考えながら食事していた気がします

 

 

社会人になり、仕事が忙しすぎて

 

いつの間にか食事について考えるということがなくなり

 

食べたい物を食べるようになりました

 

それでもやっぱり心の奥底では、食事って何が正解なんだろう、

 

ということはずーっと考えていました

 

仕事では、様々な疾患を抱えた患者さんに

 

“これが本当に正しい食事なのかな”と思いながら疾患別の食事の指導をしていました

 

 

そして、今から10年位前に体調を崩す日々が始まります

 

それまでほとんど病院に行ったことがないのに

 

急にめまいやアレルギー、しょっちゅう風邪をひくなどして

 

病院に通うようになりました

 

薬を飲むと症状が治まるので、特に生活を変えることもありませんでした

 

そんな生活が何年か続き、薬を飲んでも咳が止まらない、という状態になりました

 

薬を飲みながらしんどい思いをして仕事をし、出勤前や休みの日には病院受診

 

病院受診や薬代は月に万単位でかかりました

 

調子が悪い日がほとんどで、体調で予定が左右される日々

 

「もう、なにやってんだろう自分

 

このまま体調悪いままでずっと生きていくの、マジで嫌だな」

 

と、思っている時に出会ったのが漢方です

 

本屋で漢方についての本を見つけ

 

その時の職場の上司が漢方薬局の先生と知り合いだったので紹介してもらいました

 

いろんな病院を転々としても結局同じ薬を処方され

 

検査をしても原因がわからず、薬は全く効かないので病院受診をやめました

 

漢方を飲みながら自分なりに体調を整えているつもりでしたが

 

まだまだ薬頼みでした

 

そこで“漢方も結局は薬、食事も生活習慣も変えないとマジで治らないかも”と、思って

 

そこから自分なりに調べながら、食事と生活習慣を変える日々

 

そんなことを繰り返して、やっと数年前から漢方も飲まなくなり

 

体調を崩すことがなくなりました

 

体調が良くなった他にも、自信がなかった肌について

 

職場の若い子から「肌きれいですね」と言われるようになったり

 

今でも、体調はますます良い方に変わりつつあるのを実感しています

 

 

自分では食事に気を付けているつもりが、実はそうでもなかったりする

 

体調は気をつけないと悪くなっていて、それを元に戻すにはめちゃくちゃ時間がかかる(お金もかかる)

 

世間一般に良いと言われているものが、全ての人に良いとは限らない

 

食事や生活習慣を変えると、本当に体は変わる、体は応えてくれる、と実感したのです

 

これが、私が食事の大切さを伝える理由です

 

1人でも多く食事について悩む人が減ったり

 

変化を分かち合うことができたらこんなに嬉しいことはありません

 

 

*私は勝手に薬を飲むのをやめましたが、本当に薬の必要な方もいるので

 その点は真似しないようにお願いします