大切なサイン

 

「感情的」
これは悪い意味で使われる言葉ですよね。


「感情に振り回されてはいけない」
だから、何とか感情を抑えようと日々努力している人もいます。


しかし、感情はなければいろいろと困るんです。
喜びとか達成感などはもちろんのこと、悲しみだって怒りだって必要なんです。悲しむことで癒されることもあるし、怒りがエネルギーとなって仕事に励むこともあります。

それでももちろん、
怒りに我を忘れたりしたら大変ですし、悲しみの底に沈んだままでも困ります。

このような怒りや悲しみのようなネガティブな感情は、コントロールしたいと思うものですよね。

でもね、ネガティブ感情をコントロールしようとしすぎると、かえって感情に飲み込まれてしまうんです。


なぜかというと、実は、
モヤモヤ、ウツウツ、イライラなどのネガティブな感情は、生きていく上で大切なサインですし、自分をラクにするヒントがあるんです。

だからこそ、
ネガティブな感情の正体を知るために…
サインを感じたら封印したり、スルーしたりしないでほしい。

サインを紐解く方法を使って、そこから先、少しあるいは大きく、生き方を変化させていってほしいと思います。

ぜひぜひ、近々出版予定の絵本を使ってみてください

 

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おまけ:トラブルの予感

 

誰かのことを「キライ!」って思ったことはありますか?

世の中には、「キライ」を封じている人がいます。
「みんなと仲良くするべき」という「~するべき」に捉われてしまい、「誰かを嫌ってはいけない」と思ってしまうんです。

先ほども書きましたが、
ネガティブな感情である「キライ」は生きていく上で大切なサイン!

「キライ」というのは「この人は、自分に不利益をもたらす気がする。嫌な予感がする」ということでもあるんです。

「キライ」を封じると、「なんとなくキライだから関わらない」が許されず、自分で相手との距離感を調整することができません。
相性のよくない相手との距離が、かえって近くなってしまうんです。

キライのサインをスルーしてしまうと、誰から見てもひどいことをされた、とか、正当な理由がない間は自分から相手を遠ざけることができません。
何か問題が起こって、つまり、正当な理由ができて初めて、相手と距離を置くことを考え始めます。

ところが、問題が起きたときにはたいてい我慢を重ねています。
相手の言動に耐え切れなくなり、最終的には一切連絡を断つことも。
 
「キライ」を封じていると、依存されたり相手から過度に干渉、要求されたりと、かえって人間関係がこじれてしまうんです。


人間関係のご相談を受けて「その人って、最初から嫌な感じがしませんでしたか?」と聞くと、たいてい「なんか変だなって思ってました」という答えが返ってきます。

特に繊細な人は、感じる力が強く、「なんか変な感じ」「合わなそう」などと感じています。

ところが、「全員と仲良くしなきゃ」「第一印象で決めちゃダメっていうし」と、自分の感覚を理性で打ち消してしまうんです。

もちろん、第一印象で変だと感じた人とあとからすごく仲良くなった!という人は、第一印象を疑ってもいいのですが、これまでの人間関係を振り返ってみて「変だと思った相手とは、やっぱりこじれる」という人は、第一印象を信じてほしいな、と思います。

加藤絢子