久しぶりに和歌山へ行きました。
初めて訪れたのは、かれこれ20年(!)近く前。
講談社のホットドッグプレスという男性誌で、
若手の炭焼き職人の方の取材でした。
この時の感動は、今でも体に染み付いているほど。
2回目はプレジャーボート専門誌で、
古座川と那智勝浦で漁師さんの取材をさせてもらいました。
行く先々で本当に温かく接してもらって、いい取材になりました。
そして今回、3回目にして初めて県北部の和歌山市へ。
どーん! 和歌山城! 美しい佇まい。
この和歌山城の石垣は、
「野面積み」「打ち込み接ぎ」「切込み接ぎ」
という三種類の積み方があるそう。
つまり、ここに来れば三種類の石垣が見られるのです。
さて、そんな和歌山城で見てしまったのが…
石垣をよじ登る小人…!
この小人はエノキの木の根っこが石垣からはみ出たもの。
小人の榎さん。と勝手に心の中で名前をつけました。
そして、同じく和歌山市内にあるのが、紀州東照宮。
紀州藩祖の徳川頼宣によって創建された神社で、
徳川家康公と徳川頼宣公をお祀りしています。
青石がふんだんに使われた参道の先に見えるのが、
エッジの効いた勾配の階段。
108段あると聞いたので、数えながら上ったら
なぜか私は109段でした。
人より煩悩が一つ多いのでしょうか。
否定はできません。ええ。
重要文化財に指定されているこちらの社殿は、
彫刻も壁絵もどれも素晴らしいのですが、
ついつい目が行ってしまったのが、
こちらのマサルさん。
正確には、権現猿というそうです。
昔から猿は神様の使いとされ、神猿とかいて「まさる」と読むそう。
「まさる」は「魔が去る」「勝る」にも通じることから、
縁起がいいとされてきたのだとか。
社務所では夫婦の権現猿を授与しています。
誰かがお供えするような気持ちで置いていったのか、
境内には権現猿さんがずらりと並ぶ一画が。
しかも、なぜか頭の上に小銭。
緑色で頭に小銭。間違えそうになりますが、
決して河童ではありません。マサルさんです。
こちらは、高野町の御菓子司「かさ國」さんの小鈴最中。
さっくりとした皮はゴマのいい香り。
一口サイズであんの甘さも程よく
気づいたら一気に四つも食べてしまいました。
こちらは注文を受けてから作るので、
前日までに予約が必要とのこと。
南部も魅力いっぱいでしたが、
北部もまたゆっくり訪れたい和歌山県でした。