こころのとまり木スピーカーの自作 

 

現在、自宅で使用しているスピーカーは長岡鉄男先生考案のバックロードホーン、名称はスーパー・スワン。スピーカーユニットはフォステックスのFE-108EΣ。バックロードホーンというのはスピーカーの後ろにホーンを付ける(負荷=ロード)こと。

実際はスピーカーのうしろにホーンを折り畳んだ形でくねくね、つけた箱。

メリットは低音の増強。

欠点は音がぽんつくということだけど、スワンは私には

あまり気にならない。

スワンはスピーカー・ユニットを取り付けているところが、かなり小さいので音は点音源に近いのです。



中々複雑だけど、作り甲斐ありです。

箱のど真ん中に鉛粒を大量に入れると音のクリヤーさに違いが出るような気がします。

私の家のは21ミリ厚の榀(しな)合板でつくりました。

この合板はラワン合板に榀の木を削り節の様に薄く剥がした物(突き板と言います)を表面に貼り付けた物です。

だけど、榀合板は木目が美しいがとても高い。

そこで提案。

コンパネがお勧め。

仕上がりは多少悪いが、そこは突板か塗装てカバー。

コンパネはコンクリート・パネルの略称。

コンクリートを流す時に使い物です。

これが中々良いのです。

値段が断然安いし、密度があるので普通の合板より重いのです。

ラワン合板よりも見た目は悪いけど何といっても密度があるので重い。

恐らく私のスワンもこれで作った方がしまりが良い低音が期待できるかもしれません。

 

普通部の3年生の選択技術科の時間に小型のバックロード・ホーンを作らせたことがありました。

殆どの生徒が良い音を出しました。

教材としてはスピーカー・ユニットがFE-103でも一個3500円ぐらいと高価なので、このコンパネは安くて大変助かりました。

2個作るとかなり重い。

持ち帰りが大変でしたが。

板厚は12ミリでした。

合板は3ミリオーダーで揃えられています。

本当は15ミリがいいのでしょうか。

ちなみに私の教員生活でスワンを完成した生徒は3名ほどいました。

 

皆様も自作スピーカーにはコンパネをご検討ください。