暑さも和らぐことを知らず、相変わらずな日常の中に喜びはあるものです。子供達も夏休み!毎日が何気ない一日の始まりではあるけれど、遂にこの日がやってきました。夕飯の買い物をする為、私は近所のスーパーへと向かっていました。徒歩5分くらいの場所にある場所へ歩いていると、妙な気配がするのです。見えてはいけない何かなのか?私はいつものルートを避け少し回り道を選択しました。するとそちらでもやはり妙な気配がいたします。しかしスーパーはもう目と鼻の先ですので、我慢してそこを歩くことにしました。そこを通り過ぎようと早足気味で歩いていると、一瞬チラッと、キラキラしたものが目に入りました。妙な気配はなんだかなつかしい気配にも思い、立ち止まると、なんと彼の世界にいるフェアリーさんがいるではありませんか。何かを探している様子にも見えました。もちろん、このフェアリーさんは、見える人にしか見ることはできません。近くにいたベビーカーの赤ちゃんは反応していたみたい。あの子も見えてるのね。と、微笑ましい感じで見ていると、フェアリーさんがこちらに気が付きます。そして、私の肩にとまりそのまま胸の中にスッと入ってきました。ーーーーあの方々、あなたを探しています。ーーーービクンッって一瞬私はなりました。だって本物に出会う心の準備がまだ整っていないのですから。けれどこの日が来ることはちゃんと知っていました。でも今?急すぎるよ。と、なんだか女性の性質が出てしまいました。別に恋人に会う訳でもなしですが、買い物に出る為だけに出てきた適当な容姿でお化粧も雑な私は、顔が赤くなっていたかもしれません。けれど彼はわざわざ遠くから私に会いにきてくれているのだと思うとそんなことどうでもよくなりました。フェアリーさんの案内でしばらく歩いていたら、前から青年が歩いて来ます。間違いありません、あの世界で会った容姿であの身体の周り滲み出ている金と銀が中心とした青と赤の強いオーラ。そしたら彼からーーーーーこころ♪さん、ひっさしぶりー!ーーーーーと、声をかけてきました。彼は夢の中な時のまんまです。髪の色はアッシュ系のオシャレな感じで、にっこり笑うとすごく優しく爽やかなイメージです。私の第一声はーーーーーこりゃ、モテるわぁーーーーーです。恥ずかしながら、私はそう言うしかなかったのかもしれません。さっそく私たちは近くの喫茶店でお茶をすることになりました。彼は歳下ですが、お茶代も出してくれました。沢山話をしたのですが、あの頃の様に、目が覚めては夢の内容をノートに殴り書きする様なことができない為、覚えている範囲の内容になります。すっごく緊張してしまいましたから。だって彼の座っている後ろには、あの夢の世界で彼の周りにいらっしゃる錚々たる方々がこちらを見ているのですからね。私は彼に、今世間を賑わせている事とか今の心境とかを沢山聞いてしまいました。しかし彼はニュースや新聞などはあまり目にしないそうなので、あんまりこの話に興味を持ちませんでした。ですが、いとつ言うなら、真剣な眼差しで私にこう言いました。これからもあの場所を信じる人たちの共通点はあの場所のニュースや記事を他の人たちよりも見ると思う。本当にそこを信じていて、本当にそこが正しいと思っているものであれば、その小さな記事から大きな記事に至るまで、様々な報道を見ることはしない。だけどそれを見て何か自分の意見を世の中に訴えたり、或いは、自分は違う、本当はこうだ!と言っている人たちは、いったい誰にそれを認めてもらいたいのか。ということ。それは自分で自分を認めさせる為だけである以外にない自己暗示だということ。賢い人間はそれをしない。それともう一つ、正しくないものには必ず裁きがくだる。それは神が与える裁きではない。自らが招く裁き、即ち自らが身を滅ぼしていく自然の摂理。それ以上は、彼はこの事についてふれませんでした。
ーーーーーそんな事より、こころ♪さん。坊やは元気?あとお婆さんも!横に見えてるけど。ーーーーーうん。とっても元気だよ、毎日野球の練習の後に、宿題やるんだけど、静かだなぁ?って思ってたら様子を見に行くと、もう爆睡してるの。あっ、でも君の夢の世界にもう行くことができないからいじけてるよ。ーーーーーへぇそうなんだ、野球やってるんだね、なら沢山ともだちもいるんだろうね。あっ、でも今のクラブチームより、隣町のクラブチームに入るといいよ。ーーーーーこの時は、彼のさらりと言ったこの言葉の意味を聞き流していましたが、家に帰って息子と野球の話をしたら、この言葉の意味がよくわかりました。それは後日のブログで。
お婆さんは相変わらずな感じですね、お婆さんってそういえば僕と出身地一緒なんじゃないですか?お婆さんのイメージから見えて来る風景を何度か僕はこの目で見てるから間違いないや。





続く