学校生活52−1 慶應義塾普通部 保護者会 1、2、3年生7月 普通部のスタンス
この日の保護者会は話す内容が多くなってしまいました。
そのために皆様には4回で提供させていただきます。
長いのですが私の普通部に対するスタンスが述べられています。
どうぞご参考にしていただきたいと思います。
保護者会(1・2・3年)7月 目路はるか教室、普通部のスタンス
皆様こんにちは。3年生の自然学校、1,2年生の林間学校も無事に終わりましたが、皆様には台風接近により悪天候の不安が少しあったと思います。
特に飛行機利用の3年生はJALの方も気を使っていただき帰路には大きな飛行機を用意していただきました。
安全に羽田に着いてホットしております。
1,2年も雨プランで実行しなければならないことでしたが7割りくらいは通常プランをこなせたかなと思います。私も2年生の方にお邪魔をしました。
雨プランで本格登山ではないのですがそれに近い山を登りました。
次の日は岩菅山登山だったのですが一応私も登ることにはなっていたのですが前の日の軽登山でもきつかったので心の中でひそかに雨が降ったらいいなと弱気になってしまいました。
子供達ではないですけどね。
年と共に段々、気力体力が弱くなってきました。
さてお話は変わりますが、折角こうして皆様とお会いしてお話をさせて頂いてておりますが、ある方から部長としてこの学校をどうリードしていきたいのかとか学校のスタンスは何かと言うような質問のお手紙を頂きました。
その方のお手紙を拝見して、いつもここで連絡事項やら、その時々の話題を取り上げてお話をしているのですが、私としては保護者会のメインは担任との懇談、自身は前座くらいに考えておりました。
その方は決して私を批判なされている文言では御座いません。
切実に私の考えをしっかり聞きたいと思っておられる様子でした。
この方は文書から男性、恐らく普通部卒業生ではないでしょうか。
もしかしたら教え子かもしれません。
そこで今日は少し長くお話をさせて頂きたいと思います。
まず、お手紙の中に慶應義塾150年で普通部は何をするのかと言う質問。
皆様もご存じの様に慶應義塾は来年で150年を迎えます。
皆様の中にも、その方のように、150年に対して普通部は何をするのかという声が、当然上がると思います。
結論からも申しますと慶應義塾の150年はとてもおめでたい事ではありますが普通部では節目は普通部創立125年と思っております。
2023年ですか。
そこで125年に向けて色々なことを企画したいと思っております。
その中では本校舎の方も考えていかなければいけないし、今のシステム、果たして1年24名で良いのだろうか。
そんなことも含めましたシステムの見直しも色々考えていかなければいけません。
しかし、150年に全く組しないというわけではありません。
普通部が関わることでは「目路はるか教室」があります。
この「目路はるか教室」が150年にちょうど10周年という運びになります。
その時に何か考えていかなければと思っておりますが、皆様には普段、学校はあまり詳しい情報を伝えていないような気がしますのでここで、今、何を考えているのか、お伝えしたいと思います。
それはこの10周年で「目路はるか教室」の足跡を一つの物にまとめようという動きです。
物というのは紙の媒体、つまり本みたいのものかあるいはCDーROMになるかは、ちょっとまだわかりませんが、そんなことをやっていこうではないかと「目路はるか委員」の会合で話がなされております。
恐らくこれは実現するのではないかと思います。
これが150年の普通部の参加になると思います。
「目路はるか教室」は一日に大変な人材が集合してしかも、この日だけで終わってしますのは、まことにもったいない話ですが、一日を迎えるに当たっては実は莫大なエネルギーが必要なのです。
これは平井座長をはじめ委員の方々、卒業生の方、教員のサポートなどの莫大なエネルギーを必要とするのです。
例えば講師の方との連絡、当日のスケジュール調整、これだけみても卒業生の皆さんはお忙しいお立場の方々なので、さらに大変なのです。
ある例ですと外国から飛んできていただいて終了ともにまた帰られたり、また、びっくりしたのは手術の前に来ていただいて飛んで帰って手術をしたというのもありました。
こんな貴重な「目路はるか教室」を授業に繋げられたらというのは我々も常に考えていますが、非常に皆さん忙しくて中々そうも行かないのが実情です。
そんな経緯もありましてこの貴重な「目路はるか教室」の中の今までの講義を知的財産として普通部が所有するのも良いことだなと思いまして出版をと考えておりますが。
「目路はるか教室」がご縁で選択授業の講師になられた方も実はおります。
皆さんお忙しいのですが、選択授業は土曜日なのでこんなことが可能となりました。
これからも選択授業では講師の可能性が増えてくるのかなと思っております。そうなれば「目路はるか教室」を更に活用できる可能性も見えてきます。
PPS 目路はるか教室10周年の厚い本が座長の
平井先輩の御尽力により刊行されました
52−2へ 続く
※ この話はあくまでも水先案内が普通部部長時代に語った話 です
現在の慶應義塾普通部とは何ら一切の関係はありません