秋田の肝っ玉母さん

あっこです。

 

今日は、

今まで生きて来て、

最も光り輝いて見えた有名人のお話です。

 

 

高校卒業後、

浅草のホテルに

就職が決まっていた私。

 

3月31日 入社式の前日に上京

生まれて初めての東京です。

 

その当時はまだ、

秋田新幹線は無く

盛岡まで特急で行き、

東北新幹線に乗り換え

東京まで約5〜6時間。

 

秋田の田んぼにはまだ雪があるのに、

東京は満開の桜でした。

 

たった一人

ワクワクドキドキしながら

上野に降り立った私。

 

見る物聞く物全て新鮮。

はあ〜、へえ〜、ほお〜と

感心ばかりで

田舎者丸出しの社会人1年生でした。

 

そんな私の配属は、

フロント横のカフェのサービス係でした。

 

ホテルのカフェはいつも忙しく

時々、芸能人も

打ち合わせ等で利用していました。

 

有名人を見ると、

サインを貰いに行きたかったけど

そんなのダメに決まってるし、

平静を装いながらも

近くのテーブルのお客様に

コーヒーのお代わりいかがですか?

とか言って、

側でまじまじと見たりしていました。

 

そんなある日、

バックヤードにいると

ホールがざわざわと騒がしく

何事かと行ってみると、

 

そこにはあの、

 

長嶋茂雄監督の姿!

 

うわ〜!本物〜!!

 

一番奥の席にいて

もう帰るところ。

こちらに向かって歩いて来ました。

 

その姿はまるで、

ドラゴンボールのサイヤ人の様に

ものすごいオーラを放ち

ふわふわと、

床から1センチ位浮いて歩いているんじゃないか

と思う程でした。

 

しかも、

ガッチリとした体格でスッと伸びた背筋

バリッと着こなしたスーツ姿

超超かっこいい!!

 

私はぽか〜んと見つめたまま

有難うございました

有難うございました

と、続けて二回も御礼を言いました。

 

長嶋監督は、

しっかり私を見て

軽く会釈してくださいました。

 

側にいた同僚に肘で軽く突かれ、

有り難うございましたは、

一回でいいんだよ。

と小声で言われましたが、

そんなのは、どうでもいい!

ちゃんと、私を見てくれた!

 

嬉しくて嬉しくて、

仕事が終わってから

秋田の家族に電話をし、

 

長嶋監督来たったー!

物凄いオーラだったよー!

と興奮して話しました。

 

 

それから、

あっこの上京物語に欠かせない

超お宝エピソードになりました。

 

 

はい。

今日はこれでおしまいパー