そう、彼が最後に口にしたのは、、、、おそらく彼女さ僕が経験したことが今度は自分自身の身に返ってくる。僕はそれをなんとか止めようとしたのだけれど、彼女はそれに少しだけ苦しめられるんじゃないかな?って。
彼が、すごく苦しんで悲しんでいたのを私は知っています。彼は大切な人があの場所にいて、その大切な人に切り捨てられもがき苦しんだから。けれど、それは彼の苦しみではなく、彼女の苦しみでもあることを本能的に感じとっていたの。だから必死にもがいたの。彼の周りにはそんな苦しみから我にかえれた人たちが次々に救いの手を差し出していました。私はその一角を肌で感じています。けれど、彼は自分の力に目覚め、そしてさまざまなことを悟り始めます。すると、彼の周りには救いを求める者達が集まり出し、彼の身体を蝕んでいきました。私は彼の味方である以上、その彼に取り巻く悪きやからを排除しそして彼を救う事に力をそそいでいたのだけれど、彼は排除が嫌いなんです。見捨てる、消す、なき者にすると言うのができないしたくない人なんです。その人達に心から救いを差しのべる本物の救世主。