気掛りな記事その33

　本日は、5月5日の端午の節句、鯉のぼりが各地で掲げられ、日本の伝統文化を魅せている。平和な日本国内は、世界に迎合するが如くに寛容の精神に溢れている。

　その寛容さは、宗教にも及んで、幸か不幸か上辺だけは平和を取り繕っているといった見方ができよう。

しかしながら、仏教界の内情はドロドロである。これまで見てきたとおりだ。

政治の世界では、明治期以降、我が政党が第一と唱えて、与野党が戦い民主政治として現在まで行われている。

仏教界は、鎌倉時代においても我が宗派第一と唱えて、各宗派が法論を行い優劣を戦っていたという歴史的事実がある。

宗教と政治は違うという見方もあるだろうが、政治思想も、仏教思想もその「思想」という部分では、人間の思い起こすところであり酷似している。

　世法上は政治世界、仏法上は仏教界どちらも人間の思想に働きかけて、人々の生活を守ろうとする勢力となる。

現在の日本の政治世界は、与党の裏金スキャンダルに因って、政権交代が巻き起こる機運となっている。

とても国民の生活を守ろうという思想はなく、私利私欲に走っている政権与党と多くの国民に見られているところが実相である。現在の仏法界につながるところであろう。

メディアを牛耳る特権階級、富裕層は、とかく混乱を回避しようと躍起になっているようではあるが、政権交代も仕方なしという風を巻き起こして、その後の政治運営で再び自民党に戻そうと目論んでいる可能性が見えるのである。

そうであったとしても日本国内は平和である。この平和を持続的なものにしていこうという思想は、支配層も支配される側も同じ想いであろう。しかしながら、経済は物価高が今後顕著になるであろうから、不平不満は蓄積される一方であろう。

　これをどう抑えるのかを支配層は、考えているようではあるが、そのことは首相の発言によってみることができる。「結果」という言葉である。「結果」が出なければ終わる。

　どのような「結果」を齎すのか？　多くの国民はその答えをくみ取ることが出来るのか？

一部の支配層や特定の階層の夢物語とならんよう考慮する必要があるだろう。

その夢破られれば、地獄が出現する可能性が出てくる。それも首相が感じていることであろう。

既に、宗教戦争では、以下の記事のようにアメリカが国内において暴動に発展しているのである。

これも宗教的対立が巻き起こすことである。

平和を求める宗教思想がなぜ、対立を齎してしまうのか。

米各地の大学で卒業式反イスラエル抗議デモの逮捕者２１００人に

全米各地の大学で卒業式　反イスラエル抗議デモの逮捕者２１００人に（CNN.co.jp） - Yahoo!ニュース（ＣＮＮ）　全米各地で反イスラエルの学生デモが激化するなか、今週末は多くの大学が卒業式を迎えた。デモをめぐる逮捕者は、これまでに計２１００人を超えた。ミシガン大学では４日、デモ隊が短時間ながら卒

news.yahoo.co.jp

CNN.co.jp

　ユダヤ思想は、時の軍事独裁者アドルフ・ヒトラーを齎している。彼は、逆卍によって、第二次世界大戦を戦った悪魔である。卍も宗教的意味合いが強いとみられる。政治と宗教が繋がっている。これをとってみても明らかであろう。

日本は、あらゆることに寛容であるようになっている。そのために、あらゆる宗教を受け入れてきた。これは、明治以降のことであり、江戸時代はとても寛容的ではなかった。外国の宗教思想を受け入れることはできなかった。しかし、明治時代になり、あらゆる宗教に寛容になった。その寛容さは、果たして平和をもたらしたのか？　と云えば、日本の諸天の逆鱗に触れたことは今まで申し上げてきた通りである。

しかしながら、第二次世界大戦が敗戦を迎え、それでも宗教的寛容の精神は継続した。寺社仏閣は未だに一乗には帰せずに、日本の伝統文化となっている。神社巡りも危険ではあるが、止めようという気配もない（戦争神社（靖国）参りは止めねば、自ら戦乱を呼び込む罠となろうがね。諸天善神の怒りを買い、その逆鱗に触れるからだ）。

　今後もその流れが止められることはない。なぜなら、大聖人も止められないことを御予言なさっているからである。

その文言は、大聖人の著わした『新尼抄（にいあましょう）』に明らかである。

　「末法の始めに、謗法の法師一閻浮提に充満して、諸天いかりをなし、

彗星は一夭にわたらせ、大地は大波のごとくをどらむ。大旱魃・大火・大水・大風・大疫病・大飢饉・大兵乱等の無量の大災難並びをこり、

一閻浮提の人々各々甲冑をきて弓杖（きゅうじょう）を手ににぎらむ時、諸仏・諸菩薩・諸大善神等の御力（おんちから）の及ばせ給わざらん時、諸人皆死して無間地獄に堕（おつ）ること雨のごとくしげからん時

此の五字の大曼荼羅を身に帯（たい）し心に存せば、諸王は国を扶（たす）け、万民は難をのがれん。乃至（ないし）、後生（ごしょう）の大火炎を脱（のが）るべし」と。

これに明らかなことは、前代未聞の大闘諍が必ず起るということと、起るまでは、爾前経に執着する仏教界宗派、他国教でさえも国内には多く存在しているはずであるという事実である。

故に、「諸人皆死して無間地獄に堕ること雨のごとくしげからん時」となるのだ。雨粒のごとくの多数派が、邪宗に執着している多くの国民の姿である。現在、正法を唱えている団体は、250万人に届くかどうかといったところである。そのほかの日本国民1億2000万人は、正法に帰依せず、自分勝手に生きている。そしてそれでよいというのが実相である。それが寛容の精神から来ていることは明らかであろう。

　しかしながら、勢いという点でいえば、唯一の正法宗であれ、邪教に染まり、大聖人の御遺命を破棄してしまうという無慚無愧（むざんむき）（これをあの日本の人気アニメーション作品『鬼滅の刃』では、鬼舞辻無惨という鬼の首魁が登場している。

むざんむき

きぶつじむざん

日本の言霊が躍る）。折伏の勢い止まり、師敵対の利益(りやく)なしである。正法を唱える団体は、現在日本国内に、唯（ただ）一団体のみである。

そして、爾前経に執着する邪宗の宗派はどうか。まったく、勢いがなく各寺は、信徒を増やすことはなく保身に走っているといったところであろう。邪宗は、新興から既得権益を守り続けて数百年といったところである。

　この保身は、政治の世界や日本の経済界に見事に表出しているようである。すべてが保身になっているようなのだ。

仏法の体が曲がれば、影となる衆生も曲がるのだ。

なるほど、小生も今までは原因不明の病で、わずかに体幹が曲がる現証があり、正座ができぬようになっている。あの大謗法者、池田大作の正本堂建立後直ちにその現証が顕われたわけだ。

仏法界は、現在末法濁悪の世である。一乗に帰せねば国が滅ぶは、鎌倉時代（鎌倉幕府滅亡）、第二次世界大戦（大日本帝国滅亡）で証明されている。

果たして、今後、そのような危機的状況が早期に訪れようとしているのかどうか。

日本の国内、人々は笑いに溢れ、見事なる平和を演じている。

これが一部の特権階級、富裕層、中間層だけなのかわからんが、いずれにせよ、これがいつまで続くのか。

今年は、80年代終りのあのバブル崩壊前夜の「辰年」と同干支年である。歴史が繰り返されんよう気をつけるべきである。

一乗に帰するは今なのか？

前代未聞の大闘諍が到来した後に、気づいて一乗に帰するのではなかったか？

いったい、仏法界はどのような見計らいをしようというのか。

小生は観ている。十界を俯瞰的に見て分析しているのである。

そうしてそのような分析をさせているのが仏法界ではなかったか？

頭が混乱してどのように取り計らってよいのか迷う。

ただ、ここに記録を留めよう。そのことで、人々の心が和らぐならば。我が身の心もか。

『立正安国論』つづき

浅井先生講義
　ここにおいて大聖人は、はっきりと謗法の悪比丘の名を「法然というもの有り」と挙げ給うた。諸宗はすべて謗法であるが、とりわけ、当時日本国の上下を深く誑かしていたのが法然の邪義であるから、謗法の代表、天下災害の根元としてこれを破折されたのである。
　仏法に無智な一国大衆から、生き仏のごとく崇められていた法然ではあるが、仏法の鏡に照した時、彼がいかに法華経誹謗の大罪を犯しているか、主人はこれを示さんとして、法然の選択集（せんちゃくしゅう）の中から、最も謗法の顕著な文を抜き出し、証拠とされたのである。
　この選択の文により法然の教義の立て方を見るに、全くのデタラメ、その杜撰と狡猾と無慚さとにはあきれ果ててしまう以外にない。彼は中国・念仏の始祖である曇鸞・道綽・善導の悪議を引用しているが、それに勝手な尾ひれを付け、甚しい法華経誹謗をなしているのである。
　たとえば、道綽はもちろん一代五時の立てわけを知らず念仏の邪義を唱えた者ではあるが、彼の聖道門・浄土門の立てわけ方は、爾前の権大乗の中において聖道・浄土の二門を立てたのであって、実大乗たる法華経を聖道門の中に入れてけなしたのではない。しかるに法然はこのことを百も承知の上で、いきなり「之に准じて之を思うに」といって勝手な私見をつけ加えている。これはまさにごまかしであって、法然の欺瞞に満ちた性格がここに表われている。
　法然の論法はすべてこれである。ゆえに大聖人は守護国家論に
「総じて選択集の十六段に亘って無量の謗法を作す根源は偏（ひとえ）に此の四字より起る。誤れるかな、畏（おそろ）しきかな」
と仰せられている。「此の四字」とはいうまでもなく「准之思之（じゅんししし）」の四字である。
　かくして法然は、道綽の説いた「聖道門」、曇鸞の説いた「難行道」、善導の説いた「雑行」等の中に、勝手に法華経を入れ、三師の権威を借りて法華経に対し「捨・閉・閣・抛（しゃへいかくほう）」と罵ったのである。
　また彼のいう「随他・随自」なども、天台大師の言葉をぬすんで勝手な用い方をしただけで、何らの根拠もない。さらに「定散の門の開閉」などは、彼の念仏の三部経にもその文がない作りごとである。
　法然に限らず、およそ仏法を曲げる者の論法はみなこのようなものであるが、とりわけ自己の名利のため、ただ一つの成仏の法である法華経を、大衆の無智につけこみ捨てさせた法然の所行こそ、無慚の限り、憎みてもあまりあるものである。
　されば大聖人は開目抄に
「三仏の、未来に法華経を弘めて未来の一切の仏子にあたえんとおぼしめす御心の中をすいするに、父母の一子の大苦に値（あ）うを見るよりも強盛にこそみへたるを、法然いたわしともおもはで、末法には法華経の門を堅く閉じて人を入れじとせき、狂児（おうに）をたぼらかして宝を捨てさするやうに法華経を抛（なげすて）させける心こそ、無慚に見へ候へ」と呵責遊ばすのである。

二、法然の謗法を断ず

本文
　之に就いて之を見るに、曇鸞・道綽・善導の謬釈（みょうしゃく）を引いて聖道浄土・難行易行（なんぎょういぎょう）の旨を建て、

通釈

この選択（せんちゃく）の文を見て思うに、法然は曇鸞・道綽・善導の誤った釈を引いて、聖道・浄土、難行・易行の旨を立て、

語訳

謬釈（みょうしゃく）

誤った解釈

本文

法華真言惣（そう）じて一代の大乗六百三十七部・二千八百八十三巻・一切の諸仏菩薩及び諸（もろもろ）の世天等（せてんとう）を以て皆聖道・難行・雑行等に摂して、或は捨て、或は閉じ、或は閣（さしお）き、或は抛（なげう）つ、

通釈

法華・真言を始め総じて一代の大乗経六百三十七部・二千八百十三巻の経文と、一切の諸仏・菩薩及びもろもろの世天（諸天善神）をみな聖道・難行・雑行の中に入れあるいは「捨」て、あるいは「閉」じ、あるいは「閣（さしお）」き、あるいは「抛（なげう）つといい、

本文

此の四字を以て多く一切を迷わし、剰（あまつさ）え三国の聖僧十方の仏弟（ぶってい）を以て皆群賊と豪し、併せて罵詈（めり）せしむ。

通釈

この四字を以って、多くの民衆を迷わし、その上、印度・中国・日本の聖僧（竜樹・天親・天台・伝教等）十方の仏弟子をみな群賊といって罵（ののし）っている。

語訳

三国の聖僧

インドの竜樹・天親、中国の天台・章安・妙楽・日本の伝教・義真等の正しく仏法を弘めた人々の総称。

本文

近くは所依の浄土の三部経の唯除五逆誹謗正法（ゆいじょごぎゃくひぼうしょうぼう）の誓文に背き、遠くは一代五時の肝心たる法華経の第二の若人不信毀謗此経乃至人命終入阿鼻獄の誡文に迷う者なり。

通釈
　この所行こそ、近くは念仏宗が依りどころとしている浄土の三部経の「念仏を唱えれば浄土に往生できるが、ただ五逆罪の者と正法を誹謗する者だけは除く」との誓文に背き、遠くは一代五時の肝心である法華経第二巻の「もし人信ぜずしてこの法華経を毀謗（きぼう）するならば、その人は命終ってのち阿鼻地獄に入るであろう」との誡文に迷うものである。

語訳

唯除五逆誹謗正法（ゆいじょごぎゃくひぼうしょうぼう）

念仏の依経である無量寿経には、阿弥陀仏が法蔵比丘と称して因位の修行をしていた時四十八願を立てたことが説かれているが、その中で、「もし我れ仏を得たらんに、十方の衆生至心に信楽（しんぎょう）して我が国に正ぜんと欲し、乃至、十念せんに、もし生ぜんずんば正覚を取らじ、唯五逆と正法を誹謗するとを除く」とある。まさに法然の所行は謗法正法の罪を犯し、自宗所依の経文にも背くものである。

一代五時

釈尊一代五十年の説法を、天台大師は説法の順序にしたがって、華厳・阿含（あごん）・方等（ほうとう）・般若・法華涅槃の五時にわけた。

法華経の第二

妙法蓮華経第二巻にある譬喩品（ひゆほん）の文。

阿鼻獄

阿鼻は梵語で無間の意。苦を受けること間断なきゆえにこの名がある。仏がこの地獄の苦を具（つぶ）さに説くと、聴く人は血を吐いて死ぬという。ゆえに経文にはこの地獄の苦を説いていない。

誡文（かいもん）

仏が衆生の謗法を誡める文。

●仏法界は、臨終を以てその人生の総決算とする。

よく「死に様」ではなく「生き様」を重視するインテリジェントをみることがあるが、人生は「死に様」によって、次の「果」が決まるのである。

　ゆえに、もし、悪いことを積み重ねて、人生が荒（すさ）んでいたならば、正法に帰依すればよいのである。臨終穏やかになり、死後の大安楽を得られるであろう。

　しかし、不幸にも邪宗に帰依してしまったならば、それも運命と思い、地獄堕ちとなるであろう。しかし、それは仕方なしと寛容してしまうのが、爾前経の宗派である。本来「戒」を信じるということは「防非止悪」であるから、悪いことができなくなるのであるが、これを曲解して悪いことをしても悪臨終を遂げても許されるとあれば、成仏を唱えん仏教ということになる。その経では成仏ができないということを証明しているのであり、成仏ができなければ邪宗、邪教となってしまうであろう。これに気づいたは小生ではなく七百年以上も前に現われた大聖人であられる。

　だから誹謗できず。誹謗すれば法華経の行者を誹謗することになり悪臨終となるであろう。ゆえに、正法が大事であるということを人々に知らせねば、死後の不幸が確定することになる。そのような折伏を思うと頭がいっぱいになり、小生に任せなくてもよいのではないかと思ってしまうのであるが。これも地涌の菩薩の運命か。●

●は小生

TBSnews

【速報】岸田内閣の支持率29.8％　前回調査より7.0ポイント上昇　5月JNN世論調査（TBS NEWS DIG Powered by JNN） - Yahoo!ニュース岸田内閣の支持率が前回の調査から7.0ポイント上昇し、29.8%だったことが最新のJNNの世論調査でわかりました。不支持率は前回の調査から7.1ポイント下落し、67.9%でした。また、政党支

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【速報】岸田内閣の支持率29.8％前回調査より7.0ポイント上昇 5月JNN世論調査

支配層もよくやる。極めて高度、巧みな印象操作、すべて折り込みずみであろう。

President Online

岸田政権はまだまだ続く可能性が高い…政治的には詰んでいる岸田首相が「続投に自信満々」となっているワケ（プレジデントオンライン） - Yahoo!ニュース岸田内閣はいつまで続くのか。ジャーナリストの鮫島浩さんは「岸田首相は衆院解散権を封じられ、9月の総裁選で再選する可能性はほとんどなくなったが、総裁再選に自信満々のようだ。これは岸田首相が単に強がって

news.yahoo.co.jp

岸田政権はまだまだ続く可能性が高い…政治的には詰んでいる岸田首相が「続投に自信満々」となっているワケ

　まさにその通りであろう。今後の未来予測。あまりにも的を射過ぎのようだ。

　この通りの日本ゆえに、行く末が懸念されるのである。

　アメリカ合衆国は、鬼神にもなり、帝釈天にもなる存在とみる。

この仮説が本当かどうかを分析せねばなるまい。

　アメリカの力に依存せざるを得ん日本は、今まで帝釈天の守護のもとに国の存在が認められていた。

帝釈天は、諸天善神の一つであり、日天子、月天子と異なり、目には見えない存在である。

その目に見えん存在が、日本を守っていた。

　長らく、帝釈天の守護下にあった日本であったが、いつしか神が主という大謗法を唱えたために、諸天善神の怒りを呼び、日本国内には危機的状況が作られていった。日本に軍事独裁者が現われたのもその一環であろう。

靖国神社参拝を見よ、アメリカ合衆国（帝釈天）の怒りをまともに受け、日本は瞋りの渦に巻き込まれて、自民党はダメだったという国民感情を齎したではないか。

　これは、1970年代のあの創価学会第3代会長の池田大作によって、齎された可能性がある。

あらゆることは仏法よりこと起こることであるから云えることである。

あの偽りの正本堂の建立により、国は傾きだした。まさに、師敵対、仏法違背の大罪を犯した池田大作である。

そのために齎された大難の数々を挙げればキリがあるまい。日本はそれにより急速に傾いていった。

1973年　中東戦争勃発により石油ショックが日本に齎され高度成長の終焉を迎えるきっかけになった。

田中角栄首相のロッキード事件によって、政治の混乱も国内動乱に拍車をかけていく。

1980年代後半にバブル経済が遂にはじけて大低迷時代を迎えるに至る。

1995年には、阪神淡路大震災により、関西地方は大ダメージである。

数年後には証券会社が潰れ、アメリカ合衆国にはニューヨーク同時多発テロが発生して、世界は戦争モードとなってゆく。

2011年には、遂に原子力発電所の原子炉が核爆発を起こすという大惨事に見舞われた。

東日本大震災が3月11日に発生したのである。

あらゆることは仏法よりこと起こること

その仏法違背は、創価学会の極限の大謗法によって、今もなお齎されている。

邪教化した創価学会は、世も末の姿を呈している。

これが今後どのような結果を齎すのか。

政界は大混乱し、裏金疑獄事件は証人喚問までゆくのではなかろうかというところ。

国民の怒り収まらず。果たしてこの後どのような結果が齎されるのか。

アメリカ合衆国は帝釈天。

大聖人は以下に仰せである。

『立正安国論』

二、大集経を挙ぐ

本文

　大集経に云く「仏法実に隠没（おんもつ）せば、鬚髪爪皆長く、諸法も亦忘失せん。

通釈

大集経にいわく。正しい仏法が一国社会から隠没（おんもつ）すれば、人々のひげ、かみ、爪は皆だらしなく伸び、貪瞋痴の三毒は強盛となり、世間の道徳や国法も乱れくるであろう。

語訳

大集経

方等部に属する経典。引用の文は大集月蔵経法滅尽品（がつぞうきょうほうめつじんぼん）の一節。

鬚髪爪皆長く

鬚は「ひげ」、髪は「かみ」、爪（そう）は「つめ」のことで、これらをだらしなく伸ばすことは、風俗が乱れ、礼儀が廃れることを示す。ここでは貪瞋痴の三毒強盛なるを表わす。すなわち髪の長いのは貪欲をあらわし、爪の長いのは瞋りをあらわし、鬚の長いのは愚癡をあらわす。

●群雄割拠の戦国の世を顕していそうだ。●　

諸法も亦忘失せん

正法が隠没（おんもつ）すると、世間の道徳・規律などの節度も失われるとの意。

本文

当（そ）の時虚空（こくう）の中に大（おおい）なる声ありて地を震い、一切皆遍（いっさいみなあまね）く動ぜんこと猶（なお）水上輪（すいじょうりん）の如くならん、

通釈

その時、空中に大きな声があって大地震がおこり、地上のすべてのものがあたかも水車のように動転しよう。

語訳

大（おおい）なる声ありて地を震い

大地震の時には不気味な轟音が響いて大地がゆれる。

水上輪

水車のこと。ここでは大地震の時大地がゆれるさまは水車のごとくであるとの意。

本文

城壁破れ落ち下り、屋宇（おくう）悉（ことごと）く圮（やぶ）れ坼（さ）け、樹林の根（こん）・枝（し）・葉（よう）・華葉（けよう）・菓（か）・薬（やく）尽（つ）きん、唯（ただ）浄居天（じょうこてん）を除きて欲界（よくかい）一切処（いっさいしょ）の七味三精気損減（しちみさんしょうけそんげん）して余り有ること無けん、

通釈

城壁は破れ落ち、家々はみな破れさけ、また樹木の根・枝・葉・華葉（花びら）・菓の薬が失せてしまうであろう。ただ天界の浄居天を除いて、欲界の一切の七味・三精気（さんしょうけ）は損減してなくなってしまう。

語訳

樹林の根（こん）・枝（し）・葉（よう）・華葉（けよう）・菓（か）・薬（やく）尽（つ）きん

華葉（けよう）とは華中の葉すなわち花びらのことで、枝葉の葉ではない。樹林の根・枝等から薬が抽出されるが、この薬味の成分が一切の草木から失せてしまうこと。

浄居天

色界の十七天の中で最後の五天

・無煩天（むぼんてん）

・無熱天

・善見天

・善現天

・色究竟天

ーをさす。

天上界も人間界と同じく法滅の禍を受けるが、果報の高い天界の衆生が住んでいるこの浄居天だけは除かれるのである。

●あの地獄の第二次世界大戦中、富のある者は、疎開先でも浄居天の如くであった。天界の衆生は、人界においても云えるのやもしれん。まさに裕福極まり、何の苦もないのが浄居天の衆生ではなかったか。●

欲界

欲望の世界。すなわち六道の中には

地獄

餓鬼

畜生

修羅

人間

天上界の中の六欲天

・四王天

・忉利天

・夜摩天

・兜率天

・化楽天

・他化自在天

ーをさす。

七味

甘い

辛い

すっぱい

苦い

しおからい

渋い

淡（あわ）い

ーの七種の味。

日寛上人の文段には「甘・辛（しん）・酢（さく）・苦・鹹（かん）・渋（じゅう）・淡（たん）、これを七味と謂う云云」とある。

三精気（さんしょうけ）

・地精気

・衆生精気

・法精気

ーのこと

精気とは生命力。すなわち地精気とは五穀草木を繁茂させる大地の生命力

衆生精気とは社会大衆の生命力

法精気とは仏法の力

ーである。

本文

解脱（げだつ）の諸（もろもろ）の善論（ぜんろん）当の時一切尽きん、生（しょう）ずる所の華菓（けか）の味（あじわ）い希少（けしょう）にして亦（また）美（うま）からず、諸有（しょう）の井泉池一切尽（いせんちいっさいことごと）く枯渇し、土地悉く鹹鹵（かんろ）し敵裂（てきれつ）して丘澗（くけん（けんは日→月が正）と成らん、

通釈

また社会を指導するもろもろの善論も、その時には一切失われよう。生ずるところの華菓（けか）の味も美（うま）くなく、すべての井戸や泉や池はことごとく乾（かわ）き、土地はみな荒地となり、地割れがしてでこぼこになるであろう。

語訳

解脱（げだつ）の諸（もろもろ）の善論

解脱とは、煩悩の束縛から脱して安穏な境界に達すること。「解脱の諸の善論」とは、ここでは幸福になるための世間・出世間のさまざまなよい教えのこと。

希少（けしょう）にして亦（また）美（うま）からず

天変地夭の時には、花・菓・果実等はあまり熟（な）らない上に、味が悪いことをさす。

鹹鹵（かんろ）

塩分が強くて作物ができない不毛の土地のこと。

敵裂（てきれつ）

裂けて割目ができること。

丘澗（くけん（けんは日→月が正）

丘は小高い丘、澗（くけん（けんは日→月が正）は山と山とにはさまれた谷川のこと。すなわち丘澗とは大地に高下ができることを意味する。

本文

諸山皆燋燃（しょせんみなしょうねん）して天竜雨（てんりゅうあめ）を降らさず、苗稼皆枯死（みょうけみなこし）し、生ずる者皆死（か）れ尽くして余草更に生（しょう）ぜず、

通釈

諸山はみな焼けて雨は降らず、稲の苗は枯れ、生ずる植物も皆枯死（こし）し、余草も一切生じない。

●大旱魃の様相である。●

語訳

諸山皆燋燃（しょせんみなしょうねん）して

あらゆる山が異常乾燥によって山火事を起こすこと。

●現在のアメリカ合衆国内の頻発する山火事が想定できそうだ。その災害規模は東京都の面積以上である。恐るべし。●

天竜雨（てんりゅうあめ）を降らさず

天・竜共に天界の衆生で、天は天神、竜は竜神で竜王およびその部衆をいう。四天王の眷族で雨を司るとされた。

苗稼

穀物の苗のこと。

本文

土（つち）を雨（ふ）らし皆昏闇（こんなん）にして、日月明（にちがつみょう）を現ぜず、四方皆亢旱（しほうみなこうかん）し、数（しばし）ば諸（もろもろ）の悪瑞（あくずい）を現じ、十不善（じゅうふぜん）の業道（ぎょうどう）・貪瞋痴倍増して、衆生の父母（ふも）に於ける之を観ること獐鹿（しょうろく）の如くならん。

通釈

大風が土を巻き上げて降らし、空は暗くなって日月の光も消されてしまう。四方はみな日照りでからからになり、もろもろの悪瑞が現われ、十不善業、とりわけ貪・瞋・癡が倍増して、人々は自分の父母を見ること、あたかも猟師が獐鹿（しょうろく）を見るごとくで、父母を殺害するようなことも起きる。

語訳

十不善（じゅうふぜん）の業道

　十種類の悪の業因のこと。すなわち

・殺生（せっしょう）

・偸盗（ちゅうとう）

・邪淫（じゃいん）

ーの身業の三悪

・妄語（嘘をつく）

・綺語（巧みに飾り立てた語）

・悪口（あっく）（人のわるくちをいう）

・両舌（りょうぜつ）（二枚舌を使う）

ーの口業の四悪と、

・貪

・瞋

・癡

ーの意業の三悪

合計十不善である。

本文

衆生及び寿命・色力（しきりき）・威楽（いらく）減じ、人天（にんでん）の楽（たのし）みを遠離（おんり）し、皆悉（みなことごと）く悪道に堕せん、

通釈

衆生の生命力は衰え、寿命も体力も威楽（いらく）も減り、人天（にんでん）の楽から遠ざかり、皆ことごとく悪道におちるであろう。

語訳

色力（しきりき）

体力のこと。

威楽減じ

生命力が衰え、はつらつさを失ない、楽しみがなくなること。

本文

是（か）くの如き不善業（ふぜんごう）の悪王悪比丘（あくおうあくびく）、我が正法を毀壊（きえ）し天人の道（どう）を損減（そんげん）し、諸天善神王の衆生を悲愍（ひみん）する者、此の濁悪の国を棄てて皆悉く余方に向わん」上已。

通釈

　このような不善業の悪王・悪僧が、我が正法を破壊し、天上界・人間界の道を損減する。ために衆生を憫（あわ）れむべき諸天善神は、この濁悪の国を捨てて皆ことごとく余方（よほう）に行ってしまうのである。

濁悪

五濁悪世の略。五濁とは

・劫濁（こうじょく）

・煩悩濁

・衆生濁

・見濁

・命濁

ーである。

浅井先生講義

　もろもろの災難は、不善業の悪王・悪比丘が正法（三大秘法）を毀壊（きえ）し、ために諸天善神がこの濁悪の国を棄てるがゆえであるとの御趣旨である。

　●爾前経に執着する真言師が皇室に取り入って濁乱としているはいつからであろうか。そのために国の傾き急速成るが如しではないか。正法は内から破られるとなれば、創価学会第三代会長の謗法によるだろうが、どちらにも日本を傾かせるだけの力があるように思える。●

本文

是（か）くの如き不善業（ふぜんごう）の悪王悪比丘（あくおうあくびく）、我が正法を毀壊（きえ）し天人の道（どう）を損減（そんげん）し、諸天善神王の衆生を悲愍（ひみん）する者、此の濁悪の国を棄てて皆悉く余方に向わん」上已。

通釈

　このような不善業の悪王・悪僧が、我が正法を破壊し、天上界・人間界の道を損減する。ために衆生を憫（あわ）れむべき諸天善神は、この濁悪の国を捨てて皆ことごとく余方（よほう）に行ってしまうのである。

●は小生●

本文のこの部分が重要である。

「諸天善神、濁悪の国を棄てて皆悉く余方に向わん」と。

日天子、月天子、帝釈天も、梵天、四王天、天照太神、八幡大菩薩も悉く国を棄ててしまう。

　さらに、謗法極まれりの日本国内である。爾前経に執着した者のために、国内は濁悪である。これでもかというくらいに戦争へと流されて地獄を齎さんが如くとなっている。

さて、このように国を棄ててしまう理由は明確である。そして、世界の中の日本が世界から孤立していく理由も明らかである。

日天子は太陽

月天子は月

帝釈天がアメリカ合衆国にあるとするならば、

梵天はどこの国に存在するのか？

小生は、インド（月氏国）か、中国にあるとみている。

ゆえに、ここでは人気アニメーション作品『機動戦士ガンダム』にみるインドの梵天の可能性を以下にみよう。

ジオン公国のニュータイプ、モビルアーマーの天才パイロットといえば、「ララァ・スン少尉」である。

　ジオン軍が開発したMA「エルメス」は、地球連邦軍の戦艦を破壊できるだけの攻撃威力のある火力兵器を持っており、これを巧みに操る能力を有していたのがララァ・スンである。彼女は主人公アムロ・レイと死に際に意思の疎通が出来、非常に仏教的、哲学的なやりとり（思念）をするのであるが、このララァこそ梵天を表しているのではなかったか。彼女はインド系の女性であろう。中立のコロニー・サイド６での白鳥の死の予言も見事、仏法に通じている。ゆえに云えることなのである。

Wikipediaによると

宇宙世紀0079年の一年戦争中にシャア・アズナブルによって見出され、フラナガン機関で育てられたニュータイプの少女。ジオン軍少尉。彼女のニュータイプ能力は非常に高く、サイコミュシステムを搭載したモビルアーマー「エルメス」によるオールレンジ攻撃により、宇宙要塞ソロモン攻略戦の後に集結していた地球連邦軍の艦船やモビルスーツを次々と撃破し、ソロモンの亡霊と恐れられた。ソロモンでのテストの後、エルメスで初の実戦に臨んだララアの威力は凄まじく一日にして四隻の戦艦を撃沈するほどの空前の壮挙であった。出典：Wikipedia

彼女は、梵天の髪型を持っているのである。

どこまで正しいのか分析されたし。

小生はそう観ているのである。

日本はガラパゴスの如くに孤立している孤島。

言葉の壁も然りだが、日本は孤立している感がある。

それでいて、外に向かうカリスマが現れるとこれに迎合しようとして、惹かれてしまう民族性がある。そこに付け入っているのが支配層であろう。

　現在の首相をみよ。世界中を闊歩して国内の支持を得ようとしている。あの低迷した首相の支持率が上がったのも、外遊が原因である。ゆえにそのことは証明されるであろう。

　巧みなる国際語の活用で首相の支持率は上がる。メディアはそのことも織り込んで報道している。さすがの支配層の計らいである。国民感情を操ることは、ロシアとあまり変わりはあるまい。あの軍事独裁者も大多数の国民の支持で大統領として再選された。あの大統領はご自分が独裁者であるということに気づかずにいる。鬼神か、諸天善神の四王天の一人がロシアにあるとみているが（あるいは中国にもか）、あの大統領は危険である。暗殺でもされようものなら世界が滅ぶであろう。AIが起動してしまう可能性が高いからだ。

　侵略戦争も辞さない軍事独裁者。現在露ウ戦争はエスカレーションして止めようがあるまい（ウクライナ北東部に侵略するロシア軍）。その戦争に手を貸しているのが、我々なのだということを十分に理解する必要があるだろう（軍事物資、資金援助）。

いずれにせよ、諸天善神、聖人は所を辞して還らず、悪鬼、悪神乱入して三災七難が巻き起こるの現証がまさに起こっている。

我々が目覚めて正法に帰さねば、国が亡ぶ。

小生は何としても気づかせるだけ気づかせようと思う。

故に仏法画を世界に広める活動を実行に移している。

何としても富士大石寺の扉を閉めて、禍の気を止めようと思うのだ。

あらゆることは仏法よりこと起こること

主催　みどりの森

みどりの森公式ホームページ

そして、帝釈天は、日本より離れて、アメリカ合衆国、彼の地にある。

いずれ、もう少し深堀していこうと思う。

浅井先生講義

二、法然の謗法を断ず

ここは法然が、選択（せんちゃく）で甚しく仏・法・僧を誹謗したその重罪を呵責し給うところである。

「曇鸞（どんらん）・道綽（どうしゃく）・善導（ぜんどう）の謬釈（みょうしゃく）」とあるのは、奪って「謬釈」とされたのである。当世念仏者無間地獄事の

「浄土の三師に於ては書釈を見るに難行・雑行・聖道の中に法華経を入れたる意粗（ほぼ）之有り、然りと雖も法然が如き放言の事之無し」

のごとく、曇鸞・道綽・善導も、あらわには云わないものの、法華経を聖道門に入れた義が粗ある。

よってここでは奪ってかく仰せられた。しかし法然はこれら三人の謬釈に、更に輪をかけ甚しい悪口をいったのである。

　また「法華・真言」とあるが、この「真言」とは叡山に伝わるところの真言であって、空海の真言とは関係がない。

　而して、法然こそ、近くは自宗の経文にも背き、遠くは法華経の「若人不信（にゃくにんふしん）」の誡文にも当る者で、無間地獄は絶対に脱（のが）れられないと強く破責し給うのである。

　御本仏からこのようにはっきりいわれたのであるから、法然の無間地獄行きは絶対に間違いないところである。

三、法然の謗法を結す

　本文

　是（これ）に於（おい）て代末代（よまつだい）に及び人聖人に非ず、各（おのおの）冥衢（みょうく）に容（い）りて並びに直道（じきどう）を忘る、悲いかな瞳矇（どうもう）を樹（木へんではなく手へん）（う）たず、痛（いたまし）いかな徒（いたずら）に邪信を催（もよお）す。

通釈

　この法然の選択により、代も末代で人も聖人でないから、人々はみな暗い道に入って成仏の直道を忘れてしまった。悲しいかな目を開く者は一人もいない。痛ましいかないたずらに邪信を増すばかりである。

語訳

末代

正像二千年すぎて、闘諍堅固・白法隠没（びゃくほうおんもつ）の末法をいう。

冥衢（みょうく）に容（い）りて

冥は暗い、衢は道のこと。正法を見失い、念仏等の邪教に迷わされている姿を、暗い道に迷う姿にたとえている。

直道

一生成仏への正しい道。

瞳矇（どうもう）を樹（木へんではなく手へん）（う）たず

瞳とは目のひとみ、矇とは明らかでないこと。すなわち誰一人として目を開き、正邪を分別する者がいないことをいう。

本文

故に上（かみ）王国より下（しも）土民に至るまで、皆経は浄土三部の外（ほか）の経無く、仏は弥陀三尊（みださんそん）の外の仏無しと謂（おも）えり。

通釈

ゆえに上は国王から下は土民に至るまで、みな経文といえば浄土の三部経以外にはなく、仏といえば弥陀三尊以外にはないと思っている。

語訳

弥陀三尊

阿弥陀仏と脇士の観世音、勢至（せいし）の二菩薩をいう。浄土宗ではこの三尊を本尊とする。

本文

仍（よ）つて伝教（でんぎょう）・義真（ぎしん）・慈覚（じかく）・智証（ちしょう）等、或（あるい）は万里（ばんり）の波濤（はとう）を渉（わた）りて渡せし所の聖教（しょうきょう）、或は一朝（いっちょう）の山川（さんせん）を廻（めぐ）りて崇（あが）むる所の仏像、若（も）しくは高山（こうざん）の巓（いただき）に華界（けかい）を建てて以（もっ）て安置し、若しくは深谷（しんこく）の底に蓮宮（れんぐう）を起（た）てて以（もっ）て宗重（そうちょう）す、

通釈

よって、伝教（でんぎょう）・義真（ぎしん）・慈覚（じかく）・智証（ちしょう）等が、あるいは万里の波濤（はとう）を渡ってこの国にもたらした経典や、あるいは国中をめぐって崇めた仏像は、あるいは高山の頂きに仏堂を建てて安置されたり、もしくは深谷（しんこく）の底に堂宇を建てて宗重された。

語訳

伝教（でんぎょう）

伝教大師（767～822年）、諱（いみな）は最澄（さいちょう）。天台の後身といわれ、日本天台宗の開祖。像法の末期すなわち平安朝初期に出現し、桓武・平城（へいぜい）・嵯峨（さが）と三代の天皇の信任を受け、日本に初めて法華経迹門の戒壇を建立した聖人である。

義真（ぎしん）

（781～833年）、伝教大師の跡を継いで比叡山第一の座主となった。日蓮大聖人は、「義真・円澄は第一第二の座主なり、第一の義真計（ばか）り伝教大師ににたり」（報恩抄）と仰せられている。

慈覚（じかく）

（794～864年）、伝教大師の第三の弟子でありながら天台宗義に真言の邪義を取り入れた。すなわち”法華経と真言三部経は所詮の理は同じであるが、密印と真言の事は法華経にはない。真言三部経は事理（じり）俱密（ぐみつ）であるから勝れている”等と理同事勝（りどうじしょう）の誑言（おうげん）を構えた。大聖人は撰時抄に「これよりも百千万億倍、信じがたき最大の悪事はんべり」と慈覚の邪義を破折遊ばされている。

智証（ちしょう）

（814～891年）比叡山第四の座主。日本仏教界の最高権威にありながら、慈覚以上に真言の悪法を重んじ、日本仏教の混濁の源をなした。

一朝

日本全体をさす。

華界（けかい）・蓮宮（れんぐう）

ともに仏堂のこと。華界とは蓮華世界の略。仏・菩薩の住処をいう。華界（けかい）・蓮宮（れんぐう）は対となっている。

本文

釈迦薬師の光を並ぶるや威を現当に施（ほどこ）し、虚空地蔵（こくうじぞう）の化を成すや益（やく）を生後（しょうご）に被（こうむ）らしむ、故（ゆえ）に国主は郡郷（ぐんごう）を寄せて以て灯燭（とうしょく）を明（あきらか）にし、地頭（じとう）は田園を充てて以（もっ）て供養に備（そな）う。

通釈

　そして叡山では、、釈迦・薬師の二仏が光を並べて威光を現当に及ぼし、般若谷（はんにゃだに）・戒心谷（かいしんだに）では虚空（こくう）・地蔵の二菩薩が化（け）を成して利益（りやく）を今生後生に被（こうむ）らしめた。

　ゆえに国主は一郡一郷を寄進して灯燭（とうしょく）を輝かし、地頭は田園を充ててその供養に備えた。

かくのごとく法華経を中心とする比叡山は栄えたのである。

語訳

釈迦薬師の光を並ぶるや

比叡山における天台宗の隆盛のさま。叡山は西塔に釈迦如来を安置し、さらに東棟止観院・根本中堂には薬師如来を安置して本尊としている。但しこの薬師は通常の薬師ではなく、「譬如老医（ひにょろうい）」の寿量品の大薬師である。ゆえに釈尊を薬師と習うのである。

現当

現世および未来世のこと。

虚空地蔵（こくうじぞう）

虚空蔵菩薩と地蔵菩薩のこと。

益（やく）を生後（しょうご）に被（こうむ）らしむ

生後とは今生・後生のこと。仏法の利益を現当二世にわたって与えるというもの。

郡郷（ぐんごう）を寄せて

昔、天皇・将軍等は、帰依する寺社に一郡・一郷を単位とする広大な領地を寄進して燈明料に代えた。大寺の荘園がこれである。これに対して一郡・一郷の主である地頭は、領地の一部である田園を寄進した。

本文

而（しか）るを法然の選択（せんちゃく）に依って則（すなわ）ち教主を忘れて西土（さいど）の仏駄（ぶっだ）を貴（たっと）び、付属（ふぞく）を抛（なげう）ちて東方の如来を閣（さしお）き、唯（ただ）の経典を専（もっぱら）にして空（むな）しく一代五時（いちだいごじ）の妙典（みょうでん）を抛（なげう）つ、

通釈

　しかるにいま法然の選択によって、有縁の教主を忘れて無縁の西方の阿弥陀を尊び、付属を無視して叡山に伝持される東方薬師如来を閣（さしお）き、ただ四巻三部の浄土の経典のみを読誦して一代五時の妙典を空しく抛（なげう）ってしまった。

語訳

教主

有縁の仏をさす。正像においては脱益の教主釈尊であり、末法においては本因妙の教主日蓮大聖人である。

付属（ふぞく）を抛（なげう）ちて

釈尊は法華経の嘱累品（ぞくるいほん）において、薬王等の迹化（しゃっけ）の菩薩に迹門の法華経を付属した。これに従い薬王の再誕として天台大師が出現し、さらにその後身として伝教大師が日本に出現し、寿量の仏を秘して東方浄瑠璃世界の教主・薬師如来を本尊と立てた。しかるに法然が弥陀一仏を尊しとして、薬師如来をないがしろにしているのは、この釈迦の付属を抛（なげう）ったことになる。

　元意は、本化地涌の菩薩に対する神力品の別付嘱を抛ち、三徳有縁の御本仏日蓮大聖人を閣（さしお）く意である。

四巻（しかん）三部（さんぶ）

浄土の三部経のこと。無量寿経一部二巻、観無量寿経一部一巻、阿弥陀経一部一巻。

一代五時（いちだいごじ）の妙典（みょうでん）

釈尊一代五十年の説法を全部指す。妙典とは、通じて一切経を妙典と名づけるゆえである。

本文

是（ここ）を以（もっ）て弥陀の堂に非（あら）ざれば皆供仏（みなくぶつ）の志（こころざし）を止め、念仏の者に非（あら）ざれば早く施僧（せそう）の懐（おも）いを忘（わす）る。

通釈

このために、弥陀の堂でなければ人々は供養の志を捨て、念仏の僧でなければ布施の思いを忘れるに至った。

供仏（みなくぶつ）

仏に供養すること。

施僧（せそう）

僧侶に金銭や品物を布施すること。

本文

故に仏堂零落（ぶつどうれいらく）して瓦松（がしょう）の煙老い、僧房荒廃（そうぼうこうはい）して庭草（ていそう）の露深（つゆふか）し。

通釈

ゆえに仏堂は零落して瓦には苔が生え、僧房は荒廃していたずらに庭草のみ生い茂っている。

瓦松（がしょう）の煙老い

「瓦松（がしょう）」とは、建物が古くなって屋根の瓦に苔が生え、遠くから見ると松のように見えるさま。「煙老い」とは、かまどの煙も細々として活気がなく、零落しているありさまをいう。

本文

然（しか）りと雖（いえど）も各（おのおの）護惜（ごしゃく）の心を捨てて並びに建立の思（おもい）を廃す、

通釈

しかしながらこのような有様になっても、人々は仏法を護り惜しむ心を捨て、仏堂建立の思いをなくしてしまったのである。

本文

是（ここ）を以て住持（じゅうじ）の聖僧行きて帰らず、守護の善神去りて来たること無し、是れ偏（ひとえ）に法然の選択（せんちゃく）に依るなり。

通釈

このゆえに、仏法を守る住持の聖僧も行って帰らず、守護の善神も去って来ることがない。このようになったのは、ひとえに法然の選択に依るのである。

語訳

住持

寺に居住して行学に励む僧。

聖僧

正法を流布する僧。

本文　

悲いかな数十年の間百千万の人魔縁に蕩（たぼら）かされて多く仏教に迷えり、傍（ぼう）を好んで正を忘る、善神怒（ぜんじんいかり）を成さざらんや。円を捨てて偏を好む、悪鬼便りを得ざらんや。

通釈

悲しいかな、数十年の間、百千万の人が魔縁にたぼらかされて仏法に迷ってしまった。謗法を好んで正法を忘れたのである。どうして善神が怒らぬことがあろうか。円経を捨てて偏経を好んだのである。どうして悪鬼が便りを得ないことがあろうか。

語訳

数十年の間

日寛上人の文段には「法然四十二歳承安四年念仏興行の年より文応（ぶんのう）元年に至り、八十七年を経るなり。建暦（けんりゃく）二年法然入滅の年より文応元年までは四十九年を経。故に『数十年』というか。法然入滅より十一年後、貞応（じょうおう）元年蓮師誕生なり」とある。

傍（ぼう）・正・円・偏

正・円とは、完璧な教え、すなわち法華経をさす。傍・偏とは、不完全な教えで、爾前の諸経をさす。法華経を捨てて浄土三部経に執着しているのは、円を捨てて偏を好む姿である。

本文

如（し）かず、彼（か）の万祈（ばんき）を修（しゅう）せんより此の一凶（いっきょう）を禁ぜんには。

通釈

もし国土の災難を止（とど）めようとするならば、かの万祈（ばんき）を修するよりは、この一凶たる法然の謗法を禁ずべきである。

語訳

彼（か）の万祈（ばんき）

安国論の冒頭にある「利剣即是の文」より「国主国宰の徳政を行う」までの種々の祈禱をさす。

一凶

　ここでは念仏の邪義、法然の選択を以って破仏破国の元凶とせられている。

浅井先生講義

　法然の選択（せんちゃく）が、仏法に無智な一国大衆にどのような影響を与えたか、それがここに明かされている。人々は悪いとも知らずに弥陀念仏に執着して、釈尊・法華経を抛（なげう）ってしまったのである。

●今でも起こっている事ゆえ、例えば仏法に無智な一国大衆は、謗法の邪教に染まり、諸天善神の怒りを買っている。靖国参拝も無智からくる愚行であり、有智ならば、現在の皇室のように靖国参拝は絶対にせぬところであろう（A級戦犯合祀により天皇家は靖国神社への参拝を中止した。昭和54年頃からである）。

時の政治家以下が無智のための愚行である。戦争を呼び込むことも判らずに、参拝あるいは布施をするゆえに、国が急速に傾いていくのだ。鎌倉時代には、一国邪宗の謗法により、幕府が滅ぶという大現証がある。●

　本文には「東方如来」「一代五時の妙典」等を抛つとあるが、これ上の文の「諸仏衆経に於て捨離」云云の意と全く同じで、法然の選択に対応しての御表現である。したがってその元意は、釈尊・法華経を抛つ意であり、さらにその元意は、本因妙の釈尊・下種の法華経、すなわち日蓮大聖人および三大秘法を抛つの意である。

かくのごとく、一国が正に背き悪に帰した原因は、実に法然の選択にある。よってこれを国土の災難の根源たる

一凶を断ぜられ、「如（し）かず、彼（か）の万祈を修せんより此の一凶を禁ぜんには」と仰せあそばすのである。

　当時法然は生き仏のごとく上下に崇められていたのである。これを「一凶」と断じ給うことは、やがて御自身の身命に及ぶことを御覚悟の上である。この御金言を拝する時、一切衆生の大苦を抜かんとする御本仏の、師子王のごとき大慈悲に、ただただ打たれるものである。

　果せるかな、この御諌暁の翌月、松葉ヶ谷の草庵は暴徒に襲われ、以後波のごとき大難が打ち寄せてきたのである。

●小生の物言いによって、波の如き大難が打ち寄せてもおかしくはない。善かれと思った靖国神社参拝が、実は諸天善神の怒り（逆鱗）を買っていることが判らずにいる政治家や民衆（衆生・土民）であるが、これを実行に移す者からすればこの主張は不快極まりないはずだ。ゆえに、怨嫉が巻き起こり、大聖人御在世の御時、草庵は襲われ、死罪にまでなり給うのであろう。●

●驚いたことに本文「土民」という文言が出てくるとは思いもよらなかった。●

爆音バイクは怒りをもたらし

怒りは真剣を生む

と同時に強いストレスを生み出す

気掛りな記事 その33

気掛りな記事　その33