感情の根っこ
生きづらさを生み出す理由は自分の中にあります。
たとえば、自己否定。
自己否定していることに気づいたのにやめられない。
やめられると思えない。
変えていくこと自体に抵抗を感じてしまう。
もしそうなら、
そこにある「自分のことが嫌いな理由」を深く見ていく必要があります。
しかし、重要なのは、
自己否定を単に悪いものと考えるのではなく自分の感情と向き合うことです。
受け入れられない自分
存在すら否定している自分
何とかして変えたい自分
他人には見られたくない自分
そんな嫌いな自分を見つめ直すと…
そこには、
「ダメでない自分なら叶えられたはず」だと思い込んでいる“願い” “世界観” が見つかるはずです。
自分に足らない感覚を生み出した感情の根っこには、
父と母、
そしてその間に自分がいて
それだけで叶うはずだった世界とずっと抱えている想いがあります。
想いがあったのに、その成果が目の前にない。
それは、「自分のせいかもしれない」という「罪悪感」となり自分責めをしてしまう。
気持ちの奥底には「自分を許せない」がずっとある状態。
いつもの朝
私にはこんな経験があります。
もうすぐ4歳になるある日の朝。
父:じゃ、行ってくるね。
私:バイバイー。
この朝以来、
どれだけ願ってもいつもの朝はこなくなりました。
毎朝、新聞を読む父の膝の上にちょこんと座り絵本を読んでいた私。
今でもはっきり覚えています。
社員旅行にも連れて行ってもらえるほど可愛がってもらっていたのに…
この朝以来、父は帰って来なくなりました。
父がいなくなったことで、母が情緒不安定になり…
イライラして怒りっぽいかと思えば、急に泣き出すなど、私と年子の弟は怯えて暮らすようになりました。
怒り狂いながら蹴られ
泣き喚きながら叩かれる日々。
こんな日々を過ごしている内に、どうしてだかわからないけれど、「お父さんは私のことが嫌いになったから出て行ったんだ」と思うようになり、さらに「私のせいでお父さんがいなくなってしまったからお母さんが怒っている」と思うようもなり、、、、
さらに
「お母さんにまで嫌われてしまったらお母さんにも捨てられる」
と、思うようになり危機感でいっぱいになっていました。
お父さんに嫌われた理由はなんだろう。
お母さんに嫌われないようにするにはどうしたらいいんだろう。
わからないまま、大人になりました。
今はわかります。
お父さんが家を出て行った経緯も。
当時のお母さんの苦しみも。
そして、
お父さんとお母さんは、別れたほうがお互いにとって良かったということも。
今、私の母は、おっとりとした笑顔の可愛いおばあちゃんです。
77歳ですが姿勢もよく、はつらつとしています。
そんな母は、孫から猛烈に愛されています。
自分のいる世界を変える
自分の存在を根底から脅かす感情である罪悪感は、自分よりも大切な誰かの幸せを願う「純粋な想い」があるからこそ感じるはずです。
「罪悪感」と「純粋な想い」
相反するように思える2つの感情は、もとは心の奥底の同じ場所から生まれた感情と言えます。
どんな自分も、他の誰でもない自分が許すこと、受け入れることが、生きづらさから抜け出すためには必要です。
無意識にしていた「自分を責める言葉」に、まずは気づいていく。
そして、自分を大切にするために、少しずつでいいからやめていく。
さらに、自分を責める言葉を、自分を理解し、認めてあげる言葉に変えていく。
「よくやっている」と、自分を認めるために、「していること」の結果だけでなく、「しようとした」気持ち、意図を汲み取って、これまで見えていなかった側面に目を向ける。「ない」ものに目を向けるのではなく、「ある」ものに気づいていく。
あれができない、これが足りないと自分にないものを探している限り、自分へのダメ出し、自分責めは終わりませんからね。
誰かへの優しさがあるから、思うようにできない自分を悔やむし、求めている世界があるから、その力を発揮していない自分が許せないのです。
「嫌な自分」「ダメな自分」「変えてしまいたい、見たくない自分の姿」を受け入れ、その奥にある意図「なぜ、そう思うのか」を掘り下げていくと、大切な「想い」である、みんなに「してあげたいこと」が見つかります。
だから、
どんな自分も好きになる。
そのための最初の一歩が、自分を「わかってあげる」こと。
自分を見守る自分の視点を、優しくする。
自分が「欲しかった言葉」を、自分にかけてあげる。
それが、自分の想いを信じることに繋がります。
自分が「自分に向ける言葉」を変えていけば、必ず、「自分のいる世界」は、変わりますよ♪
ブログを
さいごまで読んでくださり
ありがとうございました♪