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  ふつうとは本来…

 

「ふつうなんかない」

よく聞く言葉だけれど…。
そう言いながらも、
ついつい「ふつうは…」、と口にしてしまうことも。


例えば、

ふつうは…
 そういうことしないよね。
 それくらいわかるよね。


ふつうの生活
ふつうの進学
ふつうの就職
などなど…。



ふつう…
これは、本来ニュートラルな言葉です。

しかし、「お願いだから〝ふつう〟にして」といったときの「ふつう」には、「できる/できない」という能力評価、価値判断が入ってきます。


すると、「ふつうじゃない自分」は、劣っていて修正が必要に感じたりする。このプレッシャーが強ければ強いほど生きづらくなってしまうんですね。

 

 

  否定も肯定もしない

 

私は、多角的に物事を見ることを大切にしています。

「自分と違うから、興味がないから、人の意見を聞かない」のではなくて、意見を聞いて自分と違えば「考え方が違うんだな~」と思うし、納得する部分があれば取り入れていくというように、「意見を受け入れなくてもよいから受け止める」ということをしています。


具体的には

①「私の考えはAだけど、相手のようにBと考える人もいるんだな」と一旦受け止める。

②意見を一致させる必要がない場合は、「そういう考え方もあるのか!」と収穫にする。


ポイントは、

相手の考えを否定も肯定もせず、一旦まるっと受け止めること。
あなたの意見はあなたの意見として変える必要はないですし、逆に相手に合わせてもらう必要もなくて…

「いろいろな考えの人がいるんだなぁ~」
こういう考え方をベースに持っておくと、相手と違う意見を持ったときも、強いストレスを感じずにすみます。

慣れるまでは、自分に「違う考えが聞けたね♪」と語りかけるのもおすすめですよ。

 

 

凸凹 

 

人はみな、凸凹です。

ふつう以上にできることもあれば、ふつうにできないこともある。
ジグソーパズルのピースのようなもので凸と凹がある。

「ふつうにしなさい」と言われると、きれいな正方形であることを求められているような気がしてくるかもしれませんが…

でもそれは、自分の凸をつぶして、凹を無理やり引っ張る作業になります。
それをずっと続けるのは、しんどい。
なぜなら、自分を否定し続けることになるから。



春になると新しい環境に入っていく人も多いかと思います。
「ふつうは…○○」などと言われることもあるかもしれません。


そんなときは、むやみに不安になったり、自分にダメの烙印を押すよりも、「あ~、私は今、○○の件について凸凹を均せ、と言われているんだな」と心の中でつぶやいてみてください。少し冷静になれると思います。


例えば、会社
「やさしい課長」とか「おせっかいだけど、いろいろ教えてくれるパートの主任」とか「チクチク言ってくる係長」とか、いろんな人がいて、それぞれが自分にとっての「ふつう」を言ってくる。

「ふつう」と言いながら、そこにはその人の凸凹が表れているはずです。
それを突き止めてみよう。

巻き込まれすぎない。
心の距離をとる。


「へえ、この人にとっての『ふつう』って、こういうことかぁ」と観察する心の余裕を持てるといいですね。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました♪