おはようございます、心の欧米家です。

 

年末にご縁があって行った沖縄のユタ。

そこで言われたことの一つに「親への感謝が足りない」と言われていました。

 

それを言われた時に即座に私は「うん、してないな」と。

 

産まれてきて良かった!とあまり思うことがないので、親へは感謝の気持ちはそんなに持ってませんでした。

あと、親から愛されてないわけは絶対ないのですが、「愛されてる」という実感もそんなに持ってませんでした。

 

2月末に愛犬のはなちゃんが亡くなりました。

亡くなる1週間前に調子が悪かったので病院へ連れていくと「肺炎」の診断。

「年とるとよくあることですよ」と、病院の先生も特に心配した様子もなく、私達も薬が効けばよくなるだろうと思ってました。

 

ので、亡くなったのはほんとに急で、妹から泣きながら電話を受けた時は本当にびっくりしました。

 

その亡くなった犬というのは、7年程前に私が友人から紹介されて譲ってもらった子。

もうすでに5歳を過ぎていたのですが、もともとブリーダー犬で、ずっと子供を産まされていたのですが5歳を過ぎると高齢出産になるため殺されるか里親に出されるか、という犬だったのですが、ご縁があったのでうちで(といっても実家に送り込んだ)引き取ることにしました。

 

うちに来てすぐに健康診断のため獣医へ連れていくと、狭いケージに入れられていたせいか体重はちゃんとあるけれども筋肉量がとても少ないと指摘されました。またブリーダーがわんわん鳴くのがうるさかったのでしょう、その子は声帯を切られて声が出ない状態でした。獣医さんに聞いてみると、病気でもないのに声帯を切るのは違法行為とのこと。どこかの闇医者がそういうことするのでしょうね。本当にひどい。

また、頭をなでてあげようと手を近づけるとビクっと怖がってました。元の飼い主にたくさん叩かれてきたのでしょう。

心からそんなやつにブリーダーをする資格なんてない!と思うし、犬を虐待する人は死んで欲しいとも本気で思います。

 

少し話しはそれましたが、そんな過去をもつはなちゃん。

うちに来てからは、専業主婦をしていて面倒見の良い母が世話をし、前からいた愛犬チップも仲良くして、家族から愛情をたっぷり受けて日に日に顔も変わるぐらい幸せな生活を送っていました。

 

ただこの子は本当に手間のかかる犬で、アレルギーもあり、耳が変形するぐらいかゆくなったりもしてたので、アレルギー専用のエサを食べ、目薬やらアレルギーの塗り薬やら、たくさんの薬をもらってました。

また途中で糖尿病にもかかってしまい、毎日朝晩食後にインシュリンの注射が必要だったし、病気のせいでお水をたくさんのむのでお散歩ではおしっこが追いつかず、おしめをしてあげて、失敗してもいいようにおしっこマットを部屋中に敷いて、家族の誰かがいつもはなちゃんのために家でお留守番するぐらい、大事に可愛がっていました。

 

そんな愛犬が亡くなって、とても悲しくて1週間程思い出しては涙の流れる生活をしていたのですが、愛犬との思い出と一緒に両親の事を考えてました。

 

私ははなちゃんを連れて帰ってきた時はすでに一人暮らしをしており、実家に1ヵ月に1回帰るか帰らないかという感じだったので、ほとんど面倒は私の母がメインで、父と妹が手伝う程度でした。

 

また、はなちゃんはとても病院代がかかったのですが、冗談で「あなたに請求しようかしら」と言ってたものの、一度も請求されたこともなく、インシュリンの注射を毎回するのも何の文句もいわずしてくれていました。

 

そんな犬が亡くなって、ホッとするよりも深く悲しんでる両親をみて、本当にこの子の事を可愛がってくれてたんだな、と。

 

そして同時に犬でこんなに愛情を注いで可愛がってるなら、その人達の子供である私が可愛がられてなかったわけはない、と思えました。

 

今まで20年以上犬を飼っていて、今まで3匹の犬とお別れてしてきました。

もちろんどの犬の時も両親はとても悲しんでいたのですが、(愛情どころでいうと3匹目の犬がみんなが飛び抜けて可愛がってた犬なので、悲しみも一番でした)どの犬もはなちゃんほどは手がかからず、3匹目の犬は特に雑種なので強かったからか、道で鶏肉の拾い食いをして喉につまった時ぐらいは病院へ行くこともなく元気だったため、私には彼女の死で私になりに別の気付きがありました。

 

「愛されている」という思いと「感謝」は私の中で少しつながっている様で、「どんな時でもとても愛してくれてたんだな。ありがとう」という気持ちが沸いてきました。

 

今は感謝できてない人、愛されているという実感がわかない人でも、私みたいに突然そう実感できる時がくると思います。

大事なのは、「今はそうは思えないけど、そういう時がくるかもな」と思うこと。

 

そうすれば無理をしなくても、自然とそう思える時が来ます。

 

はなちゃんを(勝手に)実家へ連れて帰ることも私の直感からだったのですが(はなちゃんの顔を見て、母親と相性が良さそうだと思った)、はなちゃんからはたくさんの楽しい思い出と楽しい時間をもらった同時に、最後に私に大事なことを教えてもらいました。うちの子になってくれたことに、本当に、心から感謝です。

 

天国で、私の他の愛犬達と楽しく遊んでるといいな☆